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【育児日記】お七夜に起きた不思議な出来事

幽霊はいるとは思うんですけど
霊感とやらがないようで、この30数年の人生において心霊体験たるものを1度もしたことがなかった。

よくある金縛りすら体験したことがなかった。
お七夜の夜までは。

お七夜。
お七夜(おしちや)とは誕生から7日目の夜に赤ちゃんの健やかな成長を願って行うお祝いである。平安時代からつづく民俗行事で、生まれた子に名前をつけて、社会の一員として仲間になることを認めてもらう儀式である。
by ウィキペディア

我が家では特別なことはしなかったけれど、無事に1週間何事もなく過ごしてくれて良かったと新生児の寝顔を見つめていたのを覚えています。
生後1週間にしてはよく眠ってくれる子で、ルーチンワークも慣れてきてほとんど泣かれず3時間おきのタイムリープを繰り返していました。

生後7日目の真夜中、この日も30分〜1時間の睡眠時間を1日の中で細切れに取っていた感じで30分だけ眠れるタイミングの時でした。
夢と現実がかなり半々で、でも家の天井の片隅を見つめていたと思う。

気付いたらグッと胸を押され、息が苦しくなり身動きが取れなくなった。
視線は天井から動かせない。
次の瞬間、寝ている私の頭の右上をポンポンポン、と3回指先で軽く優しく叩かれた。

赤ちゃんと並んで布団で寝ている私の頭上はすぐ壁。
人が座り込めるような隙間はない。

「やめて」

と声を出そうとしたが、胸を押されていて声にならない。
でも頭を叩かれたあとフッと呼吸が楽になり身体が動いた。
すぐ起き上がり辺りを見回したけれど、私と赤ちゃん以外誰もいるわけもなく。

こんな非日常的な体験は初めてで怖くて、30半ばにして真夜中に泣きながら(ガチ)2Fで寝ている母のもとに飛んでいきました。

『大丈夫よお、おじいちゃんとおばあちゃんが赤ちゃんの顔見にきてくれただけでしょ。よくがんばったねってお祝いしてくれたのよ』

生前、おばあちゃんには小さい頃から、よくがんばった時は頭を撫でられていたことを思い出した。
『ひ孫の顔が見たいわあ』と言われ続け、積極的に子供を授かる予定がなかった私は毎年正月にこれを言われるのがちょっと辛かった。
ついにその願いを叶えてあげられることなくおばあちゃんはこの世を去り、翌年この子が生まれた。


きっとおばあちゃんたちもひ孫の顔が見たかったんですね。
私の人生初めての不思議体験は、母の気休めに近い適当な言葉で私の中に落とし所をつけました。

その後きちんと、金縛りは医学的にも解明されていたはずと思い、短い睡眠時間を削りサクッと検索をして金縛りの正体をなんとなく理解し冷静を取り戻しました。

ウン、大丈夫大丈夫。

……めっちゃ怖かったなあ。笑

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