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アイドルオタク、アマチュアスケーターのファンになる(後編)

始めてしまったので終わらせなければという使命感で書きます。2023-2024シーズン、頑張りました!以下の続きです。



ここまでのあらすじ

ドリームオンアイスでうっかり高橋星名くんという𝓜𝔂 𝓲𝓭𝓮𝓪𝓵(前回までの記事参照)と出会ってしましまったため、私は髙松瞳ちゃん(アイドル)と高橋星名くん(アマチュアスケーター)の兼オタ(兼任オタクの略)という世にも奇妙な存在になってしまったのであった。


大雪の全中

12月の全日本に続いて2月に長野に行くことになり、人生初の長野上陸から間を置かずに再上陸することになった。

移動に対する「慣れ」が出てきたオタク

2月の長野、雪が降ったら困るなぁと思っていたらまぁまぁの雪が降り、午前中出社して仕事をしてから長野に行くことにした私は新幹線が止まらないことだけを願った。相当前から休暇を申請していたのだが、色々あって出社することになり、これで長野にたどり着けなかったら会社のことを恨んでいただろう。

先に長野入りしていた友人からの報告

自分のツイート(インターネットの終わりまでTwitterって言うしツイートって言う)を振り返って、なぜ前日に大阪にいたんだっけ?と思ったのだが、イコールラブのアリーナツアー神戸公演のためだった。本当にアイドルごととスケートごとがなんとかなるスケジュールになっており、助かっているような助かっていないような。このような遠征頻度でいると、朝目を覚ましたときに「今自分がどこにいて、今日はどこに行かなければならないのか」「今日は東京駅と空港どっちに行くんだっけ?」とか、頭が混乱する。将棋の羽生善治九段が、多数のタイトルを保持しているとタイトル戦で全国各地に訪れるから「目覚めたときに自分がどこにいるのかよくわからなくなる」と仰っていたが、さもありなんという感じだ。

長野について、これが都内で見るべしゃべしゃの水分たっぷりの雪とは違うパウダースノーってやつ?と感動を覚えたのもつかの間、普通に大雪だったので日帰りの友人の帰路が心配になった。

ショートを無事に観てから、友人が予定より早めに帰宅するのに合わせて私もはやめに会場を去ることにした。こういうとき、「まぁ高橋星名くんだけ観られればいいな」というスタンスでいるとフレキシブルに動けていい。なおコスパは悪いが、オタクにコスパをという意識は希薄だ。強いていえば、1回の遠征で入る公演数は多ければ多いほどお得だとは思う。

翌日、一晩中降ったであろう雪が、会場への往路をめちゃくちゃに苦しめた。地方の路線バス、外様に優しくないため、どれに乗ればいいのかいまいち自信が持てず、乗ろうと思っていたバスは1時間ほど遅れており、そのままバスを待つか歩いていくか悩んだ。

不運をおもしろがられるオタクの図
何事もおもしろければおもしろいほどいい

なんとかバスは来たし、高橋星名くんの順番にはギリギリ間に合ったが、あまりの疲労感に予定よりはやく帰ることになった。
ちなみにこの日、製氷時間にロビーでぼーっとしていたところ、一般観覧者に囲まれる選手を目撃し、私は7-8秒1100円(シングルCD1枚)の世界に生きているしメジャーアイドル界隈では無銭接触はNG行為とされているため、アマチュアスケーターって大変なんだなぁと思った。そもそも一般中学生に大人が話しかけるという発想がなかったのでカルチャーショックだった。まぁ7-8秒に1100円かけてるほうがよっぽど変だと言われたら返す言葉もない。


春が訪れる知事杯

BEYONDで楽しかったモリコロにまた来られて嬉しい。名古屋駅から遠いのだけはいただけないけど。

知事杯のエントリーを確認して、私も友人もその場で行くことを決めたのだが、知事杯期間中に滋賀(瀬田)でプリンスアイスワールドの公演があるということで、友人は「知事杯→プリンスアイスワールド→知事杯」の3日間を過ごすことになり、オタクってバカだな〜!と笑おうとしたのだが、自分の行いを振り返って何も言えなくなった。

広島東京二往復、大バカらしい

広島往復は新幹線高いとかではなく、普通に移動時間が長すぎてしんどいのでおすすめはしないが、できるかできないかで言えば「できる」ので必要に迫られたら何度でもやります。

とはいえ病気らしい

間に合うってことはハシゴしていいってこと、このスタンスで2023-2024シーズンを駆け抜けた。大変だったけど楽しかったな。(回顧)

前日の、もうアイドルをやめてしまったかつての推しとの接近戦(1.5年ぶり)が本当に大失敗して「もうイベント行くのやめよう……」になってしまうくらい落ち込んでいたが、Tuckerのきらめきにすべてが浄化された。参加前から「多分落ち込むからTuckerに救ってもらおう」と思っていたので、予想通りではある。

