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シニア世代がテレビとお友達なのってなぜ?
シニア世代の家へ訪れるとなぜか常にテレビがついているなと思ったことはありませんか?
私もよく祖父母の家へ遊びに行くのですが、テレビがついていないことがないほど、本当にいつもついています。あまり感じたことがないなという方は、ぜひちょっと意識してチェックしてみてください。テレビがいつものようについていることを発見できるかもしれません。
でもなぜシニア世代の家ではテレビがよくついているのでしょうか?また、テレビがついていることによる影響についても深掘っていきたいと思います。
■シニア世代はどれくらいテレビを観ているの?
シニア情報メディアの「シニアガイド」の調査によると、60代のテレビ視聴時間は1日約4時間半であるという結果があります。
参照:30代が「ネット世代」と「テレビ世代」の境目。ネットが届かない「60代」(シニアガイド)
これは1日のおよそ5分の1をテレビを観て過ごしているということです。睡眠時間などもあるので、これは日中の多くの時間を占めていることがわかりますね。
他の世代と比べてみると20代は1日約2時間、30代は1日約2時間半とシニア世代に対して比較的短い時間となっています。
実際に孫世代の私が考えても、「本当に祖父母はよくテレビを観ているな」と感じます。また、テレビの好みもシニア世代と若年層では異なると実感しています。祖父母の家に行くとだいたい、ニュース・スポーツのどれかを観ていることが多く、スポーツは特に野球・相撲・ゴルフを好んでいます。一方で若年層は、バラエティ番組やドラマなどを好むのではないでしょうか。
■何のためにテレビを観てる?
シニア世代は多くの時間をテレビを観て過ごしているようですが、何のためにそれほど長時間テレビを観ているのでしょうか?
NHKの調査によるとシニア世代がテレビに求めていることは、「世の中の動き、出来事などを伝えてくれる」が29%ともっとも多い結果となりました。
参照:70代は1日にして6時間テレビを視聴するというデータも…健康面からみても、積極的な社会活動で”外に出る”がポイント!(みんなの介護)
他にも「世の中の動きに遅れない」や「感動を与えてくれる」「知らないことを知れる」などが約10%と目的は人それぞれに異なるということがわかります。
この結果をみるとシニア世代は、世の中の動きの理解や社会との繋がりの実感をテレビから得ているのではないかということが予想できます。娯楽的な要素が大きいテレビですが、娯楽目的だけではないのです。
■テレビを観すぎることによる弊害
シニア世代が日中の多くの時間をテレビの視聴に使っていることがわかりましたが、テレビを観すぎることによる弊害はあるのでしょうか?
寂しさを紛らわし、社会との繋がりを実感させてくれるテレビですが、視聴のしすぎはやはりあまりよくないようです。
テレビは自動的に画面が切り替わり、認識能力の低下につながる恐れがあります。つまり、脳が受け身状態となってしまうのです。脳が受動的な状態となってしまうと、自ら考えようとすることをサボり、認知症の原因ともなってしまいます。人間は楽を覚えてしまうと、ついつい楽な方へ楽な方へと進んでいってしまうので、それと同じですね。
情報番組で世の中の動きの把握や娯楽としてテレビを視聴することはよいことですが、適度にすることが大切のようです。テレビは受動的、つまりはインプットなので、脳がしっかりと考えられるようにアウトプットを行うようにしましょう。
■インプットばかりがダメならアウトプットしよう!
いきなりアウトプットをしてみようと言われても困ってしまいますよね。ではまず、テレビの話題を誰かに話してみてください。本当にテレビであった話題について触れ、それに対する感想を話すくらいの簡単な感じで十分です。これでもインプットからのアウトプットとなります。
テレビの話題をアウトプットする機会は意外とたくさんあるのではないでしょうか?例えば、家族や友人、ご近所さん、デイケアや地域のコミュニティーなど話をする場所は意外とたくさんあります。そんな時にテレビでインプットした話題を少し話してみてください。
テレビの話題となれば、比較的多くの人が知っている可能性があるため、盛り上がりやすく、次の話題のきっかけにもなるでしょう。相手がその話題を知らない場合でも、その話題について説明をすることでアウトプットにつながりますよ。
もし祖父母がテレビで知った話題を楽しそうに私に話してくれたら、私までなんだか楽しい気分になります。また、それに付随して歴史の話や自身の考えなどを話してくれると、とても私にとっては勉強になり、学びが深まると思います。
■気軽で楽しいテレビの視聴もほどほどがよさそう
テレビがついているとなんだか家の中が賑やかになり、寂しさが紛れますよね。私も一人暮らしなので、テレビがついているだけで落ち着くという気持ちがよくわかります。
しかし、テレビの観すぎはやはりあまり体によくないようです。何事もそうですが、やりすぎは体によくないのです。
テレビを楽しむこともよいのですが、ほどほどにして近所をお散歩したり、ガーデニングをしたりとテレビ以外の娯楽を探すのもよいですよ。特に外に出るということは、気持ちのリフレッシュや健康維持にもつながるのでおすすめです。ぜひ近所の人へ挨拶をしに行く気持ちで、お散歩へ行ってみてください。ちょっと新しい発見があるかもしれませんよ。
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