My Hair is BadのLIVEを観た。2016年秋

04 Limited Sazabys「eureka」の北海道シリーズの対バンがマイヘアことMy Hair is Badだった。

マイヘアの名前を初めて見たのは地下室TIMESで「新潟の狂犬」として記事になっていたのを覚えている(その時はいまいちピンとこなかったので内容は覚えていない)唯一記憶に残っているのは「元カノに向けて歌っている」ということだけだった。

その後半年か数ヶ月後に友達を通じてマイヘアの音源を聴くことになるのだが、なんとまあ耳に残る音楽だった。

(札幌のツアーでは一番はずかしい曲だと言っていた)

冒頭から印象に残る歌詞と分かりやすいメロディとPVの女の子(かわいい)で流行りの条件は間違いなく揃ったこの曲ですっかり気になるバンドとなっていた。


その後、今年のRISING SUNに出演するということでどんなもんかとdef garageに観にいった(奇しくも今回対バンをしたフォーリミの裏での出番だった)

リハから全力なバンドだなあと思った。そして声がよい、音源のまんまだ。あとMCがすごい、こう、前のめりというかつんのめってるというか、テンション上がりすぎて緊張しすぎて訳わかんなくなっているというよりかは、あふれ出てくるものを必死に言葉にしようとしている感じだった。曲とMCの差があまりなくライジングサンのステージでは持ち時間30分で4曲程度しかやらなかった。

もともとサンボマスターが好きだということもあり、曲とMCの境目がないようなステージが好きで、歌詞なのかメッセージなのかアドリブなのか分からない言葉が飛び出てきて、年下だということもその場で知って若いなあという感情もあり、でもその中でも胸にささる言葉もあったりもした。ライジングでは「バンドを組んで10年そろそろ売れたい!」「好きなこともしたいし、好きな子ともヤりたい!というか好きな子がほしい!」などと撒き散らしていた。

ライジングサン出演の後も北海道でLIVEをしていたマイヘアの札幌LIVEを観た。場所はColonyで雨がちらつく天気だった。マイヘアのホームランツアーでチケットはSoldOut。客は若い人が多くいて、女の子のほうが多かった気がする。

ステージでは「narimi」の曲を中心に真赤や16年春に出た「時代をあつめて」からの曲をやっていた。

(札幌LIVEでは「みんな彼女のせいにした曲です」といっていた)

マイヘアの歌はGt.Vo.である椎木さんが作っていて、その歌詞が特徴的というかマイヘアの肝だと思うのだが、私情にまみれた歌詞といいメロディとステージでの雰囲気が相まって他には無いような魅力に溢れている。若さや激しさもある中で、歌っている最中はカチっとした強さと色気も感じる。

札幌でのMCは「北海道にきて5日間分溜まってるから、今はどの女をみても一緒に見える!」「最前の女の子の胸がバーに載ってて最初からずっとみてる」など下ネタが多めだった。そしてライジングサンからずっと言っていたような「やるか、やらないか、そのどちらかしかない」とも言っていたら歌になっていた。

(『やるか/やらないか/我を裏切れ』という歌詞がある)

フォーリミの対バンの前に公開された新しいMV「告白」。色恋の歌だと思ったら、これはごく個人的な心情の歌で、告白というか独白という感じか。決意して、その覚悟を歌っているイメージ。新しい段階に足を踏み入れたよう。

対バンTourは北見・旭川・帯広と3箇所回っていたのだが、北見・帯広とLIVEを観てそれぞれセトリは変えていた。選曲はほぼ同じだったが、曲順を変えると印象もちがった。北見では「優しさの行方」帯広では「マイハッピーエンディング」を入れ替えて歌っていた。

北見のMCは「昔彼女が飼ってた犬がGENちゃんみたいな名前だった。俺には全然懐かなかった。GENちゃんときくとシュナウザーの事を思い出す」と喋っていた。帯広では「完全に売れかけてるバンド、マイヘアです。自分で言ってるだけなんだけど」などと話していた。

これを書いている今日、マイヘアのアルバム「woman's」が発売になった。「完全に売れかけてるバンド」がどういう方向に進むのか、これからどんなバンドになるのかとても楽しみな1枚がリリースされた。新しいアルバムを待ち望んでいた人がたくさんいるであろうマイヘア。今回は300人規模のライブハウスだったが、この経験が嘘のように大きなバンドになる日もそう遠くは無い気がする。

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