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アウトプット大全から学ぶ成功の秘訣
「アウトプットの大切さ、そんなこと分かっているよ。」
「でも、できないんだよ。」とお悩みの方。
私もアウトプットに苦手意識がありました。
今回は、そんな私がアウトプットに目覚め、
行動することができるようになったきっかけの
樺沢紫苑さんの「OUTPUT大全」をご紹介します。
本著は、一言で言うならアウトプットの大切さとその具体的方法について書かれた本です。
レビューに目を通すとすごく参考になったという
レビューも多いのですが、
一方で、当たり前のことしか書いていない
という評価も寄せられています。
たしかに、読みやすいし、広く情報が紹介されているので、
軽く目を通していると、そんな印象を持つかもしれません。
しかし、
「本で学んだことを、自分のものとして使えているだろうか?」
「実際に学んだ知識をアウトプットできているだろうか。」
「自分の血肉にできているだろうか?」
と自問自答しながら読んでみてください。
すると、あら不思議。
途端にこの本の味わいが劇的に変化します。
今回は、この本がなぜ、これほど評価が別れるのか、
そして、
タイトルにもある知行合一(ちこうごういつ)という
言葉の意味について、お話します。
その理由がわかれば、
あなたもこの本を読みたくなるはずです。
それでは行きましょう。
1 アウトプット大全とは
著者は、日本一情報発信している医師であり、
ベストセラー作家の樺沢紫苑さん。(紹介文より)
本の特徴としては、
見開き2ページごとに1つのテーマを取り上げられており、
非常に読みやすいです。
イラストが多めで、アウトプットの大切さ、
方法などがまとめられているので、
サクッと気軽に読むことができます。
著者が精神科医ということで、
脳科学に基づく知見も交え、
アウトプットの大切さがこれでもかと説明されています。
例えばこのような内容です。
・体で覚える「運動性記憶が記憶定着のカギ」
・2週間に3回使った情報は、長期記録される。
・インプットとアウトプットの黄金比は3:7が理想
・何度も使われると、重要な情報と認識し、側頭葉(長期記憶)に移動する
など、興味深い内容です。
2 どれほどレビューが荒れているのか
ではどれほどレビューが荒れているのでしょうか。そのまま紹介はできませんので、レビュー画面の画像を張っておきます。
このように、星5つもあれば、星1つもあります。
売れている本なので、評価が分かれるのは理解できますが、
かなり極端な評価がついているのではないでしょうか。
3 なぜ評価が別れるのか
では、なぜ、この本の評価がこれほど分かれているのでしょうか。
その理由は大きく2つあると私は考えています。
・読者側に知識の質・量には優劣があるという思い込みがあるから
・既知の情報が多いから
私自身がこの落とし穴にハマっていた経験も踏まえつつ説明します。
私自身、以前は難しいことを書いてある本、
深い知識が得られる本のほうが良い本だと思っていたので、
難しい本をより多く読みたい、
と思って興味のある分野の本を読み漁っていました。
そして、本の内容を次のような判断基準で評価していました。
・誰も知らない新しい知識や思わず唸る深い知識こそ価値がある。
・世の中で知られていない情報が価値である。
・深い知識のほうが優れていて、浅い知識のほうが劣っている。
というような感じです。
しかし、この本にはこう書いてあります。
インプットすると、脳の中の情報や知識が増えます。しかし、アウトプットだけでは、現実的な変化は何一つ起きません。
一方、アウトプットは「行動」です。アウトプットして初めて、現実世界に対して変化や影響を与えることができるのです。
本を100冊読んでも、まったくアウトプットしなければ、現実の世界は何一つ変化することはありません。
インプットは「脳内世界」が変化するだけ。アウトプットして初めて「現実世界」を変えることができます。
そもそも、私たちは、なぜ本を読むのでしょうか。
それは、著者が生きて経験して学んだことを知り、
自分の人生に活かすためです。
例えば、服を買うのは、クローゼットに収納するため
ではなく、必要な時に出して着るためです。
そして、服を着こなすためには、
着こなしのルールを知り、実際に着て、
鏡の前で似合っているか確かめる、
という経験を積む必要があります。
それと同じで、知識を自分の頭の中に詰め込むのは、
必要な時にその知識を生かして、人生に役立てるためです。
そのためには、知識の使い方を知り、
実際に使うという経験をする必要があります。
その知識の使い方を学ぶ方法、
ファッションで言えば着こなしを知る方法が、
本書で提唱されている、アウトプットするということです。
私は最初、
「医者が書いた本であれば、きっとアウトプットに関する
新しい発見が書かれているに違いない。」
と思って手に取りました。
しかし、実際、私が最初に読んだ時は
「どこかで読んだことがあるな。特段目新しい知見はないな。」
と感じました。
だから、低評価をつけた方の気持ちはわかります。
でも、恥を忍んで明かしますが、
私は、数万円の有料教材を買い挑戦したブログを何度も挫折した、
いわばノウハウコレクターであり、
アウトプットができない人間でした。
それなのに、
アウトプットを実践している人の本を低く評価してしている、
この矛盾に気づく必要があります。
では、なぜそんな私がアウトプット弱者から抜け出せたのか、というと、
この本を通して、知識の新しさや深さで評価する軸から、知識を使えているか、という軸にシフトしたからです。
本書を「知識を使うために学ぶ」という点を踏まえ、改めて読みなおしてみると、低評価なんてとんでもない、という気持ちになります。
そして、読み返しているうち
「アウトプットしない限り、この本で得た知識でさえも、
結局インプットで終わってしまう。」ということに気づいた時、
私のこの本に対する感想は一変しました。
そして、なぜこれほどこの本のレビューが分かれるのか、が腑に落ちたんです。
次に、評価が分かれる2つ目の理由が、既知の情報だからです。
おそらく、この本に書かれていることは、
勉強熱心な方にとっては大部分が既知の情報が多いと思います。
そのため、新しい知識が少ないということで、
低評価をつけた方が一定数いらっしゃるのかなと思います。
このように、「自分が既に知っていることだから価値がない」
というのは、自分の成長にとって危険な考え方です。
もちろん、レビューは主観であり、評価ですから、
自由だと思います。
でも、知識の新しさとか深さで評価するという姿勢は、
学びの邪魔でしかないと私は考えます。
だからこそ、このnoteを読んでいるあなたには、
知識に優劣があるという罠に気づいて頂きたいですし、
「実際にその知識を使えているか?
