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「内向型を強みにする」から学ぶ、疲れやすい人のエネルギーマネジメント法

体力がない、1日が終わるとぐったりしてしまう、疲れやすいとお悩みのあなた。

あなたはもしかしたら、体力がないのではなく、内向型なのもしれません。

今回は、そんな疲れやすいあなたに向けて、私が最近ハマっているマーティ・O・レイニーさんの「内向型を強みにする」という本から、内向型で疲れやすい人向けのエネルギーマネジメント法を紹介します。

自分の特性を把握して、戦略的にエネルギーをマネジメントしながら生きることで、人生を充実させることができます。

毎日疲れやすいことにお悩みの方、
そんな人の人生が確実に前進するメソッドになっています。

ぜひ最後までお読みください。

1.内向型、外向型の違い

世の中の75%は楽天的で活発な外向型人間、残り25%がおとなしい内向型人間と言われます。

この内向性と外向性の違いは、どのように生活エネルギーを得ているのかに起因しています。

内向型:エネルギーを得るために自分の内部に焦点を合わせる。
外向型:エネルギーを得るために周囲の人や状況などの外部に焦点を合わせる。

内向寄りの人は自分の内部に焦点を合わせます。
外向寄りの人は周囲の人や状況などの外部に焦点を合わせます。

どちらが良いとか悪いということはなく、ただ違うだけなのですが、社会は外向型を評価し、内向型の特性を、心配な特質とみなすことが多いです。

たとえば学校。

友達が多く活発で明るく積極的な生徒の方が、友人が少なく積極的ではない生徒よりも評価されやすい。

これは経験がある方も多いと思います。

それは学校も社会も評価が必要ですから、目に見えるものを大事にせざるを得ません。どうしても、世の中は外向型を評価することになります。

また内向型の人は、そのエネルギーを回復するために、静かで人に邪魔されない環境、一人の時間が必要です。

特に日本は”雰囲気”を大事にするため、空気を読み、場の状況に合わせて行動することを求められます。

そんな時に、自分の時間が欲しい、一人になりたいと主張するのは難しいですよね。その結果、内向型の人は、周りに合わせて自分を抑え込むことになります。

また、内向型の方は、場を盛り上げられない自分のことを責めてしまい、そんな自分を変えようとして苦しむことが多い気がします。

著書は、「そんな人こそ、自分はどこもおかしくない、ただ、内向的なだけだ。」と気づいてほしいと言っています。

私自身、疲れやすかったり、人と関わることに積極的になれず、場を盛り上げられないことに悩んできたので、この言葉には救われました。

自分は疲れやすいな、と感じている人は「自分が内向型なのかも?」と見ていくことで気持ちが楽になっていきます。無意味な自分責めをしないためにも、自分の特性を知ることは非常に重要です。

まとめ:あなたが疲れやすいのは、ただ内向型なだけかもしれない。

2.なぜ内向型は疲れやすいのか

では、なぜ内向型は疲れやすいのでしょうか。

それは、エネルギー源の違いが大きな要因です。

エネルギー源の違い

外向型:外の世界、様々な活動や人や場所や物からエネルギーを得る。
特徴
・人や外界と接触しないと、退屈、刺激不足、孤独や疲労を感じる。
・社会に多くのものを提供し、気楽に自己を表現し、結果のみに集中し、人混みや活動を楽しむ。
・例えるなら、ソーラーパネル(外出することで元気になる)



内向型:アイディア、感情、印象などの自分の中の世界からエネルギーを得る。
特徴
・外の世界からの刺激に弱く、すぐにイライラ、麻痺に似た、すぐに手一杯という気持ちになる。
・例えるなら、充電式のバッテリー(外にいると消耗し、家にいることで元気になる)

外向型は、人との会話や関わりなど、イベントからエネルギーをもらえるため、人と関わることで元気になっていきます。

だから、スポーツイベントやハロウィンなどイベントがあるとテンションが上がります。

一方内向型は外からではなく、自分の内部に集中し、そこからエネルギーを捻出します。

そのため、内向型は、静かな環境や、一人になれる時間が必要です。外出していてもカフェなど落ち着く空間を好むのも内向型の特徴ですね。

内向型は、にぎやかな環境にいると、集中力が途切れ、エネルギーが無くなってしまいます。

社会は基本、多数派の外向型にあわせて作られているので、ビジネスの場でも、人付き合いでも、人と関わることが好きな人が有利なことが多いです。

友人が多いとか、精力的に仕事をこなすなどエネルギッシュな人を評価される傾向が強いので、体力がなかったり、すぐに頭の中がいっぱいになる内向型は不利なことも多く、劣等感を味わう機会も多いかもしれません。

とはいえ、内向型にとっても、人間関係の中で生きていることに変わりはないので、人間関係を円滑に築いたり、仕事をこなし人生の質を上げていくことは、重要な要素に違いありません。

