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学びを深める4つの技術を知ろう
前回は、学び方を学ぶというテーマについて取り上げました。
今回は、学びをより深めていくための技術を学んでいきたいと思います。
学ぶ内容
1.全体像を把握する
私たちは何かを勉強するとき、知識を積み上げるように学んできたと思います。
例えば算数なら、足し算、引き算、掛け算、割り算、分数の足し算、掛け算と行ったように必要な要素を積み上げていき、気がつけば高度な計算を学んでいたのではないでしょうか。
じっくりと教わることができた学生時代はその学び方で良かったと思いますが、我々現代に生きる社会人は、そんな時間を確保するのは難しいです。
そこで、今回は、私達が忙しい日々の中で、学んだことを深めるための、具体的な技術について学びます。
それは、先に全体像を把握し、その上で細部を学んでいくという技術です。
恋愛を例に取ると、恋愛は色んな要素に分解できます。素敵な人と出会い、第一印象があり、出会いがご縁になり、仲良くなり、ステップアップし、最後は、結婚したり、一緒に暮らしたりして、ハッピーになる。これらの要素のひとかたまりが恋愛です。
世には恋愛テクニックと言われるものがあります。それらのテクニックは、例えば、出会いの際の第一印象を良くするために使うものであったり、仲良くなった後に、さらに仲を深めるためのものもあります。
そう言った恋愛テクニックも、センスがない人は、使う相手、使う時期を間違えるため、かえって逆効果になります。
そのテクニックは、どの時期に使うものなのか。どのような相手との関係性の時に使うのか、それを掴むことが全体像を把握するということです。
全体像を掴むというと難しく聞こえるかもしれませんが、これは、目的から行動を逆算していくこととも言えます。
「なぜ、何のためにやるのか」、を把握した上で、「要素となる部分をどこにどう配置するのか」を行動に落とし込む。
この一連の流れをひとまとまりで認識することが全体像を把握するということです。
私達は、「なぜ、なんのためにやるのか」がわからなければ、身になりません。「この知識と、別の知識に、どんな繋がりがあるのか」が分からないと、学びの実感がわきません。
私たちは、教室で、何のために学ぶのか、この知識は何のためにあるのかを考えさせられることなく、学ばされてきましたので、学習の全体像を自分で考える必要はありませんでした。
しかし、目の前のことを学ぶだけでは、その知識は点でしかなく、点は点のままで頭の中で散らばっている状態です。
それらの知識の積み上げで全体像を掴もうとするのは、相当高度な技術です。ほとんど一部の天才しかできないことだと思います。
私のような凡人は、そのやり方では、全体像が掴めず、知識の使い所が分かりません。
だからこそ、全体像をまず把握し、そこから細部を学んでいくように発想を転換していく必要があります。
お互いの繋がりがわかれば、点と点がつながり、知識と行動が紐付きますので、ひとかたまりで物事が理解できます。
また、先程、恋愛を例に取りましたが、人生自体が、仕事、家族関係、人間関係、健康管理、趣味など、要素の集合です。
学びを人生に活かしていくには、人生と現在を取り組んでいることの繋がりを把握することが重要になってきます。
まずは、人生は色んな要素の部分の要素でできていると見ていく、そして一つ一つの部分もまた、色んな要素の集合体であるというイメージを構築する。
これを理解できると、世の中の見え方が一変します。
また、これは、脳の機能的にも理にかなっています。
この構造を把握していくのに優れたツールがマインドマップです。マインドマップについては、今後特集していきたいと思いますが、マインドマップを作ることそのものが、構造そのものを理解することと同じです。
まとめると、ひとかたまりで物事を見ていくこと、言い換えれば上から物事を見ていくことが、学びを深めるために重要です。
2.行動する
次に重要なのは、全体像を把握した上で実際に行動することです。
全体像を把握するとは、カーナビで目的地を設定したような状態です。行動するとは暗闇をヘッドライトをつけて車で走るようなものです。
車のヘッドライトは実は100メートルしか先を見通せません。
しかし、目の前の視界がライトで照らされていれば、先が暗くても、必ず目的地に辿り着くことができます。
行動するときに、必ずしもゴールや理想が常に見えているとは限りません。道に迷ったり悩んだりすることが必ずあります。
そんなときでも、全体像が把握でき、今何をするべきかが見えていれば、必ず目的地にたどり着けるという自信があるので、小さなことに右往左往しなくなります。
これは能力ではなく、技術です。技術ですから誰でも身につけることができます。是非とも身につけたいものです。
3.復習する
次に重要なのは復習するということです。
私たちは忘れる生き物と言われます。
私は覚えておきたいことを忘れてしまうと、「なんて物覚えが悪いんだろう」、と自分を責めることがたびたびありました。
しかし、私たちは忘れられるから生きていけるとも言えます。悲しい出来事も苦しかった思い出も全部覚えていたらつらくて生きていけないですね。
また、目に見える全てのものを覚えていたら、情報で頭の中が一杯になってしまいます。
忘れることは脳の大事な機能です。だから、忘れることを前提に戦略を組み立てていけばいいのです。
それは、定期的に思い出す、つまり復習をすることです。
この復習というのは、地味に聴こえるので、馬鹿にされがちですが、超強力なスキルです。
私たちは、学校教育では復習を特段重要なものとは教えられなかったのではないでしょうか?