使えない知識は、知っていないと同じだ。」
という問いかけを持って、
インプットをしていただきたいと切に思います。
もちろん、私自身も、常にこの点を問いかけていきたい、と思っています。
4 知行合一とアウトプットの関係
ここで、タイトルにもある知行合一という言葉について紹介します。
知行合一とは15から16世紀の儒教の一派である陽明学で提唱された命題の一つですが、初めて聞いた方も多いかもしれません。
この言葉について、Wikipedeaには、以下のように説明されています。
知行合一(ちこうごういつ、ちぎょうごういつ)は、中国の明のときに、王陽明がおこした学問である陽明学の命題のひとつ。知(知ること)と行(行うこと)は同じ心の良知(人間に先天的に備わっている善悪是非の判断能力)から発する作用であり、分離不可能であるとする考え。論語の為政第二にある「先ず其の言を行い、而して後にこれに従う」が元になっている。
(wikipediaより引用)
「知ることと、行うことは、分離不可分であり、一つのものだ。」という意味です。
知ること=インプット
行うこと=アウトプット
ですから、
インプットとアウトプットはセットであり、
アウトプットできないのはインプットできていないこととパーフェクトイコールですよ、ということです。
言い換えると、「アウトプットできない知識は、意味がない」ということですから、非常に厳しい言葉です。
ですが、この言葉は、常に戒めとして心に留めておきたい言葉だと思います。
5 アウトプットの手順
では、実際にアウトプットするためにはどうしたらいいのでしょうか。
この本は、アウトプット方法については簡潔に紹介されているので
はじめ、何からやればいいかわからないかもしれません。
選択肢が多いほど人は行動できません。
なので、そんな方向けに、手順化した方法を
ご紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてください。
5−1 アウトプットしたいジャンルを決める
まず、あなたが学び、アウトプットしたいジャンルを決めてください。
例えば、自己啓発とか、ビジネススキルとか、心理学とか、興味があるものから選びましょう。
ここでは、このnoteのコンセプトでもある、セルフマネジメントスキルにします。
5−2 発信媒体の洗い出し
次に、自分の好きなジャンルを発信する媒体を、ざっと洗い出します。
ここでは、OUTPUT大全を参考に、以下のようにしました。
【一人でできるアウトプット】
・日記に書く
・ノートにまとめる
・マインドマップにまとめる
【対人で行うアウトプット】
・人に話す
・SNSに書く
・ブログに書く
次に、この中で、自分ができそうな発信方法を選択します。
ここは、好みで選んでいただければいいと思います。
ここでは、ブログ(noteも含む)を選びました。
5−3.ステップ化する
発信媒体が決まったら、早速書き始めましょう!と言いたいところですが、いきなり本文を書き出してはいけません。
良質のインプット無しではアウトプットはできません。まずは自分なりに知識を体系化するため、知識を頭に入れます。
そのために、おすすめの方法は、まずはサラッとで良いので、メモをとりながらインプットをすることです。
次の手順をお勧めします。
(1)インプットする
・手書きのノート、もしくは、マインドマップを取りながら本を読んで生きます。
・章ごとに要点をまとめます。
・自分の宝になるフレーズがあれば、本文を書き写しておきます。
(2)復習する
・ノート(マインドマップ)を見ながら著者の言いたいことを把握します。
・ここで、わからない言葉があればネットで検索し意味を把握しておきます。
(3)仮タイトルを決める
・仮タイトルを決定します。
(4)構成を考える
・本文の構成を考えます。あまり長いものを書こうとすると大変なので、導入部(結論)、本文(詳細)、再結論、感想くらいの項目が良いと思います。
・導入部
・本文
・再結論
・感想
(4)本文執筆
・本文を執筆します。構成ができているので、迷うことなく最後まで書き上げられると思います。
(5)文章校正
その後、文面の誤字や脱字、論理が通っているかなどをチェックします。できれば、本文執筆して一晩時間を置き、冷静な頭で校正するのがお勧めです。
(6)タイトル決定
ここで本タイトルを決定します。
(7)画像作成
キャッチ画像などを準備します。
(8)アップロード
最後に文章のアップロードを行います。
6 まとめ
いかがでしたでしょうか?
アウトプットすると一言で言っても、このように手順化してみると、作業量はかなりのものになることがわかりますよね。具体的な作業量が見えてくると、なんとなくゴールが見えてくるので、取りかかりやすくなります。
実際に、やってみていただくと、手を動かし、頭に汗をかいた分、あなたの中には、ただ読むだけと比べて圧倒的に臨場感のある、生きた知識が入ってくるはずです。
この手順で、学んだことをアウトプットしてみてください。
最初の一歩を踏み出せば、あなたのインプットライフが充実すること間違いなしです。
その際には、ぜひこの本をお手元に置いて、度々見返していただけばと思います。
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