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自分を味方にする毎朝30分の習慣”モーニングノート”を紹介します

突然ですが、あなたは自分の悩み、把握できていますか?

「自分の悩みぐらい、自分が一番良くわかってるわ!」
と思われるかもしれません。

しかし、「自分が何に悩んでいるのかが明確になれば、8割方その問題は解決している。」と言われるほど、自分の悩みを知ることは難しいことなんです。

悩みを明確化する方法は、大きく、人に相談する自分で考えるという方法がありますが、人に相談するためにも、まず、自分の本心を自分で掴むことが大事ですよね。

そこで、今回は、自分と向き合う方法として、モーニングノートをご紹介します。

自分を理解し味方にすることができれば、人生がどんどん楽になっていきます。ぜひ最後までお付き合いください。

1 モーニングノートとの出会い

モーニングノートは、ジュリア・キャメロンさんの「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本で提唱されている「自分の内面と繋がる」ためのツールの一つです。


もともと、この本は、アーティストを目指す人のために書かれた本ですが、その中で教えられているメソッドは、芸術家だけではなく、一般の人にも効果があるということで、最近は、お笑い芸人の中田敦彦さんがyoutube大学で紹介していますね。

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僕がこの本を手に入れたのは2年前。

仕事のミスが原因で上司から責められ、ストレスで仕事を休もうかどうか悩んでいた頃でした。

上司の怒りは、僕の内面にまで及び、今となってはパワハラとしか思えないような攻撃を受けましたが、そのときは我慢するしかありませんでした。

そんな時、なんとなく書店で手にとったこの本。
一読はしたものの、買った当初は、まだこの本で紹介されているツールをやる気持ちになれなかったです。

しかし、いつか、この本は自分を助けてくれるという、確信めいたものがあったので、手放さずに所有していました。

そして、半年後、再読したことをきっかけに、この本で紹介されているモーニングノートをやってみようと思い立ったのでした。

2 モーニングノートとは?

モーニングノートは、自分の中の創造性を育て、自分の内部と繋がるためのツールと紹介されています。

具体的には、毎朝3ページ、意識の流れをありのままに手書きで書き綴ることです。

とは言っても、よくわからないと思うので、具体例を紹介します。

ああ、また朝が来た。何も書くことがない。カーテンを洗わなくっちゃいけない。昨日、クリーニングに出した服を受け取ったっけ?くだらない…。

といった感じで、日記よりもくだけた文面をイメージしていただければよいかと思います。

英語を訳したものなので、ピンとこないかも知れませんが、要は、「自分の心に浮かぶことを、毎朝、3ページ分、ノートに書き綴りましょう。」ということです。

「日記とちゃうの?」と思われるかもしれません。

日記は、一日の終りに書く事が多いですが、モーニングノートはその名の通り朝に書くところが違います。

僕はこの習慣を始めて、1年半になりますが、やり始めてからは自分の悩みが明確化できるようになり、悩みを解決できるようになりました。

その結果、以前と比べると、人間関係で悩むことが激減しました。

3 モーニングノートのルール

モーニングノートのルールを紹介します。

ノートに書く・・・見開きのノートの片面から書いていきます。なお、著者はA4ノートをおすすめしていますが、B5やA5などもっと小さなノートでも良いと思います。

朝に書く・・・その日1日をスッキリとした気持ちで望むため、朝に書くことが推奨されています。書く時間は朝できるだけ早い時間が良いです。

何を書くかは全く自由・・・自分の感情の流れをそのまま書くことによって、心のゴミを取り除くことを目的としているので、テーマはフリーです。

人に見せない・・・人に見せると思うと、格好を付けてしまい、本心が書けなくなるので人に見せてはいけません。もし見せると、羞恥心に捕らわれ、継続できなくなってしまいます。

手書きで書く・・・手書きのスピードが、自分が考えていることや考えを正確に掴むのにちょうどよいため、パソコンではなく、手書きで書くことを勧められています。

4 モーニングノートのメリット


では、なぜ、モーニングノートが悩み解決に役立つのでしょうか。順に解説したいと思います。

モーニングノートのメリット
1.自分の本心に気づける
2.心のもやもやが明確化する
3.行動できるようになる

1 自分の本心に気づける

モーニングノートに自分が感じている感情を書き出すことは、自分の感情に言葉を与え、具体化するという作業です。

それを続けていくことで、「自分は、あんなことを言われて悲しかったんだな。」とか、「怒りを感じていたんだな。」など、徐々に自分の感情に光があたり、普段は抑え込んでいるマイナスの感情を自覚できるようになります。

 自分の本心に気づくことで、今まで無視していた感情を自覚できるようになると、感情に心を奪われることが減り、気分が軽くなり、生きることが楽になります。

著者はこの効果を、脳の排水と言っています。今風に言うと心のデトックスということですね。プラスな感情であれマイナスな感情であれ、自分の感情や気持ちを可視化することは、思考が整理され、ストレスの軽減に繋がります。

友達に悩みを相談しているうちに、自分がどうしたいのかが明確になって、自分で答えを出せてしまった。という経験をした方は多いと思いますが、あれと同じ理屈です。


2 心のもやもやが明確化する


 はっきりとした原因は分からないけど、なんとなく頭の中がもやもやして、やる気が起きないということはないでしょうか?
 