少なくとも私は復習についての授業を受けたことはありません。正直甘く見ていました。しかし、本当は復習こそ最初に学ぶべきことです。それをここで学びたいと思います。
忘却曲線と言われるものがあります。
20分後には、42%忘れる
1時間後には、56%忘れる
9時間後には、65%忘れる
1日後には、66%忘れる
2日後には、63%忘れる
6日後には、75%忘れる
1ヶ月後には、79%忘れる
人によって異なりますが、話を聞いたら20分後には42%忘れています。それが1時間後には56%、翌日には66%忘れてしまいます。1ヶ月後には79%を忘れるということです。
これを逆手に取って、こまめに復習していけば、忘れる割合を大きく減らすことができます。忘れるタイミングで定期的に復習を日常に組み込めばいいのです。
私はこの技術を知ってから、自分の記憶力のなさに落ち込むことがなくなり、「何度も復習すれば良いんだ。寧ろ、忘れることは良いことなんだ。」と思うようになりました。
ポイントとしては、1回目は、腰を落ち着けて、頭をクリアにした状態でしっかりとノートやマインドマップを書き、内容を理解します。
音声なら当倍速で聞くのが良いでしょう。
そして、学んだことを、要点だけでも良いので、シェアします。私は、このnoteをそのプラットフォームとして使っています。
2回目以降は、メモやマインドマップを見て軽く復習したり、音声なら2倍速で聞くようにします。
これを繰り返します。復習するタイミングは、先程の20分後、1時間後、9時間後、1日後、2日目、6日目、31日後がおすすめです。
なお、続き物の学習内容であれば、1日目に学んだこと、2日目に学んだこと、3日目に学んだことが重なってくるので複雑になってきます。
そこで、いつ、何を復習するかを把握しておくためには、表にしておくことがおすすめと言われます。やり方は試行錯誤中ですので、よい方法が編み出せたら、シェアしていきたいと思います。
復習は、やればやっただけ、効果が出ます。復習の回数を増やすことは能力に関わらず、努力でカバーできます。やるかやらないかの違いだけなら、やったほうが良いと私は思います。
4.その都度リセットする
3つ目の技術は、学ぶ都度、心と身体をリセットするということです。
何かを学ぶとき毎回、心と身体の状態を調えて、リセットした上でインプットに望むことで、スッキリとした状態で取り組むことができます。
私は2年前から、毎朝、モーニングページというノートをつけています。
モーニングページとは、作家のジュリア・キャメロンさんが提唱したもので、毎朝、ノートに手書きで3ページ、ひたすら、心の動きを書き出すというメソッドです。書いていくと、自分が本心で何を思っているのか、どんなことを不満に思っているのか、なにか心配事があるのかを、可視化することができます。続けると、直感を信じられるようになり、自分を外から眺めることができるようになり、心が穏やかになっていきます。
ジュリア・キャメロンさんは、このことを「脳の排水」と言っています。以前、パソコンを使っていると、だんだんと挙動が遅くなることがよくありました。そういうときは、メモリに不要なデータが溜まっていて、それが、パフォーマンスを落としているですが、そのデータを開放するメモリクリーナというアプリがありました。
ちょうどそのように、思考を可視化し、心に溜まっているものをすべて書き出していくと、心がスッキリします。心がスッキリすると、気持ちが前向きになり、行動できるようになります。
モーニングページは非常におすすめです。機会があれば、詳しくご説明したいと思います。
以上、学びを深める4つの技術を学んできました。
5.気づき
さて、ここでは、4つの技術を学んできました。全体像を把握しよう、実際に行動しよう、復習しよう、その都度、リセットしようということですから、それら一つ一つは決して難しいことではありません。
しかし、今目の前にあることは、全体の中でどういう役割を果たすのだろう、と疑問を持ちながら、実際に生活に役立てることは、意外と忘れがちだなと思います。
ついつい、全体を忘れ、細部ばかり追い求めてしまうことに気付かされます。
その点、マインドマップは脳の構造そのままを記述するので、なれると楽に作れるし、そのまま、全体像の把握に向いていると思います。マインドマップについては改めてしっかりと学びたいと思います。
6.アクションプラン
復習のスケジュールプランを表計算ソフトで作成して見たいと思います。
また、ノートへの投稿を火曜日にすると言いつつ、1日遅くなってしまいました。急ぎの仕事が入り、できなかったことが理由ですが、ご覧のとおり、かなりの長文になったことも理由としてあるので、もっと簡潔に書けるように工夫して行きたいと思います。
今回も、長文、ご覧下さりありがとうございました。
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