暦の上では立春は過ぎていたが、
オタクたち的にはこの日から春ということになった

愛知のローカル大会はパンフレットが整理券代わりになっていることが多く、最初にパンフレットを買えば同じ大会の別日にもそのパンフレットで入場できるのだが、日ごとにパンフレットを買わなくて良いことを知った時はびっくりした。同じものって複数買わなくていいんだ!?カルチャーショックです。アイドルオタクは同じものを買わされまくっています。CDとかライブ円盤とかランダム商品とか……。毎日パンフレット買わせたほうが人数管理も楽だろうに、親切。

最近はそうでもないが、この時期遠征先で寝られなかったり2時に目が覚めてそのまま朝、ということが頻発しており、この日もそうだったのだが、本当にフリーを観終わるまでは全く眠くなかったのに終わった途端どっと眠気と疲労が押し寄せて、身体って正直だ。
知事杯はショートもフリーも今季の集大成という感じだったので、いつも通りこの日もまた来てよかったなと思いながら帰った。

愛知はスケート熱が高いおかげでこのように映像が公開されることもある。ありがたいですね。


オタクの神に愛された京都フェス

京都って遠い。兼オタになってしまってから東海道新幹線への課金が止まらないため、出演者を知った瞬間はさすがに回避かなと思った。思ったのだが。

うまくいきすぎて動揺が誤字に表れている

念の為カレンダーを確認したところ、USJのイベント(ユニ春)でイコールラブのライブがあり、それが10日の日曜日だったのだが、ライブの集合時間が早くて前乗りせざるを得ないため、9日には大阪にいる予定をすでに立てていたのであった。しかも梅田に泊まるつもりだったため、西京極まで1本で行ける。
すべてがうまくいきすぎである。うまくいっていると言っても、予定が詰まりまくっていたため結構大変なスケジュールではあった。

間に合うならハシゴしていいってこと、なんだよね

終演時間が遅かったので、翌日早起きなのだけは辛かったが、行ける距離にいて行かないストレスのほうが遥かに大きいことは分かりきっているため、オタクというのは多少の無理には目をつぶることにしている。

京都アクアリーナは府民大会以来だったので、人がすごくたくさんいて驚いた。人がたくさんいたため、開場が早まりリハの様子を少しだけ見られたが、木下ジャージじゃないのにひと目で高橋星名くんを見つけられて自分が怖かった記憶がある。なんか、踊ってる指先とかで分かるんですよね。イコールラブのライブの時も「これがシルエットだけになっても髙松瞳ちゃんのこと判別できる自信があるな」と思っていることを思い出した。
普段はあまり試合で見ないノービスの選手の演技は憧れのスケーターへの「好き」で満ちていてこちらまで心が満たされたし、高橋星名くんもそうだがほかの選手たちもこれまでの使用プログラムを披露していたりして、満足度の高い1日だった。翌日早起きでユニバに行かなければならないことを除いて。

ストイックオタク、自分には本当に優しくない

無事にユニバのライブも終わり、ユニバ内を適度に楽しんでいたところ、友人が「木下アカデミー女子御一行がユニバにいる」と教えてくれた。(選手のインスタストーリーに載っていた)
オタクって間が悪い。まぁ同じ日に同じテーマパークにいるくらいはかなりマシです、私は観戦に向かう道中、選手たちと新幹線のガラガラの指定席で同じ車両になって絶望したことがあります。新幹線の指定席は逃げられないので、極力息を殺しました。

余談だが、ユニバのライブの話を髙松瞳ちゃんにしたら、私のことをか弱いと思っているらしく心配してくれていた。

髙松瞳ちゃんは本当にオタクに優しいです


おまけのブルームオンアイス

「世界を目指す木下アカデミー生が、日々の練習の成果を皆様にご覧いただくアイスショー」であるブルー厶オンアイスだが、そういえば去年好奇心からあらゆるアイスショーに足を運んでいたときにブルームオンアイスも行こうとして、宇治まで行くのめんどくさいなと思ってやめたことを思い出した。ほどなくして京都にしょっちゅう行くことになるとは知らずに、呑気なものである。

国内大会の多くは観覧無料だし、払って1000円程度のパンフレットで、そもそも選手は参加費を払って大会に参加しているので、私は一体何をして……?となるのだが、アイスショーはチケット代を払う必要がある。嬉しい。

ビジネスのほうがオタクの健康にいい

アイドルオタクをしているとありとあらゆるものを複数買わされるし、特に欲しくはないグッズを特典でつけることでチケット代を上げられたりしているため、何か買わされないと不安がある。

