ある起業家のゼロイチ→月商100万円までのストーリー
ネットビジネスのゼロイチ突破の方法、知りたくありませんか?
ネットでビジネスを始めた人の多くがぶち当たる問題、
それは、「なかなか収益が上がらない。」
「ゼロからイチを生み出すには壁がある。」ということです。
事実、日本アフィリエイト協議会のアンケートによると、
アフィリエイトをしている人のうち
約7割は月に1000円も稼げていないとのこと。
つまり、ネットで1000円以上稼ぐ人は3割程度ということですから
ゼロからイチを生み出す時には壁があります。
「このゼロイチの壁、早く乗り越えたい。」
と決意している方も多いハズ。
そんな人に向けて、
この記事では、
「ある起業家のゼロイチから月商100万円までのストーリー」と題して、
ある起業家(ここではYさんとします)の了承を得て、その方のゼロイチ事例を紹介します。
なお、Yさんからは、「あまり知られたくない内容なので、名前を匿名にしてほしい。それと、僕の気が変わったら公開終了してもらうよ。」と言われてます。
ですので、いつまで公開できるかがわかりませんので、とりあえず、公開されているうちにご一読くださいね。
その方は気まぐれなので、明日、気が変わったと言われるかもしれませんので、ご注意ください・・・(笑い)
1 事例を知ること大切さ
野球で名将と言われた野村元監督は
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」と述べています。
この言葉の意味は、
「勝ちには偶然の要素がある。
しかし、負けには必ず原因がある。」
「やってはいけないことを知ることで、失敗の確率が減る。
だから、むしろ失敗から多くのことが学べるんだ。」
ということです。
つまり、失敗事例は、めっちゃ参考になるということです。
ですが、人は誰しも失敗した過去はできれば隠しておきたいものなので、
なかなか失敗事例は集めにくいんですね。
書店でも成功事例は多く並んでいますが、失敗事例を集めた本は少ないです。
そういう通常教えてもらいにくい、失敗の事例も含めて今回はご紹介します。
先輩の失敗の事例を知りそれを避けることであなたの成功確率は着実に向上するはずです。
ぜひ参考にしてください。
2.ある起業家のストーリー(起業前夜)
2.1 ビジネスを志すきっかけ
10年ほど前、Yさんは、ある楽器のプロとして、
レコーディングや、楽曲制作の仕事で生計を立てていました。
当初は、憧れの職業、好きなことを仕事にできた喜びで一杯だったのですが、徐々に疑問が増えてきます。
音楽制作会社からある程度コンスタントに仕事があったため、比較的安定はしていましたが、それでも収入は月20万円ほど。しかも、会社員と違って保障がないため、病気になったら収入が途絶えてしまう。
徐々に、この仕事をあと数十年続けていけるのか、と疑問に思うようになったそうです。
しかし、ビジネスをしようにも、メジャーデビューしたわけでもなく、知名度もゼロ、そんな自分が事業を起こせるのか分からないため、結局今まで通りの仕事を続ける日々でした。
そんな彼が、このままではいけないと思ったのは、同じ音楽学校を卒業した友人Kが、年収1000万円を超えたと、人づてで耳にしたときでした。
当時、年収が300万円のY氏にとって、1000万円というのは想像もつかない、雲の上の金額。それをKは手にしている。相当ショックを受けたといいます。
そこで、Y氏はKと連絡を取り、会うこととなりました。
将来について語り合う中で、Y氏は二人でなにか始めよう、となり、Kとtwitter運用を始めることになります。
「高校生バンド応援サイト」というアカウントを作り、自分たちの音楽活動で得た知識や経験をつぶやくことにしました。
登録した途端、みるみるフォロワーが増えていき、3000フォロワーが集まったそうです。
Y氏は、当時はそういう発信をしているアカウントが少なく、真新しさがあったから伸びたんだろうと分析しています。同じことでもコミュニティが変わると新鮮になったりする事例ですね。
しかし、二人はそこで動きが止まります。
人は集まったが、そこから先の展開を考えてなかったため、それをどうお金に変えるのが分からなかったとのこと。
Y氏は、当時を振り返り、「二人とも人を集めることはできたが、その後の事例を知らなかった。今だったら、この規模のアカウントがあれば、事例のストックがあるから、いくらでもマネタイズの方法が考えられるのに、もったいなかった。事例を知ることって大事だよ。」と語っています。
その後、二人は仲違いで解散をしてしまいます。
次に、Y氏は自分の音楽スキルを商品化し、レッスンビジネスで起業できないかと考えるようになります。
しかし、Y氏はビジネス経験もなく、知名度もないため、それを商品にして売るのは難しいと考えました。
そこで、まずはネットでものを売る経験を積もう、とネットビジネスに手を出すことになります。
挫折したもの一覧
