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新参指揮官が「NIKKE THE STAGE」を見に行ったら最高に良かったので見て欲しい、という話。

あらすじ

 ニケの舞台、ニケステがあまりにもよくて勢いでnoteを書いてしまった、という話です。
↓見に行った舞台の配信URL。6/24から配信開始なので注意。


きっかけ

 GW中。フォロアーから散々スターレイルを勧められた自分は、スターレイルと一緒にNIKKEをインストールしていた。
 周りが遊んでいたから、フォロアーが即売会を開催するから、といった理由もあったが、最近はブルアカばかりやっていて他のゲームも触ってみたいのがあったので色々とインストールしてみよう、という軽い気持ちだった。

 あと、エイプリルフールで流れてきたキャラ(シュエン)がめちゃくちゃに性癖に刺さったのと、たまたまイベント配布だったキロがいかにもこの手のゲームにありそうな珍しい見た目だったのもあると思う。
 そんなこんなで大体一か月ぐらい。イベントはあまりにもネタバレで驚いたが、なんとかメインストーリーも一区切りかな……というところまで進んだ頃にその時はきた。

 このツイートが公式のRTで流れてきたのだ。NIKKEは舞台をやるからそれを見てみれば~とは以前からフォロアーから言われていたが……いつやるかは調べておらず、完全に頭から抜けてしまっていた。
 完全に出遅れた!!!!チケットまだある!?!?!?!?!と焦りながらイープラスを開いた。大人気ゲームの舞台ともなれば当日券がワンチャンあるかないかだと思っていたので、どこでもいいから席があるならと藁にも縋るような勢いだった。

 正直に言うと、チケットは確保できた。自分が都合の良い日は最前席だけ売り切れでそれ以降の座席はどれもあったので売っている中で一番いい席を選んだ。
 ただ、他の日程も空席があったのだ。大人気ゲームの舞台なのにな……と思いながら自分は入金を済ませ、キャストのビジュアルを見ながら週末を楽しみに待っていた。

そして当日……。

 チケットを握りしめ、会場に来た。この会場も以前別のイベントで来たことがあるし、アニメ原作の舞台を見に行くこともヒーローショーも見に行くことも何回かある。なのでステージの構成を見てこれは間違いない、と確信した。

 そして上演終了後……

暴れるオタクの図

 最高だった。キャストのビジュアル見て間違いなく名作になるとは思っていたが想像以上に素晴らしいものを見ることができた。どういった理由で素晴らしいのか、勢い任せだがまとめてみた。

ニケステの素晴らしい点その① 「舞台の構造」

舞台に行ったことがある人ならお?となるような配置だと思う。大人数のアイドルのライブぐらいでしか小さめの箱でこういった配置してるのは見たことないかも

 まず舞台の構造が特殊だ。基本的にイベントでもなんでも、奥にステージがあってそこから座席が配置されると思うが、ニケはステージを中心に座席が配置されている。これはどういうことかと言うと、演者や殺陣、舞台装置をあらゆる視点から観れるようになっているのだ。
 そしてこのあらゆる視点で見れるようになることで、NIKKEの特徴を引き出しているのだと感じた。
 NIKKEといえばそう、あの尻が揺れる射撃姿勢だ。

このアングルこそNIKKEの最大の特徴

ゲームを始める前からあのアングルがあってこそNIKKEだと思っており、実際に発売されるアクスタは背面が印刷されているものが多い。

 舞台で再現する際もこの要素をどう満たすのかと思っていたが、ステージを中心にした配置が答えであった。
 ニケステは「ラプチャー」と呼ばれる敵との戦闘、フィールドを走る探索、様々なキャラの会話をステージや座席の通路を歩きながら行う。これはヒーローショーでも見ることがあり、席に座りながらキャラクターを近くに感じることができる。そして、キャラクターを様々な角度から見ることができ、時には背中を凝視することもできる。
 実際のところ、自分が見た時もキャラクターを様々な角度で見ることができ、アニスやネオンの背中や尻を至近距離で見た時はまさにNIKKEの世界を実際に感じたような印象を受けた。
 別作品だがウマ娘の舞台ではレースをする際キャラが様々な方向に向くことで観客の視点を固定しながら様々な角度で見ることができた。これとは違ったアプローチだったのがとても面白いなと感心した。(無論ウマ娘の舞台もとても素晴らしいので見て欲しい。)

