見出し画像

【北斗の拳】腐女子から見たケンシロウが最強ヒロインすぎる理由

「互いを互いの沼に引きずり込む」というのがテーマの本NOTE。
記念すべき第一回目では、我が生涯のバイブル『北斗の拳』(集英社)の沼に、ハセガワさんを引きずり込みたいと思います。

ハセガワさんは主人公愛され総受けが大好きな光の腐女子で、対するテラウチはマイナーカプにハマりがちな闇の腐女子。どう頑張っても自沼に引きずり込める気がしない……と絶望しながら、改めて『北斗の拳』を読んでいるときに気付いてしまったんです。

『北斗の拳』の登場人物の感情の矢印が、だいたいケンシロウに向かっている、“ケンシロウ総受けもの”だということに。(サムネのサウザー様を見て記事を開いてくれた方すみません。サウザー様の話は出てきません🙇‍♀️)

ストーリーについては、当然皆さんご存知かと思うので割愛しますが、未読の非国民の方には、ざっくり「一子相伝の暗殺拳・北斗神拳継承者のケンシロウが色んなトラブルに巻き込まれ、強敵(とも)と戦いながら成長していくビルドゥングスロマン」とでも認識してもらえれば大丈夫です。

で、どんな風にケンシロウがクソデカ感情を向けられているかと言うと、

画像1

・ずっと探していた妹を助け出すのに協力してくれたケンシロウに惚れ込んで、「ひとつだけたのみがある」というケンシロウに対して、「たとえ命をくれといってもおれは拒まん」と即答した激重尽くし系の強敵(とも)・南斗水鳥拳のレイ

画像2

・弟のくせに自分を差し置いて継承者になったケンシロウが憎いあまり、ケンシロウとおそろいの7つの傷を付けたうえで、彼の名を騙って悪行の限りを尽くす、ハイパー執着系の義兄・ジャギ様

画像3

・北斗と南斗の他流試合で幼きケンシロウと手合わせをして勝利するが、「敗者には死を」というルールからケンシロウを守るため、自らの両目を潰して助命した、親切がめちゃくちゃ重い南斗白鷺拳のシュウ

画像4

・ケンシロウを守るために死の灰にさらされ病身に。世紀末になってからは“鬼の哭く街”と恐れられる監獄都市・カサンドラに敢えて捕らえられ、ケンシロウを待っていた、常識人に見えてモンペっぽさもある義兄・トキ

……などなど、憎しみや執着、愛情といった感情は、だいたいケンシロウに向かっている。

そして、当のケンシロウはというと、血筋や才能には恵まれているものの優しすぎる性格の持ち主で、最強と名高い北斗神拳の継承者でありながら“世紀末の覇者”からは程遠く、それゆえ周囲の男たちの感情をザワつかせまくる。これってヒロインの第一条件では?(↓サウザーに捕らえられた姿がかわいそかわいい)

画像5

無口で感情表現が苦手だけど、子どもや老人など弱い人々には無条件に優しく、好きな食べ物はカレーライス(「トリビアの種」調べ)ふ〜ん、めちゃきゃわわじゃん🤔

からの、スペックが人間離れしすぎているのも良い。「視力:暗闇でも生物のオーラを察知して光の中にいるのと同じように見える」「聴力:2キロ先の内緒話も聞き取れる」「記憶力:5万語を一度読むだけで記憶、反復できる」「特技:体内に生体時計を持つ。誤差は一か月で±3秒」wikipediaより引用)。ターミネーターよりターミネーターしてそうです。

ここまで他人からの庇護を必要としないのにヒロイン? と突っ込まれそうだけど、この化け物じみたスペックを持ちながらも、俺(私)が一緒にいないとダメなのでは? と思わせる、不思議な危なっかしさがケンシロウにはある。圧倒的無口さのせいか、最強ゆえに生活力が無さそうなせいか、我が身を省みずすぐ死地に突っ込んでしまうクセのせいか……。

生まれたてのケンシロウ(概念)がいたら、最終的にラオウすらも親鳥のように甲斐甲斐しく世話を焼いてしまうのではないかと思う。「おい、ケンシロウ。野菜も残さず食べろ😤とか言ってる姿が目に浮かびます。うん、一言で言うと、ケンシロウってなんかバブいんですよね。

めちゃくちゃムキムキだし、眉毛が太すぎるという意見も分かる。でも、心の目で見てほしい。そしたら絶対にかわいいバブちゃんに見えてくるから。敵を倒すたびに「やったね〜😊がんばって倒せたね〜😊」ってニコニコしちゃうようになるから。

まだ『北斗の拳』の推しポイントは語りきれていないのですが、一発目なのでひとまずこのくらいで。

・正統派としてのレイケン(レイ✕ケンシロウ)の尊み

・アミジャギの痛救済妄想

・世紀末の女目線で見た世紀末の男たち妄想

・レイ←ユダの嫉妬!!執着!!激愛!!が美味しい^q^

・ケンシロウがかわいかったシーン5選

など、ネタはたくさんあるので、ハセガワさんが読んでくれるまで断続的に語っていきたいと思います。異論は認めない。

(文責/テラウチ)

この記事が参加している募集

マンガ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?