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そういえば、行方不明展に行ったんやった

なんやエラい盛況やったそうで。会期中に書こう書こうと思とったら、いつの間にか終わってもうた。 

おっちゃんが行ったんは平日の昼間やったんやけど、若人は夏休みっちゅうことやろな、週末ほどじゃないんやろうけど、なかなかの混み具合。おっちゃんみたいな年季の入ったホラー好き中高年お一人さんは少のうて、家族連れや若い友人グループ、アベックが多かったんや。
以下のインタビュー記事にもある雰囲気やね。

犬鳴村のときも書いたんやけど、おっちゃん、ホラーファンの裾野が広がるような取り組み、大歓迎や。

で、いくつか写真を載せるんやけど。

大量の行方不明ビラ
トイレに古びたビニールプール
ガラケーの山
怪文書
山中の立て看板
土山と映像

とまあ、こんな感じでいかにもギャラリーっぽい内装と相まって、視覚的にはシュールな、共通して感じられるのは不可解さと抑制された不穏さ。背景を想像したくなるような誘い。なんなら現代美術でこういう展示ありそうやな、っちゅう感じ。

決して怖がらせるようなものやないし、実際、いわゆる「ホラー苦手」な人が嫌がるような要素は特にない。人も多いし。つまるところ、さほど「怖くはない」んよね。

この「ホラーやけど絶妙に怖くはない」塩梅が、広い層に届いた理由の一つやと思う。

もちろん、ホラーやのに怖くない言うんはこの場合はマイナスちゃうで。「怖いだけがホラーちゃうやろ」っちゅうスタンスやら、展示のホラー的には渋さのある佇まいとか、「こういうのもアリやな」って感じよね。

それと、展示はバラバラにあるんやなくて、全体を通して見ると、一つの仮説が薄っすら浮かび上がるようにできとって、そういう「強く主張しない、ほんのりしたストーリー性」みたいなもんも、こういう展示をあんまり見たことない人がとっつきやすくなってる要因なんちゃうかな。

なにがしか全体を通した解りやすい補助線ある方が、作品展示って見やすいんよね。

そうそう。おっちゃん的な感想のまとめとしては「行ってよかった!」やで。時間を忘れて一つ一つの展示にあれこれ想いを巡らすんは楽しかった。

てなわけで、今回はおっちゃんご自慢のユーモアを披露するチャンスが見い出せんまま話は終わるんやけど、堪忍やで!おっちゃんも残念や!

今回の写真で写り込んでた人はみんな消しゴムマジックさんで雑に行方不明になってもらったんやけど、まあ実際の消しゴムマジックの実力ってこんなもんやねん。

そういえば、おっちゃん前の怪文書展も行ったんや。あれって「チケット即完売の〜」ゆうて喧伝されとるけど、おっちゃん平日分のチケットわりと普通に……おや、こんな時間に誰や?

──END1:行方不明

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