ニケステの素晴らしい点その②「まるで本物と言わざるを得ない演技」


 ニケステの素晴らしいところはまだある。キャストがとても豪華で演技も素晴らしく、まるで本物がいるかのように感じられた点だ。
 舞台にしろライブにしろ見に行くとよく起きるのが「○○(キャラの名前)はそこにいたんだ……!」という感想だ。衣装やメイクもあるが、振る舞いや声の再現度が高いと脳内で原作のシーンが再現しやすく、まるで物語の世界にいるような感覚になってしまうからだ。ニケの世界はちょっと恐ろしいが……。
 ニケステも各キャラクターの再現度がすさまじく、正直どのキャラクターもゲームから飛び出してきたような方々であった。
 こういった舞台には舞台経験者をキャスティングする印象があるが、ニケステで出演している方々は舞台経験者以外にも元AKBや現アイドル、グラビアアイドル等「映る」ことに強い方々が選ばれていた。NIKKEというコンテンツは背中も魅せるし、お見送り会が各公演にありそういった方々が選ばれるのも納得であった。
 ただ、中には舞台初出演です!というお方もいて後でこういう事実を知った時にはかなり驚いてしまった。

カウンターズやワードレス、アンリミテッドとどのチームも魅力的だったのでおまけで全員分感想を書いた。とにかく全員再現度が高くてゲームのキャラそのものだったのだ。

最後に

 他にも重厚感のある音楽やダイナミックなアクション、ボス戦に使う舞台装置のギミック等語る点はかなりある。だけどそういったところを話して面白みがそがれてしまっては仕方ないので、これ以上は見て確認してほしい。
 配信開始が6/24とかなり先だがマルチアングルの配信もある。今月中はブロマイドが発売しており、円盤も発売が決定している。
 自分は一ファンとして、この舞台の再演と続編が見たい。そしてこのニケステという素晴らしい舞台を自分以外の指揮官も見て欲しいので……何卒この素晴らしい舞台を見て感動を言葉にして運営やキャストに伝えて欲しい。

おまけ(各演者さんに対する感想)

各演者さんが素晴らしかったのでメインメンバーを1人ずつ感想を書いていこうと思う。

カウンターズ

マリアン/モダニア:真島なおみさん

 出るたび「マ"リ"ア"ン"ッ"!!!!」と脳内でトーカティブが叫んでしまった。それぐらいマリアンだった……。
 初見でトラウマになるあのシーンも舞台ではもちろんあり、実際に目の前で起きている光景を見るととてもくるものがあった。
また、何回か指揮官の脳内でフラッシュバックするシーンがあるが、その度にマリアンが裏手からステージに上がるのがとても不気味で、ゲームとは別の恐ろしさがあったのも魅力の一つだ。
 自分は3日目の公演故もうネタバレはされていたが、モダニアの登場には驚いた。まさにラプチャーをまとったようなデザインが再現されており、舞台版モブラプチャーと並ぶと特撮の敵幹部のような強敵感があった。続きがあったら彼女の続きも見たいところだ。

アニス役:青山ひかるさん

 間違いなくニケステのMVP。セリフ量も表情変化も出番も、アクションも一番多かったアニスを完璧に演じ切った青山さんには本当に感謝。後述するシュエン(cv新井里美)とアニス(cv岡咲美保)はゲーム内ボイスのクセが強めだったが、この2名は特に完璧に声を寄せていて、ゲームのキャラクターと重ねてしまう瞬間がいくつかあった。
 あのジト目も少し悪意のあるジョークを言うところも嬉しそうな素振りを、少女のように振る舞うアニスを本当に再現していてとても素敵だった。後、どことは言わないが揺れていたのも、アニスらしさかもしれない……。

ラピ役:夏目まどかさん

 舞台初……ってマジ???
 ルックスがあまりにも良くてステージに上がる度つい見てしまい、ラピの無表情でクールな良さを余すことなく再現していて最初に出てきたときにラピだ!!!!と頭の中で叫んでしまった。
 衣装の装飾も個人的にはかなり大好きで、黒と赤という暗闇に映えるカラーの服装と客席から見上げたときのスタイルの良さと相まってとても……カッコよかった………。

ネオン役:篠崎こころさん

 パワー!!火力!!って劇中そんな言ってたっけ……?って思って見たあと本編見た。結構言ってた……w
 コメディキャラだけどめーーーっちゃ可愛い。ネオンってこんなかわいかったんだ!?って何度も思ってしまった。
 舞台版はゲーム版よりもちょっとだけ清楚なオーラを感じたけど、それでもカウンターズの3人の中でわちゃわちゃしてるのは微笑ましくて可愛かった。

ワードレス

ミハラ役:赤井沙希さん

 圧倒的スタイルの良さ。全員並んでも一人だけタッパが違うのはまさにミハラそのもの。大人のお姉さんのようなセリフや動作もとても素晴らしい。
 また、ワードレスの良さはやはり2人の身長差に限る。お互いにご褒美を与える姿や記憶を消されたミハラに対するユニのやりとり等ニケステでのワードレスはかなり魅力的に感じて更に好感度が高まった。