だからこそ、内向型にとって、自分の特性を理解し、効率よく適切にエネルギーマネジメントをしていくことは、必須スキルだと言えます。

今回、ちょっと時間が取れたので、しばらくぶりに本著を読み返したのですが、かなりのページを割いて内向型向けのエネルギーマネジメント法が取り上げられていることに気づいたんですね。

そこで、今回は、そのエネルギーマネジメントに焦点を当てて紹介していきます。

まとめ:
・内向型が疲れやすいのは、体力がないからではなく、自分の内部からエネルギーを捻出するから。
・内向型の人はエネルギーマネジメントスキルを身につけよう。

3.あなたはどっち?内向型・外向型診断テスト

ここまで見てきたように、あなたが内向型なのか、外向型なのかによって、人生の色は大きく変わってきます。「自分はどっちなんだろう?」と思われる方も多いと思います。

そこで、本著では内向型と外向型、どちらなのかが分かる簡単な自己診断テストがありますので、紹介しておきます。

次に述べるA群と、B群であなたに近いのはどっちかを選んでください。

A
・物事の中心にいるのが好きだ
・多様性を好み、単調だと飽きてしまう
・大勢知り合いがいて、その人達を友達だと思っている
・相手が知らない人でも、おしゃべりするのは楽しい
・活動のあとは高揚し、もっとなにかしたいと思う。
・前もって考えなくても、話したり行動したりできる
・たいてい元気いっぱいだ
・聞き手になるより、話し手になることが多い。

  B
・自分ひとりか、2、3人の親しい友達とくつろぐほうが好ましい。
・深く付き合っている人だけを友達だと思っている。
・たとえ楽しいことでも、外で何かしたあとは、休息を取る必要がある。
・聞き役になることが多いが、自分にとって重要なテーマについてはたくさん話す。
・無口で冷静に見え、観察するのが好きである。
・話したり行動したりする前に、考えることが多い。
・人前で、または、プレッシャーがかかった時に、頭が空っぽになったことがある。
・せかされるのが好きでない。

答えは

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答えは、
Aが多い人→外向型
Bが多い人→内向型

です。

ご自分の印象と合っているでしょうか。ちなみにこのテストは非常にざっくりしたテストです。もっと詳しいテストが本著には紹介されていますので、より詳しく知りたいという方はぜひ本著を手にとってテストしてみてください。

https://www.amazon.co.jp/dp/4775941151?tag=note0e2a-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1

4.内向型のエネルギーマネジメント法


それではここから、「自分は内向型かも」と思った人向けのエネルギーマネジメント法について述べていきます。

手順は以下のとおりです。

1.エネルギーレベルを把握する
2.エネルギーレベルの記録をとる(ログをとる)
3.エネルギーレベルのリズムを把握する
4.エネルギーレベルに合わせ、仕事を割り当てる


順に解説していきます。

1.エネルギーレベルを把握する

まず重要なのは、自分のエネルギーレベルを自在に測れるようになることです。特に内向型の人はエネルギーは限られており、外向型ほど多くのことをこなせないため、自分がどれだけエネルギーが残っているかを知ることは重要です。

本著では、エネルギーレベルの例として、3つの例が上げられています。
・覚醒しているのか  
・朦朧としているのか
・脳死状態なのか
です。

私は、もう少しわかりやすく噛み砕いて、
・寝起きモード
・通常モード
・高速回転モード
・ヘロヘロ(疲労)モード

と呼んでいます。

エネルギーレベルを最高100とし、自分が今どのくらいなのかを、把握するようにします。

大体、朝起きた時が100、夜寝る前はエネルギーが枯渇するので概ね0です。

自分の残エネルギーを意識して把握できるようになれば次のステップに移ります。

2.エネルギーレベルの記録をとる(ログをとる)

次にエネルギーレベルの記録(ログ)を取っていきます。道具としては、ノートへの手書きか、パソコンのメモ帳やエクセルシートなどがおすすめです。


なぜ、ログを取る必要があるのか、理由としては大きく2あります。

ログを取る利点
・エネルギー残量と、エネルギーロスの原因が分かる
・予定を入れるべきか、断るべきかを決める判断材料になる


1つ目は、エネルギー残量、そしてエネルギーロスの原因が正しく分かることです。

人間は頭の中のイメージと実際には大きな違いがあります。自分では元気だと思っていたのに、意外とすぐに集中力がなくなったりすることはないでしょうか。

ログをとっていると、例えば、直前のクレームによってエネルギーが減っていたからだな、とか、友人から言われたことが気になっているから、など、その原因に気づく事ができます。

逆に、ログがないと、自分の現在のエネルギーの残量がわからなくなります。ロールプレイングゲームをやったことがある人には分かると思いますが、自分の体力(ヒットポイント:HP)がわからないで戦っているようなものです。

自分のHPがわからないと、その体力を回復させることもできませんし、無理に強敵と戦ってしまう事になってしまいます。

人生に話を戻すと、予定を入れすぎたり、人から頼まれたことを断れなかったりして、エネルギーがどんどん枯渇していきます。

そして、気がつくと1日が終わってしまい、自分が本当にやるべきことに力を投入することができません。

また、自分のエネルギーの現在地と傾向を把握することで、誘いがあった時、何かを頼まれた時に、どう行動するかを決める足がかりになります。本著には以下のように書かれています。

