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老若日記-その36-命を削るカラオケ。それでも昼カラにこだわりますか?

いよいよ日本でもコロナワクチン接種が始まりました。まだ医療従事者が中心ですが、高齢者や基礎疾患のある人も、まもなく接種できそうです。
そんな中、とある場所で時々クラスターが発生しています。いわゆる「カラオケ喫茶」と言われる場所です。「カラオケボックス」ではなく、「カラオケ喫茶」でというピンポイント。この違いがクラスター発生の命運を分けています。

本来、歌うことは素晴らしいことです。しかし場所と歌い方を間違えると、命を削るご時世になっていることを忘れてはいけません。
刺激的なタイトル、昼カラについて考えてみましょう。

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出典:カラオケ喫茶 ファイブスター

カラオケ喫茶ってどんなところ?


昼間でもカラオケを楽しめる喫茶店のことです。必要なのは、カラオケ設備とステージだそうです。ステージって、デュエットやダンスでもするのでしょうか?
私は苦手ですが高齢者のみなさんには、すこぶる評判がいいご様子。
昼間に楽しめるというのがポイントで、昼間からカラオケ、略して昼カラ。ゴロが良くて言いやすい……ですよね。

なんでカラオケ喫茶?


一人暮らしの高齢者が集える場所だからです。ここに行けば誰かに会える、顔なじみのあの人と一緒に歌い、お茶を飲み、会話を楽しめます。
しかも歌い放題、ソフトドリンク飲み放題で1,000円程度、そんなお手頃価格のお店も珍しくありません。
年金暮らしの高齢者にはうれしいサービスだから、集ってしまって当たり前田のクラッカー。
私でも常連になってしまいそうです。
待ち合わせなんて必要ない!そんな感じで行けちゃうところが、ミソかもしれませんね。

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カラオケボックスとは?


個室でカラオケを楽しめる娯楽施設のことです。こちらは言わずもがな、おなじみの存在です。あなたも友達や家族、会社の付き合いで行ったことがあると思います。
どちらかというと、団体や大勢の仲間と出かけることが多い印象です。一人カラオケも珍しくなくなりましたが、高齢者が気軽に集う場所ではないようですね。

カラオケボックス 
出典:ウィキペディア

クラスター発生にどう関わるのか?


閉ざされたように感じるカラオケボックス。「日本カラオケボックス協会連合会」の加盟店では、2020年12月31日現在、クラスターが発生した事実はありません。
理由は厳しい建築基準法の吸排気設備の設置が関係しています。

カラオケ喫茶やスナックと違い、「カラオケボックス」でクラスターが発生しないワケ
gooニュース

かみ砕いて説明すると、7~12分に一度、部屋全体の空気が入れ替わる換気システムが設置されています。空気がたまらないから、感染リスクを下げられるのですね。
その上、お客様にマスク着用を呼びかけているカラオケボックス店も多くみられます。

一方、カラオケ喫茶では換気などに決まりがなく、窓を閉めきっていても問題はありません。
この密封空間に高齢者が密着してマスクを着けずに歌うのだから、ある意味、命知らずな行為と言えるでしょう。三密なんてなんのその。楽しい時間を過ごすため、命を守ることを忘れてしまっているように思えます。

結果、新型コロナウイルスに感染したとして、誰が悪いのか?誰がウイルスを持っていたのか?犯人探しが恐ろしくなります。

新型コロナウイルス クラスター発生 続報について
船橋市

新型コロナ 岡山県9人感染 カラオケ店でクラスター 
山陽新聞 サンデジ

久留米市:「カラオケほほえみ」を利用された方へ
水と緑の人間都市 久留米市

三重で29人の感染確認 カラオケ喫茶で高齢者クラスター発生
羊も。狼も。メーテレ

ざっと調べただけでもこれだけあるのですから、高齢者とカラオケ喫茶は切っても切れない関係と言えるでしょう。

「昼カラオケ」盲点だった...高齢者憩いの場でクラスター
読売新聞オンライン

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歌うことは素晴らしい


何度も言います。歌うことは本来、とても素晴らしいことです。あの人と共通の趣味、日頃のストレス発散、あなたのエネルギー消費。

高齢者に関しては、高血圧防止、誤嚥防止、認知症予防など、健康効果は抜群です。
だからこそ今は、歌う場所と歌い方を考慮することが大切。
耳にタコができるくらい、もううんざりするくらい聞いていますが、換気とマスク、消毒が必須です。
楽しみや幸せを維持するために、努力を怠ってはいけません。


カラオケが高齢者に大人気!歌う事は認知症予防、高血圧にも効果があり導入している介護施設も
訪問医療マッサージレイス治療院

老人ホームで歌を歌うことにはどのような理由があるのか
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どこでどうやって歌う?


私が提案するなら、Zoom歌会です。Zoomってご存知ですか?オンライン会議ツールのことです。無料でダウンロードして使うことができるので、とても便利です。このZoomを起動したパソコンの前で、スマホやiPhoneのカラオケアプリを使って歌ってみるのはいかがでしょうか?好きなドリンクやお菓子を持ち寄り、いつものように歌うのです。これなら自宅でも、いつものあの人とつながることができますよね。

パソコンもスマホも持ってないなら、国や自治体で解決して欲しいところです。こんなご時世ですから、大手キャリアさんも手を貸してくれそうな気がします。

やっぱりリアルにこだわりたい?だったら、カラオケボックスフリータイムおたのしみ会がおすすめです。
高齢者にタクシーチケットを配っている自治体も多くあります。ご近所さんや仲良しグループごとに、乗り合いタクシーで送迎してもらうんです。せっかくもらうのだから、うまく活用しないともったいない!マスクやフェイスシールドは持参すること!お互いの感染リスクをなくすため、自分の命を守るため、できる対策はしっかり実践してください。その上で思いっきり、歌やおしゃべりを楽しみましょう。
孤独や認知症予防にもうってつけだと思いませんか?

日本の高齢者が優遇されているか否かは別として、健康に生きる権利はあるはずです。
クラスターが発生すると、日本の医療現場がひっ迫します。まずは安全に楽しんでもらうことに注力しましょう。そのほうが、はるかに軽い人手と出費でクラスターが収まります。
そしたら看護師さんの負担は減り、日本の医療費も削減できるハズです。

「大好きな昼カラの代わりなんて見つからない……」「国や自治体なんてほど遠い話……」
そう思ったら、まずはおしるこをのぞいてみませんか?
何やら楽しいことがあるみたいですよ。
おいしそうなネーミング。お気軽にどうぞ。


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