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一生に一度、特別な映画体験

2021年8月21日(土)、なんと渋谷PARCOの映画館・ホワイトシネクイントを貸し切って映画を観た。しかも上映された映画は、移動映画館を主催する「kinoiglu(キノ・イグルー)」の有坂塁さんがわたしのためだけに選んでくれた作品。

なんでこんな贅沢な体験をできたかというと、PARCOのキャンペーン企画「あなたのために映画を選びます in ホワイトシネクイント貸切上映」に当選したのです。「当たったらいいな…けど、当たったら奇跡だな…」って思いながら応募したら、奇跡が起きて本当に驚いた。

映画館を貸し切れるってだけでも贅沢なのに、上映される映画はわたしのためだけに用意されたものだなんて(しかも上映前と上映後に有坂さんがわたし1人に向けて解説などしてくれて、上映後には映画のパンフレットまでプレゼントしてくれた)、贅沢で貴重すぎる機会をいただけて、本当に幸せでした。

事前に行った1時間半の面談でお話ししたことをふまえて選んでいただいた映画は『コロンバス』(2017)。

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韓国系アメリカ人のコゴナダという監督で、初の長編作品とのこと。小津安二郎監督にとても影響を受けたらしく、「コゴナダ」という名前は小津安二郎作品の脚本を務めた「野田高梧(のだ こうご)」さんの名前をもじったものらしい。

モダニズム建築の宝庫・インディアナ州コロンバスが舞台で、美しい建築や風景にうっとりしたり、計算しつくされた構図に感動したりと、スクリーンに映された映像を観てるだけで心地よかった…

ただ、それだけじゃなく、ストーリーも今の自分にすごく響く内容だった。家族を大切にしたいからこそ無意識のうちに自分の気持ちに蓋をして生活しているケイシーの姿とか、自分でも認識してなかった長年の考えや悩みがこの映画を通してみえてきて、最後のケイシーの選択にわたしも背中を押された気がした。

ケイシーが2番目に好きな建築についてジンに好きな理由を聞かれるシーン。ケイシーがジンにお母さんのことを質問されてなかなか答えず涙を流すシーン。ケイシーとお母さんが一緒に寝ながら会話するシーンは、とくに忘れられないな…

映画を観たあとにFilmarksを見てみたら、いつ入れたのかは覚えてないけど観たい映画リストにコロンバスがあった。もしかしたら今回のような機会がなくても、いつか観ることになってたかもしれない。

だけど、映画との出会い方が違ったら感じることも全然違っていただろうなと思っていて、有坂さんと1時間以上いろんなお話をした上で選んでもらった映画だからこそ、伝わってくる映画のメッセージがあった。それに、上映時間以外の有坂さんとの会話の中で得た考えや、気づかせていただいたことが本当にたくさん。

今回の体験でコロンバスは自分にとってすごく大切な作品になったし、これからホワイトシネクイントに映画を観にいくたびに貸切上映のこと思い出すと思う。

今のところ、こんな貴重で贅沢な体験をしたのは世界でたぶんわたしだけ…
2021年8月21日、一生忘れられない1日になりました!

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