・メルマガ発行
・ブログアフィリエイト
・アダルトアフィリエイト
・twtterアフィリエイト
当時、Y氏は、音楽と全く関係のない、化粧品を売るとか、そういうことにも挑戦したとのこと。
もともと音楽を仕事にしたくて始めたことが、完全に、音楽とは違う方向になってしまいました。こうやって手段が目的化していきました。
その結果、彼は、ちょっと興味を持ったこと、儲かりそうな情報に飛びついては、諦めるということを繰り返します。
自分自身を振り返り、メンティティは完全にノウハウコレクターだったと語っています。
失敗の理由を、Y氏は、大きく2つ上げています。
1.自分はビジネスの本質が分かっているとうぬぼれがあった
2.無料キャンペーン情報をつまみ食いした
1つ目は、うぬぼれがあったということ。
Y氏は、本格的にビジネスを演る前に、少し情報発信について教材を学んだことがあり、それで、知識が多少あったため、「自分は本質がわかっている。だからちょろっと勉強すれば大丈夫だ」と思っていたそうです。そのうぬぼれがあったせいで自分を客観視できなかったと言っています。
そして2つ目は、「無料の情報に登録し、その内容をつまみ食いして、情報を集めたから」と語っていまます。
大事なことですので、声を大にして言いますが、これは、初心者が一番やってはいけないことです。
まず、無料キャンペーンは基本、本命の商品(バックエンド)を買ってもらうためのものです。ですから、本当に大事なことは言わないわけです。
そして、情報のつまみ食い、これは非常に危険です。
初心者は、大事なことがわからないから初心者なわけです。
物事のいちばん大事な部分をつかもうとする思考は重要ですが、
初心者はその一番大事なポイントが分からないので、
そのポイントを外してしまうのです。
習い事でも、スポーツでも、ビジネスでも、最初はしっかりと、情報源を信頼のできるもの一つに絞り、それを徹底することが、もっとも近道であり、唯一の道と言われます。
これからゼロイチで始めるあなたには、情報をつまみ食いするのは危険という認識を持っていただきたいと思います。
2.2 初めてのネットで稼ぐ体験
その後、Y氏は初めてネットで稼ぐ経験をすることになります。
きっかけは、とあるツール販売者の無料セミナー。
twitterとアドセンスを組み合わせ着手3ヶ月で月商100万円達成したAさんと出会います。
教わったとおり真面目にやったら、2ヶ月目には1万円程度の初報酬が出たそうです。その経験を通してY氏は我流の怖さを知りました。
そして、その後、Y氏は人生を変える師匠と出会うことになります。
3 師匠との出会い
師匠との出会いは、その方からのSNSでの呼びかけでした。「ある楽器を教えてくれる人がいないか。お礼にビジネスを教えるよ。」という提案です。
Y氏は、「これはチャンスだ」と思い、迷わず応募しました。
「では一度会いましょう」ということになり、師匠と会うことになります。
師匠は出会ったその日に、「あなたのその楽器演奏スキルは、ビジネスにできますよ。」と言い、その場で、Y氏のビジネスプランの大枠を解説してくれたそうです。
それは、次のようなものでした。
1.twitteにメルマガ登録を促す
2.メルマガで価値提供
3.商品を売る
商品は、実質の商品づくりが不要なので、音楽のプロを目指す人向けのコンサルを勧められました。
そして、必要なものとして
・販売ページ(セールスレター)
・メールマガジン(ステップメール)
を提示されます。
このアドバイスにたどり着いた時のことを、Y氏は
「ノウハウコレクターが活きた瞬間」と述べています。
今までの経験、知識の下地があったからこそ、師匠のアドバイスをスムーズに理解できたし、今まで無料教材に登録し、教材のオファー(売り込み)を受けてきたから実行のイメージが持てた。
途中で諦めていたら、この瞬間は訪れなかったと。
そして、Y氏は、当時2つのマインドセットを持っていた。だから行動することができたんだと語っています。
(1)10年かかっても勝ち戦
(2)人の行く裏に道あり花の山
(1)は、たとえ収入が増えるのに10年かかったとしても、それでも良いというマインドです。
大体、一般企業では毎年昇給するとしても5千円とか1万円ぐらいと言われます。ですから、10年かけてやっと5万〜10万円の増です。
仮にネットビジネスで10年後に初報酬だとしても、毎月1万円以上稼げれば、その時点で12万円ですから、上回りますよね。
そういうマインドセットがあったから、収入が増えなくても、諦めなかったといいます。
そして、「人の行く裏に道あり花の山」とは、人より先にやるからこそ成功するということです。
多くの人がやっていることに取り組んでも儲からないということ。「人からあいつは何をやっているんだと指を差されるようなことをせよ」ということです。
最近、副業に取り組む人は非常に増えましたよね。だから、もう遅いんじゃないかと思うかもしれません。
