高校生のチームスポーツにおいてエゴイストを育成させることの健全な青少年育成に悪影響について〜劇場版ブルーロック Episode凪をみた〜

こんにちは。

4月の半ばからやっていたブルーロック、やっとみれました……。
一応前売りのムビチケは買っていて、行かねば……行かねば……と思いながらもなにせハイキューに爆狂いしていてもうどうしようもなく、しかも作品の方向性も真逆なので切り替えもし切れず後回しになっていて……
ただもう上映から2ヶ月も経ってしまってさすがにそろそろ上映終わっちゃう！と勢いつけてみにいきました。仕事休んで(最近休んで映画行きすぎだな)。

以下ネタバレありで感想です。

グラシネ、本当にいつもありがとう

アニメシリーズをみた感じだと本当に蜂楽が大好きなのでエピ凪はそこまで構えずみにいきました。
馬鹿がよ……
私は内田雄馬狂いなので内田雄馬に両頬を引っぱたかれるかと思いました。

凪とれおの出会い、改めてみると狂ってんのよな……
今までなんでも手に入れてきたなぎが初めて親に「ダメ」と言われたサッカー、諦めきれなかったところに偶然出会った無気力天才、そしてふたりの快進撃……
ふたりのありふれて特別な絆がどんどん強く大きくなるのに、凪はずっとさめたままで、れおだけがどんどんあつくなるのもすごく不穏で。

一般的にみたらうまく機能しているようにみえるふたりの関わりが、ブルーロックをきっかけに崩れ落ちていく様子も、いままで自分の近くにいて全部思い通りだったはずの凪が自分のコントロールから逃れていくのを痛感するれおも、あまりにもよくて……
れおは「凪がいちばんだと証明する」って言ってるけど、それって「凪をいちばん上手く使えるのは自分だと証明する」という宣言でもあり、結局独裁者というか、上に立つものとしての驕りがみえてめちゃくちゃ王様の立ち位置でよいし、凪が覚醒した時に苦しそうな顔するのよすぎますね……あくまで自分の元でいちばんになれというブルーロックの中でいちばん面倒で大変なことしてんのがよい……

そもそもブルーロックとかいう施設、創作だから許される設定すぎて、青少年のチームスポーツにおけるエゴイストを育てることに対する歪みがすごい……
上手くいかなかった時その子らの人生終わるとか考えられない絵心さんがいちばんエゴイストだわ……

よいちが自分の想像以上をして「覚醒」したことを真横でみていた凪が、自分の中にあるよく分からない感情を理解しようと自分で考えて動いて、そして世界が虹色に色付く演出よすぎるし、その時に自分をみていない凪に傷つくれおよすぎるし、本当によい……

あと、内田雄馬狂いとしては凪に置いていかれたれおの「凪ががんばるって言ったのに笑顔でがんばれっていえなかった」と泣くれおが本当によくて……
冷静にめちゃくちゃ演技がうまい……ってなった
内田雄馬本当によすぎるな……
ずっと笑顔で元気だったキャラの絶望と失望と苦しみを高低差と確かな演技力でぶちかましてきて、つよつよすぎました
あまりに好きでしたね

あとちゃんと大画面で蜂楽のミラクルゴールみれてよかったです
ちゃんと狂っててよかった

あのブルーロックの狂ったやつらの目の演出が本当に好きで、映画になってもやっぱりいいもんはいきんだな……になりました。

最後の方は結構ほぼ本編でやったやつをダイジェストで流す感じになってたからｵｯｵｯってなったけど、ちゃんとなぎとれお、潔と蜂楽の作中でコンビとして描かれてた2組を綺麗に演出として描いてくれてありがたかったです。

完全に性癖なのですが、特別な関係にあるふたりが片方の覚醒をきっかけに別れを選ぶ、が良すぎて本当になぎれお(またはれおなぎ)は強すぎるな……になりました
今後の展開も楽しみです……