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「語り合い」の場が映画をぐっと味わい深くする~ショートフィルムを2度みる会 in 小布施短編映画祭開催報告~

こんにちは!小布施短編映画祭実行委員のとおやまです。

9月末、小布施短編映画祭初のオンラインイベントとして、「ショートフィルムを2度みる会」を開催しました。都内でこれまで対面で行われてきた同イベントの全国でのサテライト開催。小布施短編映画祭としても初開催の不安を抱えながら実施して、オンラインでも「語り合い」は実現でき、形に関わらず「語り合い」の場があることが映画をより味わい深いものにしてくれるなという確信を持ちました。

今回の記事では、イベントの紹介を通して、映画を2度みて、語り合う新たな鑑賞方法の魅力についてまとめていきたいと思います。

「同じ映画を2度みたことってありますか?」

突然ですが、同じ映画を2度みたことってありますか?
以前、新海誠監督の『君の名は。』が公開された際、なんども劇場に足を運ぶ観客の姿がメディアでも取り上げられていましたが、普段から映画を2度みるという機会はなかなかない気がします。
では、映画を2度みる魅力とはなんでしょうか?
そこで今回は「ショートフィルムを2度みる会 in 小布施短編映画祭」の開催報告を通して映画を2度みる魅力を探っていきます。

2度みる会とは、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(以下、「SSFF & ASIA」)を運営する(株)ビジュアルボイス主催の、ショートフィルムを活用した対話型鑑賞企画です。1本のショートフィルムを鑑賞した後、参加者同士で語り、そしてもう一度みて、対話をすることを通し様々な角度から映画を味わうことができます。

新型コロナウイルスの影響で3月末に開催予定だった第2回小布施短編映画祭が中止になり、実行委員会としても次の一歩を踏み切れずモヤモヤしている時期が続いていました。

「ようこそ、語り合いの映画祭へ」と題し、参加者同士の「語り合い」を大切にしていた小布施短編映画祭として何かできないか、そんな中舞い込んだ2度みる会の全国でのサテライト開催。
イベントの方向性と小布施短編映画祭としての理念が一致し、「SSFF & ASIA 2020開催記念 ショートフィルムを2度みる会 in 小布施短編映画祭(以下、2度みる会)」の実施を決めました。

二度みる会note_2枚目

緊張の幕開け

オンライン開催だからこそ気軽に参加ができる一方、初めて出会う人たちと過ごす2時間。Zoomに入室した参加者からは若干不安そうな表情が見受けられながらのスタートです。

会がはじまり、まずはアイスブレイクを兼ねた自己紹介タイム。お題をもとにグループに分かれ少人数での会話がスタートしました。

さあ、いよいよメインパートへ。今回みる映画は2016年にフランスで制作された『ミスター・ガスパッチョ』。これに合わせて本日の会のテーマを発表しました。

二度みる会note_3枚目

「2020年も残り3ヶ月!やり残したことってなんだろう」

フランス生まれの短編映画『ミスター・ガスパッチョ』。主人公の少女メリーヌ(上記画像左)の成長が垣間見れるストーリーです。ミスターガスパッチョ(画像右)はメリーヌを子どもの頃から見守り、成長を支える「イマジナリーフレンド」(想像上の友達)。そんなガスパッチョとの関わりを通してメリーヌがある決意を決め、行動に移ります。そして最後に明かされるひとつの謎。ぎゅっとおさめられたわずか15分の中で、見る側が考えさせられる短編映画。

この映画を上映作品と決め、主人公メリーヌがガスパッチョに背中を押され一歩を踏み出したように、イベント参加者の皆さんがこの映画を通して、自分のこととして考えるきっかけになればと思いテーマを設定しました。

いよいよ1度目の鑑賞がスタートです。15分というあっという間の映画ではありますが、短編映画だからこその仕掛けが随所に垣間見られ、1度目の鑑賞は終了。いよいよ、対話に移ります。4〜5名程度のグループに分かれ、まずは感想や気づきの共有が行われ、その後グループで出た意見を持ち寄り2回目の鑑賞に向けて整理しました。

2度目の鑑賞では、チャットで気づいた点を呟きながらの鑑賞。主人公の表情、周りに置いてある小物、使われている色など多岐にわたって気づきが共有され、2度目のグループでの対話に移りました。最後の全体共有の時間では、映画での気づきや、設定したテーマをもとに自分自身の残り3ヶ月や今後に向けた一歩が共有されました。
初めて顔を合わせるメンバーで、さらにオンラインであったものの、会の最初とくらべて皆さんの表情が明るくなった状態で意見交換がなされた姿が印象的でした。

二度みる会note_4枚目

「映画は出会い」

参加者からは、

今回観た映画が素敵で、今回のこのイベントに参加していなければ恐らく今後観る機会もなかったと思うので「映画は出会い」だと改めて思った。この映画に出会えただけでも今回のイベントに参加してよかった。
全く知らない人たちと同じ作品を見て意見を交換する機会が今までなかったため、いろいろな見方があるんだと感じることができたところが面白かった。

といった感想が寄せられました。

二度みる会note_5枚目

「みるから、つくるへ」

初めての出会い。オンライン。そしてたったの2時間の2度みる会。されど2時間。短編映画『ミスター・ガスパッチョ』を通じて、映画館では生まれない、みた人同士の出会いや関わり合いが生まれた2度みる会。

今後も小布施短編映画祭では、映画をきっかけとしたnoteや様々なイベントを通し、人とひととの繋がりをつくり続けていきたいと思っています。

以上、語り合いを通して映画をもっと深く味わってみたいと思った実行委員とおやまがお送りしました。




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