しかし、Y氏はまだまだ副業をしている人は増えてきているが、やり方次第でまだまだこれからの市場であると述べていますので安心してください。
4 ビジネスの実践
4.1 ビジネスメイキング(コンサルビジネス編)
師匠との出会いの後、Y氏は音楽系コンサルティングを具体化していきます。
ターゲットはプロを目指すアマチュア音楽家。価格は月3万円、商品は音楽のコンサルティングとしました。
準備したのが、販売ページとメールマガジンの2つ。
販売ページはセールスレターとも言い、商品を売るためのページです。Y氏はPASONAの法則、という型に従ってレターを書いていきました。
メールマガジンは、ステップメールとも言いますが、登録後、投稿者の設定した日数ごとに、送ることのできるメールのことです。
このメールマガジンには、問題意識を持ってもらったり、信頼してもらうなどの価値提供を織り込んでいきました。
Y氏は、この準備を3ヶ月で終え、運用を開始しました。
その結果、200名弱のメルマガ登録があり、3件のコンサル契約が取れました。
師匠は「良かったね」と言ってくれましたが、Y氏は、「あんなに頑張った結果が3人か・・・。これでは食べていけない。これから一体どうしたら良いのか。」と暗澹たる不安な気持ちになったそうです。
次第に、その気持は確信に変わっていきます。twitterから新規リストは取れていくものの、思ったように売れていかない。顧客の反応から手応えが感じられない。
次第に、「コンセプトがずれているんじゃないか」と、思うようになります。
4.2 ビジネスメイキングの改善
Y氏は、商品が売れなかった原因を考え始めます。
まず、「プロを目指すアマチュア」というターゲット設定の問題。
そもそも、プロを目指す若者が少ないんじゃないか。そして彼らのような若者にとって、月3万円の支払いは負担が大きすぎるんじゃないか。
また、twitterから流れてくる読者に、今すぐ客はそれほど多くないんじゃないか、という点でした。
その反省を踏まえ、Y氏は抜本的なビジネスメイキングを、「趣味層を中心とした音楽スクール」を発案し、方針を転換することになります。
Y氏は、失敗の要因として2つのことを上げています。
1.リサーチをしっかりとしていなかったこと
2.集客するメディアが商品ターゲットと噛み合っていなかったこと
実は、Y氏は、師匠からのヒントだけを鵜呑みにして、自分で市場を確認するということを怠っていました。「師匠の言うことだから間違いがないと決めつけて、ろくに調べなかった。そこには主体性が欠如していた。」と分析しています。
また、Y氏はターゲットを過去の自分のように「プロになりたい人」としていました。
ここには時代的なズレが有りました。
Y氏がプロを目指した時代は、音楽CDが数百万万売れた時期です。さらに、商品が売れればTVに出たり大きなコンサートホールを満杯にする事ができた時代でした。
しかし、今は、音楽で売れても食べていくのが難しい時代です。
だから、そもそもプロ志向の若者自体が少ないし、音楽で食べていくというイメージそのものがY氏のイメージするメジャーデビューとは変化しています。
Y氏はリサーチをしてなかったために、その意識のズレに気づくことができませんでした。だからこそ、ターゲット設定を誤ってしまった。
そして、twitterという媒体と、プロを目指すという若者というターゲットにもミスマッチが起きていました。
twitterはどちらかというと暇つぶしのメディアです。
自分から情報を取りに行くというよりは、情報が流れてくるメディア。
本当にプロになりたい人はブログとか、検索して情報を取りに来るはずですからtwitterは媒体として最適とは言えませんでした。
5 ビジネスメイキング(スクール編)
Y氏は、コンサルビジネスでの失敗を踏まえ、新たに音楽スクールのビジネスを構築し始めます。
その際に、Y氏が意識したのは、3つありました。
1点目は、1本10万円ぐらいの高単価商品にするということ。
音楽ビジネスと聞いてありがちなのは、対面のレッスンですが、オンライン、オフライン関わらず、対面レッスンは過当競争になりかけています。これだと、価格競争に陥りジリ貧になってしまうことが分かっていたので、Y氏は価格競争の道を選びませんでした。
次に、2点目が、自動化が可能な商品設計にすることです。対面レッスンだと同じことを相手を変えて何度も言わなければなりません。そのため、インターネットを活用しての自動化が可能な商品づくりを目指しました。
3点目は、本当に良い商品を作る、ということでした。自分の音楽人生を詰め込んだものを作りたいということで、ALL IN ONEの教材を作ることにしました。
Y氏は次の手順でビジネスを作っていきました。
1.リサーチ
2.コンセプトメイキング
3.プロダクトメイキング
4.セールスレター執筆
5.セールスメール執筆
まずはリサーチです。
前回の反省から、まずは同業者者をリサーチすることにしました。
