見出し画像

あゝ、レヴェルアップの音

以前のnoteで書いたように、趣味で木工を始めた。

彫刻刀、切り出しナイフ、ノミ、クランプ、ワークベンチなどなど、とりあえず安い物を最低限揃えた。

ワークベンチが届くのは後日になる為、木を固定して細かく切り出すような作業は出来ないので、今日は彫刻刀の扱いに慣れるための練習。

実に18年振りの彫刻刀を恐々構え、ホームセンターで買ってきた2×4材を彫っていくが、ドが付く素人なのでまあ当然のように上手くいかない。

教材が必要だなと思いYouTubeで動画を漁っていたところ、とんでもない動画を見つけた。

なんだこれは。もう曲芸、アクロバットじゃないか。なんでそんなデカいナイフでその文様が彫れるんだ。菱形の中に菱形を彫る?中の菱形から24か所三角形を切り取る???そのナイフで????

できらぁ!!じゃあないんだよ。

製作者の指の動きに、蓄積された膨大な経験値が視える。継続は力なりということをまた再確認できた。少々レベルの差に愕然としてしまったが、何はともあれやってみなければ始まらない。

苦戦しながらも数回繰り返し彫っていくと、あるタイミングで上手く彫れるコツを発見した。おお、これこれ。脳内でレベルアップの音が能天気に鳴り響く。その一瞬を忘れまいと全ての細胞が体験を吸収して、ドーパミンが溢れ出てくる。

知らない事を発見する、できなかった事ができるようになる。

これがあるから新しい事を始めるのを止められない。脳内ストレージの空き容量が腹を空かせて喚いている。失敗から得られる経験を。試行錯誤の先にある叡智を。



仕事が疎かになる予感しかしないので、ほどほどにね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?