およそ半年後、TEAM JAPANタオル2千円を売りつけていただきありがたく購入することになるのだった

喜び勇んで行くことは決めたが、宇治で2日間1人で過ごすのイヤだなと思って、友人を誘った。

とか言いつつ来てくれた

できればあんまり行きたくない、それはそう、なぜなら東京から京都は普通に遠いからです。最近感覚が麻痺してるので、新大阪までは割と近いなという気がしてきたが、全然遠い。

ブルームオンアイスのチケット発売の日がちょうどイコールラブの対面お話会の日で、発売時間には幕張おり回線が弱いことが予想される上、その日のお話会の券の枚数があまり取れていなかったので、幕張に行く前から帰りたくなっているという話を友人にした。

幕パ、いい言葉

モチベがなくてもきちんと幕張に2日間行った、オタクだから。本当にモチベがないオタクは「モチベがない」とか言う前にさっさと降りるか干すかする。幕張に行くのが普通に好きじゃないだけです。幕張に行きたくなさすぎて、幕張で朝からイコールラブが参加する運動会があったときに(なんだそれ?と思われるかもしれないが、本当に運動会があった)、髙松瞳ちゃんから「絶対来て!」と言われていたので念には念を入れて前泊したことがあるくらい幕張に行きたくない。幕張であったライブは2回くらい当日にやっぱり行きたくない気持ちになってチケットを無駄にしたこともある(イコールラブのライブではない)。
ちなみに不正利用は疑われませんでした。浅田真央さんのアイスショーの申込でTBSチケットを使ったときは、不正利用を疑われまくってクレジットカード何枚か使う羽目になって面倒だった思い出がある。各種プレガイとえきねっとは不正利用疑われがち。

ブルームオンアイスでは、隣にいらっしゃった樋渡知樹さんのファンの方に「あと一周あるからバナーしまわないほうが良いですよ!」と教えて感謝されたり、長岡柚奈さんの前でアイドルオタク仕草を滲ませてしまったり、吉田唄菜さんの輝きに目がくらみそうになったりもして、楽しかった。

吉田唄菜さんの鮮烈な輝きに怯えるオタクたち
#ごはんと撮るのがいいと聞きました

マチソワ間に友人と合流して食べたほうじ茶パフェがとてもおいしかったが、アクスタと写真を撮っていたら「かわいいですね!」と店員さんに言っていただいたので「浅田真央さんなんです」と答えた。浅田真央さんは老若男女全方位に知名度が高いので、浅田真央さんの知名度に全乗っかりしていきます。

ルダハート、アイドルオタクとして三本指に入るくらいいい思い出があるポーズなので個人的に大好きなんですよね。新FSはもしかしてご本人の編曲かな?と思っていたら本当にそうらしいので、すごいなと思った。

京都フェスのときにも思ったが、アイスショーのスケーター紹介の文言ってどれくらいスケーターが感知しているのだろうか。高橋星名くんの紹介はおおよそこれから滑る曲名が入っているので、良いなぁと思っている。本人の意向だったら思想の一致でありがたい。
ただ、ブルームオンアイスで1番頭に残っているのは「オムライスが得意な山田恵さん」です。


2023-2024を振り返って

西日本ブロックからほとんどすべての試合の観戦に行き、忙しかったが楽しかったなというのが1番に来る。
学んだことは「ほぼすべての試合に来るような人間はいない」ということで(シニア選手は違うのかも)、髙松瞳ちゃんにも「あなたは、マイナー(なタイプのファン)です!!」と言われているのだが、スケートに来てもマイナーらしい。先日、知り合いの髙松瞳ちゃんのオタクと話をして、真剣にアイドルオタクをやっている人間がそのまま別ジャンルに行ったときに「どうも自分の火力は強いらしい」となるのは「ある話」であると分かってほっとした。火力の調整弁がないタイプのオタク、私だけじゃなかった。
アイドルと違って、特に試合はかなり「勝手に観に来ている」という気持ちでいるのでメンタルにいい部分もあった。アイドルのオタクをしていると運営に苛立ちを覚えるのは、残念ながら日常茶飯事なのである。

2024-2025シーズンもnoteを書き終わる前にとっくに始動しており、2023-2024と同じように記録を残すかは不明だが、できる限り観に行きたい。もうギチギチスケジュールで遠征したくないなと思っているのに、すでに名古屋から夜行バスで帰ることになったし、近畿ブロックとイコールラブのライブが被っていることは把握しているため、望み薄だ。私は自分の「観たい」という衝動に素直に従って行動しているせいで、こんなことになっている。

Q.オタクはいつ飽きるんですか?
A.私が知りたいですが、髙松瞳ちゃんのオタクはもうすぐ7周年になります。

なにはともあれ、2024-2025シーズンがご本人にとって実り多いシーズンになることを願っています。

「人生」やらせてもらってます



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