その中で、大きくスカイプレッスン、オンラインで集客してリアルレッスンに誘導する、教材販売の3つがあったそうです。
どれもが、単価が安く、これだ、というものはありませんでした。
次に、コンセプトメイキングについては、年間4曲の課題曲をコピーすることで、実践で使える幅広い演奏力を身につけられるというコンセプトにしました。
次に、プロダクトメイキングについては、レッスン形式を、動画でのレッスンおよび月1回の動画添削および回数無制限のメールサポートという形式にしました。
動画添削というのは、わかりやすく言うと、進研ゼミの赤ペン先生ですね。あれを音楽スクールと掛け合わせたということです。Y氏は、このアイディアを思いついたあのときの俺SUGEEと言っています。良いものを作りたかったからこそ思いつけたとも語っています。
料金については、月額無料で2ヶ月目から月額3980円のサブスク形式としました。
セールスレターやセールスメールについては、前回のセールスレターの経験があったので、比較的早くできたそうです。
しかし、それでも、1年分のコンテンツを作るのはかなり大変で、時間がかかります。そこで、Y氏はリリースを早めるための裏技を使いました。
それは、リリースを早めるため3ヶ月分だけ準備して、売るという方法でした。
いわゆる見切り発車です。
完璧主義のあまり、完成させることができず、日の目を見なければ、何も生み出しません。
だからまずは終わらせること、これは非常に重要な考え方なので、参考にしていただきたいと思います。
これらの準備を終えるのに、6ヶ月かかりました。
そしてついに初セールを行います。
結果は、3ヶ月で50件以上の申込みがあり、1ヶ月の無料期間で半数が解約しましたが、25件ぐらいの申し込みになりました。
Y氏は、無料期間での解約率が高かったのが辛かったと語っています。自分を否定された気分になり、メンタル的にきつかったそうです。そこで、商品内容を一部変更して、サブスク形式を廃止し、年間契約に変換しました。
金額は年間49800円(添削回数無制限の特待生コースとして79800円)にしました。
この結果、売上は安定していき、スクールの収益だけで生活できるようになりました。
それでも、周りの友人と比べると、年商が少なかったことが、悩みだったそうです。
そのことで悩んでいたY氏にやきもきしていた友人から、「あんたそんなにうじうじしているんなら、ここで商品の値段だけ、レターを書き換えろ!そんのくらいやらないとあんたやらないだろ」と言われてしまったそうです。
Y氏は、自分の商品は5万円というセルフイメージがあったため、相当抵抗があったそうですが、その友人の強引さに、押し切られその場でレターを書き換えました。
どうなるんだろうと思っていたそうですが、それでも売れていったため、拍子抜けしたそうです。
それによって、「あれ?自分の商品はもっと価値があるのかも」と思えるようになったと言います。
その後、Y氏は、意外と大丈夫ということで、25万円に値上げを行いました。
その時にしたことは、教材の内容を変えたわけではなく、丁寧に、これ以上ないほど丁寧に、詳細に販売ページを作り込んだとのこと。
そして、その販売ページが出来上がった時、自分でも、「この内容が得られるなら25万でも安いわ。」と思えたそうです。
情報を可視化することで、自分の商品の価値を自分で納得できたそうです。
そして、この結果、Y氏はついに月商100万円を突破することに成功したのでした。
6 成功要因について
Y氏は、自身の成功要因について、こう語っています。
「成功の要因として、コンテンツビジネスを選んだこと、ダイレクトマーケティングを選んだこと、通信添削をかけ合わせたこと、そして、つまり今までかけた労力にとらわれずに改善をしたことが要因だった。
でも、もっと早く青果を出すこともできた。自分は遠回りしてしまった。」と語っています。
「俺は分かっている、やればできる」という謎の自信により、知識や環境に投資するというマインドセットが薄かったことがブレーキとなったと。
また、「承認欲求とビジネスを混同してしまったため、やりたくない、演るのが怖いという気持ちが出てしまった。そのため、改善や対策を理由つけてやらないことがあった」とも語っています。
そして、これからビジネスを志す人には、「投資マインドを持って、諦めずに改善し続けていって欲しい、そうすれば必ず目指したゴールに近づくから。」とエールを送ってくれました。
7 まとめ
さて、かなりの長文となりましたがいかがだったでしょうか。
個人的には、Y氏の経験を通して、遠回りも決して無駄ではないということが一番印象に残りました。
良い事例も悪い事例も、必ず糧になります。あなたがビジネスをする際の参考になれば幸いです。
最後に、ここまで長文を読んでくださった方、好きを押していただくと嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?