マカロニサラダ記念日

おばあちゃん(ばぁば)がよく子供の頃作ってくれたマカロニサラダが急に食べたくなった。

今日は、その思い出と、作った記念日記を書きます。


小学生2、3年生くらいからばぁばの料理の手伝いをさせてもらっていた。ばぁばは食堂で働いていたのと、食いしん坊で味にうるさいので、本人が作るご飯も全部めちゃめちゃ美味しい。

私が当時よくしていたのは、きゅうりを切るのと何かを混ぜ合わせる作業。きゅうりは沢山切れるし、目も痛くならないし、手で抑えやすいし、切る時の感触も良くて好きだった。ばぁばはそのきゅうりを使ってよくマカロニサラダとタコ酢を作った。私はこの料理が本当に大好きだった。


仕事が終わって、今日のご飯何にしようかな〜なんて考えながらスーパーをふらふら歩いていた。



冷蔵庫の中は何があったかな、しめじと、昨日の残りのお肉があるな。小松菜の煮浸しも食べ切っちゃおう。あとはきゅうりもあるか、あれは早く食べないといけないな。そういえば同じ野菜室にリンゴも入れてたな。あれも食べちゃわないとか。お、そうだ、久々にマカロニサラダ食べたいな。りんごがいっぱい入ったやつ。あれにしよう。

そんな感じで今日はマカロニサラダを作って食べることにした。ばぁばが作ってくれたサラダの材料は…。
マカロニとりんご、きゅうりも入っていたな、あと何があっただろうか…。しばらく考えたけれど、考えれば考える程分からなくなってきたので、なんとなく、キャベツを買った。サラダなのでとりあえずキャベツを入れとけば間違えることは無いだろうという安直な考えが根底にはある。


帰宅してお米を炊いている間の50分間。
この時間はなんだかいつもより家事が捗る。時間の制限があるからなのだろうか。今日はサラダ以外、全て作り置きで済ませられるので、洗い物を先に全て片付けてしまって、早速サラダ作りに取り掛かった。


まずはマカロニ用のお湯を片手鍋に沸かす。塩も入れた。

りんごを切る。
なんかスイカみたいに三角形に切られてたよな。
薄かったっけ?厚めだったっけ?
分からないからとりあえずミックスさせとこう。

次にキャベツ。
え?なんだこれ?
どんな感じで入ってたか一切記憶が無い…。

あ、お湯が沸いた!マカロニ入れて…。
袋にテープして、タイマーセット、7分半。

キャベツめ…。とりあえず細切りにする。

きゅうり。切る。楽しい。
なんか真ん中くらいから顔の形に穴が空いてた。
金太郎飴みたい、たのしい、かわいい。

ボウルに野菜とリンゴを入れる。
マヨネーズとコショウをふる。
あ!タイマー鳴った!ちょっと待って!

よしよし、まずは水をよく切って…。

その間に具材を混ぜ合わせる。
あ、これめっちゃ懐かしい…。
ばぁばの家にあった皿の模様まで思い出す。
よくあの青い大皿で混ぜてたな。

具の中に水を切ったマカロニを投入。
マヨネーズ追加。塩っけも欲しいので少し塩を足す。
あととりあえずコショウは沢山。
入れるだけ美味くなるだろ。


出来た!
見た目が懐かしいけどなんかちょっと違う気がする。
まあとりあえず、米が炊けるまではあと21分もあるのでタッパーに全部詰めて冷蔵庫で寝かせた。


お米炊けた!
あんまり冷えてないけど小鉢に盛る。
大量に出来たので、山盛りに盛った。

食べた。ばぁばのことを思い出してちょっと泣きそうになった。このシンプルな味付けが、まさしくばぁばのマカロニサラダの味そのものだった。なんだか少し物足りない気がしたけれど、すぐにその正体に気付けた。
ばぁばのサラダにはロースハムが入っていたな。
しかも私はそのハムを切る係もしていた。やっと思い出せたのでとってもすっきりした。

懐かしさのままに母に写真を送った。

サラダは写真の端の方に小さく写ってたのだけど、母はすぐに気づいてくれた。

「よく作ってくれたなー」
「一緒に、つくってたなー」

この二言でまた、なんだか泣きそうな気持ちになった。
私だけじゃない、母にとっても思い出の料理なんだなぁと、しみじみと家族の繋がりを感じた。

ちなみにばぁばは今も元気に暮らしている。
けれども、あの時のことを覚えているのかはよく分からない。最近物忘れがすごいので、もう覚えていないかもしれない。悲しいけど、仕方がない。
でも、もし覚えていてくれたらとっても嬉しいなぁ。

明日はハムを買ってきて残りのサラダに混ぜて食べよう。もっとばぁばの味に近づけるかな。

記念撮影したよ



おしまい。


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