それは小さなストレスが積み重なり、何が原因か、わからなくなっている状態です。僕たちはそんなとき、大した問題じゃないと思って放置しがちですよね。しかし、それが大きな問題になることは、よくあります。

サバンナに生きるライオンは、百獣の王と言われる強靭な肉体を持つ動物ですが、足に刺さった棘に気づくことができないそうです。

気づかないゆえ、その棘を抜くことができないので、なんか調子悪いなとか、走りたくないな、となり、最後、走れなくなり餓死してしまうそうなんですね。

足に棘が刺さったぐらいでは死ぬことはありませんが、それを自覚できなければ、抜くことができず、走れなくなって最後には、死んでしまう。考えてみると怖い話です。

我々人間でも、心の中がもやもやしていると、なんとなく行動することが億劫になり、本来すべきことができなくなります。ですから、自分の心のもやもやが一体何なのか明確にすることは大事なんです。

モーニングノートで、自分の感情を全部書き出すことで、そのもやもやの正体に気付けるようになります。正体がわかれば、対処方法も見えてきます。

だから、モーニングノートを書いていくと、自分の悩みを解決することができるようになります。

3 行動できるようになる

例えば、ダイエットをしたい、と思っていたとします。

そうすると、毎朝のモーニングノートには「ダイエットをしなければならない。こんなことじゃだめだ。」という言葉が並ぶことになります。

 毎日毎ページ、自分の言葉でそんなふうに苦言を呈されると、その言葉をかわし続けるのは難しくなり、行動せざるを得なくなってくるのが、人間の心理というものです。

 意志の力に頼るのではなく、結果的に、行動できるようになります。

5 モーニングノートのデメリット

世の中にはいろんなノート術があり、それぞれ利点と欠点がありますが、モーニングノートも例外ではなく、デメリットがありますので、紹介しておきます。

1 時間がかかる

モーニングノートは毎朝3ページの分量を書く必要があります。
3ページと言うと相当の量ですので、1時間程度の時間が必要になります。毎朝それを続けるのは、忙しい生活の中ではかなりの負担になります。

2 早起きが必須になる

1と関連しますが、原則朝に書くものですから、その分早起きする必要があります。特に、夜型の方にとっては、ライフスタイルの見直しが必要になってくることもあるでしょう。

3 人によっては家族の目が気になる

誰にも見せないというのが条件のため、家族の目が気になるという方もいると思います。

4 効率的ではない

思考があっちこっち飛ぶのが人間です。モーニングノートは自分の思考をそのまま書いていくため、思考を整理するという点では、少し遠回りです。
 
以上、4つのデメリットを紹介しました。特に朝早起きが苦手な方には、ハードルが高いかもしれません。しかし、それを補って余りあるメリットが有ることも事実。

ちょっとでも気になった方には、ぜひ、一度取り組んでいただきたいと思います。

6 モーニングノートの始め方

それでは、ここからは、モーニングノートの始め方を解説していきます。

1 ノートを買ってくる。(手持ちのものがあればそれを使う)
2 ボールペンを準備する。(書きやすいものを)
3 朝、30分だけ早起きする
4 思いつくままに、思考の流れを書き出す
5 3ページを目標に書き出す(1ページでもOK)

※ポイント:難しく考えすぎず、とりあえずやってみる

特段、難しいことはありませんが、何事も準備が大切です。順に解説します。

1 ノートを準備する。

自分の書きやすいノートを準備します。
気合を入れて始めると続かないので、軽い気持ちで。
とりあえず手持ちのノートで良いと思います。

ちなみに、僕は最初の数冊は手持ちのA4のノートを使いました。
それが一杯になると、B5サイズの100均のノートになり、
現在はモレスキンのハードカバーのノートを愛用しています。

2 ボールペンを準備する。

これも手持ちのもので良いと思います。僕は、三菱のジェットストリームを愛用しています。筆圧が高くても滑るようにペンが動くので、最高です。

好きなものを使ってください。

3 朝30分早めに起きる。

ここが1番の難関かも?
気合で起きてください。

ただ、のどが渇いていると思うので、水だけは飲んでくださいね。

4 とにかく書きだしてみる

ノートを開き、上から順番に、思いつくままに思考の流れを書き出していきます。
何も思いつかなければ、「今日は30分早起きした。モーニングノートを始めてみた。特に思いつくことはない。とにかく3ページう埋めなければならない。特に何も書くことがない。」でも何でも良いから書いてみてください。

ちなみに、著書には、本当に何も書くことがなければ、「『何も思いつかない』と書いてほしい。3ページが全部埋まるまで書き続けよう。」と笑い話のようなことが書いてあります。そんな程度にライトに取り組んでほしいですね。

5 3ページを目標に書き出す(1ページでもOK)

著者は3ページを書いてくださいと言っていまので、3ページを目標に書き出してください。
最初は2ページほどで書くことがなくなってくると思いますが、それでも粘り強く書いていってください。ただし、時間が足りなくなったら、途中で止めてもOKです。

以上で、一日分のモーニングノートは終了です。お疲れさまでした。

7 最後に

いかがでしょうか。モーニングノートがどんなものか、大体把握できたと思います。

でも、「朝早く起きるのか、めんどうだな。」と、思った方。正解です。
朝早く起きるのは誰でも辛いです。

事実、記事にも書いたように、僕は書籍を買ってから半年ほど、放置していたので、あまり偉そうなことは言えません。

でも、少なくとも、この記事を読んだことで、そんな方法もあるんだな、と分かっただけでも、大きな前進ではないでしょうか。

そして、もし今あなたが、自分の道に迷っているとしたら、モーニングノートで自分と対話することは、必ずあなたの助けになります。

仮に、毎日1時間、その悩みが原因で、仕事がはかどらずに時間をロスしているとしたら、30分ノートを書くことに時間を費やしたとしても、それがきっかけで問題が解決したなら、トータル30分間、時間を得したと考えることもできますよね。

しかも、新たに準備するものがほとんどないので、準備は簡単です。

ここまでの話を聞いて、ちょっと興味が湧いたな、という方は、ぜひちょっと、早起きして、取り組んでみてください。

書籍はこちら(著書に興味が湧いた人はこちらをクリック)

同テーマのシニア向けの本も出ています


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