「自分自身の気質の熱を測れるようになれば、人に誘われた時に、前より自身をもって返事ができる。充電できてるならOKすればいい。燃料不足なら断ればいい。」


次に、ログのとり方です

具体的なログの取り方については、 自分のエネルギーレベルを100として、どのくらいの残量があるのか、一つ一つのタスクごとに、残量をメモしていきます。

ログを取るタイミングについては、タスクごとが理想ですが、難しい場合は、次のような感じでもいいと思います。

・目覚めたときの気分
・午前10時頃
・昼頃
・夕方
・夕食後

いきなり完璧を目指さず、自分のできる範囲のほうが、取り組みやすいと思います。

メモの媒体は、ご自分の環境に合わせて、アクセスしやすいものにするのが良いです。私は、エクセルに記入しています。

まずは1日ログ付けをやってみてください。最初は手探りなので、とりあえず身近なツールで良いと思います。

私が最初取り組んだときは、スマホのスケジュールアプリに記入するところからはじめ、数日間やって続けられそうだったので、エクセルに乗り換えました。

もし、それで1日できたら2,3日続けてみてください。
軌道に乗ってきたら、2週間ほど続けてください。

3.エネルギーレベルのリズムを知る

2までの手順で、エネルギーのレベルを把握できるようになると、次は分析する段階です。  

エネルギーがどういう時に減りやすいのか、いつ調子が良いのかを見ていきます。

例えば、私なら、午前中はエネルギーレベルが高く大体70〜90ぐらい。
しかし昼食後2時頃からエネルギーレベルが急激に減少していき、夕方5時から6時の時間帯は、ほとんど集中力がなくなっています。なお、その時にやったことや、気分をメモしていくのもおすすめです。そうすることで、その原因が見えてきます。

分析することで、私の場合は、夕方、空腹感が高まるにつれ急激にエネルギーが減って来ることが分かってきました。なので、意識的に休憩を入れたり、ちょっとした糖分補給をするように改善するようにしました。


また、ある程度の期間ログ付けをしていくと、曜日のバイオリズムなども見えてきます。

例えば、月曜日から金曜日で、月曜日はエネルギーレベルが低く、水曜日にかけて市場ながっていき、金曜日が一番低い、などです。

こういったことが見えてくると、自分に合わせた戦略を立てられるようになってきます。

私の場合は、ログ付けを続けているうち、ロールプレイングゲームの主人公の体力(HP)をチェックするプレイヤーの気分になってきて、むしろログを付けていないと、落ち着かないような気分がするぐらいになってきました。

4.エネルギーレベルに合わせ、仕事を割り当てる

最後に、タスクの割り当てです。

基本的な考え方は、エネルギーのピーク時に最も重要な仕事にあて、エネルギーが落ち込む時間には負担の軽い活動にあて、1日を組み立てるようにしていきます。

私で言えば、午前中9時から12時にかけての時間帯がゴールデンタイムです。noteの本文を執筆するなどのエネルギー消費の多い仕事はこの時間に入れるようにスケジューリングしていきます。

逆に、午後や夜などのヘロヘロタイムには、調べ物とか、noteのテーマを決めるなどの、軽いタスクを割り当てるようにします。このあたりのタスクはエネルギーで言うと2とか3で可能です。

そこで、重要なのはこういった疲れた時にやれるタスクをリスト化しておくことです。

私は、気分で仕事をしてしまい、重めのタスクを予感に割り当てがちなので、意識して、ファイル整理とか、記録簿作りとか、そういった軽めの作業を割り当てるようにしています。


こうやって、週の初めに、大まかに、今週はどの時間帯になにをやるのかを、大まかに決めていきます。

それを続けていくことで、無理な予定を入れることを防ぎ、エネルギー切れが減り、本当に自分にとって大切なことに時間を使えるようになっていきます。

まとめ:
・残エネルギーのログを取り、エネルギーのリズムを把握しよう。
・残エネルギーに合わせて、重いタスク、軽いタスクを割り当てよう。
・ゲームのプレイヤーになった気分で、最初の一歩を歩みだそう。

5.まとめ

さて、ここまで読んできたあなた、毎回ログを取るなんて、正直「めんどくさいな」と思ったのではないでしょうか?

周囲でそんなことをやっている人もいないでしょう。

たしかに、めんどくさいですよね。外向型な人であれば、こんなことをしなくても、1日中精力的に仕事をこなせると思います。

しかし、常識は多数派の考えが生み出したものです。少数派には少数派の戦い方、仕事への向き合い方が存在します。

内向型にとって、自分の限界を知ること、そしてそんな自分をいたわって、適切にエネルギーをマネジメントしていくことは、人生の満足度を高める上で必須スキルと言えます。

まずは、1日でもいいので、自分のエネルギーを記録するところから始めてみてください。

続けていけば、まじで人生が変わります。

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