Movie log #002 Togo

1925年 アラスカ州ノームで流行したジフテリアを治療するために必要な
血清を運ぶために結成された犬ぞりチームでのリレー走行
「ノーム血清走行」を実写映像化したDisney+オリジナル配信作品

Disney+

いよいよ本日、2020年6月11日サービス開始となった映像配信サービス
「Disney+」
正直今の状態では前身である「Disney Deluxe」と変わりなく
本国版で配信完了しているコンテンツが出揃っていないなど、
少々(……でもないけれども)の不満はあります。
諸事情で日本語吹替版製作が追い付いていないというのもわかりますが
なるべく早めに本国版に追いついてもらいたいと思います。

なんていったって、早くクローンウォーズ完結編を一気見したいのです!

ノーム血清走行

1925年にアラスカ州ノームで大流行してしまったジフテリア治療に必要な血清を届ける為、ブリザードの中を犬ぞりチームが走り抜ける実話です。

ノーム血清走行を題材にした映画はスティーブンスピルバーグ製作総指揮のアニメ映画「バルト」もあります。
犬ぞりの過酷さの中にある、セッパラとトーゴーの信頼関係の深さとトーゴーの強さに心打たれます。バルトはノーム血清走行のラストチームで、トーゴーはそのバルトに血清を渡す最後から二番目のチームのリーダー犬でした。
バルトも少しだけこの物語の中で言及されています。

20組100匹以上の犬たちから構成される犬ぞりチームの中で最も過酷な道である約140キロを駆け抜けたのが、今回題材となっているレナード・セッパラが率いる犬ぞりチーム。リーダー犬の名前は「トーゴー」。

犬ぞりの過酷さの中にある、セッパラとトーゴーの信頼関係の深さとトーゴーの強さに心打たれます。

セッパラを演じるウィレムデフォーがまたいい味を出して、
物語に深みを与えます。

名優 ウィレム・デフォー

ウィレム・デフォーは「プラトーン」「処刑人シリーズ」
「サム・ライミ版スパイダーマン」「ジョン・ウィック」などに出演、
「フロリダプロジェクト」にてアカデミー賞助演男優賞にノミネート
華やかさはありませんが印象的な演技で私の好きな俳優の一人です。

静かに立つ姿や時に険しい決断を決めた時の意志に強さ、ウィレム・デフォーの格好良さが浮き立ちます。

この作品の中でも、その格好良さは揺るぎません。

Togo

実際にノーム血清走行で活躍したTogoの名前の由来が本当にこうなのかわかりませんが、
1905年、バルチック艦隊を撃破した「東郷平八郎」の名前が世界的に知れ渡り、世界各国で男の子の名前を「Togo」とすることが多くなった時代があったと聞きます。
今回の映画の舞台は1925年、バルチック艦隊撃破から20年後であり
尚且つトーゴーの生まれが物語の12年前、つまり1913年であり
「名前を付けよう、トーゴー。海軍大将の名前だ」といった言及もあり
その名前の由来は、当時の世界的な「Togo」ブームから来たものなのかもしれません。

日本由来の名前が勇敢な犬の名前として付けられているかもしれない、というのはなんだか誇らしいですね。

ーーーーーどうしたみんな、まさか氷が怖いのか?
よしわかった、ここで戦う勇気の無い奴は、帰ってもいいぞ
通行許可証を作ってやる
そんな腰抜けなんかと一緒に死ぬのは御免だからな!
老いぼれた犬みんな、物忘れをする
でも今日の手柄だけは、必ず思い出すだろう!
そして俺たちの名前は知られたものとなり、皆の口に上る!
操縦者セッパラ
フリッツ サリー モリー レッド トーゴー
偉大なリーダー、トーゴー!
その名はなみなみと水が注がれた皿をのぞき込むたびに思い出されるんだ!
今ノームでぬくぬくと眠っている犬は、
みんなこの場にいなかった事を生涯悔いるだろう!
我々は、とても幸せな数少ない王者の群れなんだ!
さぁ走れ犬たちよ!走れ!

映画の在り方が変わる時代

今や映像配信はサブスクリプションの時代です。
Netflix、HuluそしてDisney+
映像配信系のサブスクリプションは戦国時代に入ったともいえます。
Disney+は自社劇場作品を主体にしながらも付随したオリジナルコンテンツを独自配信、さらにはナショナルジオグラフィックやFOXを買収し勢力を拡大していきます。
今回の作品「Togo」も、おそらく世が世ならば劇場公開作品として上映されたもので、これも時代の流れかとおもいます。
Disney+開始と同時に配信された「わんわん物語」も同様ですね。
映像配信の形態というのは今後も大きく変わっていくのでしょう。
たのしみでありながら、どれを選んだらいいのか困りますね……。

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