ユニ役:伊織いおさん

 ワードレスの二人はまさに二人で一つ。そういった良さがあった。ユニはかわいさを周りに振りまいており、妹キャラのように可愛らしいシーンがいくつもあった。ニケステもでかいロケランを背負っていて人一倍大きい得物を構えている姿もとてもよかった。とにかく彼女は「ギャップ」が強くてミハラとの身長差や指揮官に訴えかける所など、中盤の出番においてはかなり見入ってしまうものがあった。

アンリミテッド

ルドミラ:小日向ななせさん

 ワードレスと同様、こちらもアリスと合わせてニケステでも魅力が高まった二人組。ルドミラ以外もだが、持っている銃や小道具が特殊な造形のものでどれもかなり作り込まれていてとても見入ってしまった。ルドミラの出番はそこまで多くはなかったが、女王様として威厳のある佇まいで救出シーンの頼もしさはとても印象的だった。

アリス役:北澤早紀さん

 現在開催中のイベントでも大活躍のアリス、舞台でもあの衣装はとても目立つ。笑顔を絶やさずルドミラの周囲をついて回る小動物のような可愛さはニケステでも発揮。やはり大きなライフルを使った大振りなアクションもわかりやすく目立ち、後半は彼女の明るさがあってこそバランスが取れているように感じた。

ピルグリム、アークの方々

スノーホワイト役:小鳥遊あみさん

 初舞台って本当!?(2回目)
 初舞台とは思えないクールな役回り……モダニアとのアクションがキレッキレでボス戦との必殺技再現といい最高にカッコいいスノーホワイトで終盤はとても胸が熱かった。スノーホワイトはガチャで引いてずっとお気に入りだったのでこんな素敵な演者さんが再現してくれるとは思わず、実際に見た装備のかっこよさ、マントの下の素足の綺麗さ、迫力のある演技、全部が素敵。また再演や続編がある時はNIKKEの舞台に来てくれたらとても嬉しい………。

シフティー役:遥りささん

 こちらもすごいシフティーそのままで感動。結構出番があったものの舞台上にいることが多かったので中々表情をみることができなかったが、オフショや挨拶等改めてみるととてもかわいいな……と再認識した。壇上に上がるときに端末を抱えて歩くのもなんというか……子供っぽい雰囲気を感じて微笑ましかったしそういう雰囲気を出せる演者さんの演技力に驚いた。

シュエン役:宮崎理奈さん

 個人的に今回のニケステMVP。怪我での演者交代、からの仕上がりとは思えないシュエンそのものだった。
 まず声。ゲームでのシュエンは新井里美さんがcvを担当しており、とても癖のある声になっている。ニケステのシュエンもかなり癖のある声を再現しており、ゲームとニケステが完全一致する瞬間がいくつかあった。
 次に演技。シュエンは物語上ヒール的ポジションにいるが、ニケステも憎たらしさが全開であり、指揮官を攻めるシーンはかなりの迫力があった。自分はシュエンの性格の悪さが好きなので今回のニケステの再現率の高さはとてもニヤつきが止まらなかった。もし再演があるならば、本来登壇予定だった黒木美佑さんのシュエンを、続編があるならば宮崎理奈さんが他のキャラをやっている姿を見たい。

指揮官役:中野郁海さん

 一人だけ公式HPでビジュアルが公開されており、指揮官が男装での表現!?どうなるんだこれは……と見る前に少し不安に感じていたポイントだが、見た後は全く違和感がなかった。
 ゲームの指揮官は比較的雄々しいところがあり、口調も指揮官故結構強めだったりするが、ニケステ版は比較的大人しく優しめなセリフ周りになっていた。それでもシュエンとのやりとりは熱いものを感じ、ゲーム版に負けず劣らず一主人公としてしっかりとした立ち回りを見せてくれた。

ラプチャーの方々

 裏方あっての舞台。ニケステにおいてもラプチャーの協力があってこそのこの舞台の成功と言える動きの良さ。最後に皆さんがメットを外して出てきたときは全員が女性、しかもこの六名で小道具の配置を行ったりニケ以上にアクロバティックな動きをしていたり、トーカティブの尻尾を担当したりと、大活躍だった。
 そもそも劇中のラプチャーは虫やエイリアンのようなデザインをしており、ニケステとは異なる。それでも違和感がなかったのは大きな武装を使った不気味な動作だろう。

 改めて、「2.5次元の舞台」の良さをこういう形で教えてくれたNIKKEに感謝したい。


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