あるエンタメ起業家

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最近の記事

web3とエンタメとの関係

2015年以降のスタートアップは、やはりweb3が主題となっている。ので、色々と勉強をしてみた。 web3はエンタメと相性がいい、というのは有識者の共通の見解だ。実際メタバースはRobloxやFoteniteなどのゲームの世界では既に市場にフィットしていて、というか近年のオンラインゲーム自体がそもそも仮想空間的なものに近いから、そのままピッタリ枠にはまっている印象を受けすらする。個人的には、アーティストがプラットフォーム上でオンラインコンサートをする、というのはあんまりドキ

    • 10億あったら何をしたい?

      と、先日スタートアップスタジオの方に問われた。 すぐに答えが出なかった僕は、それから調べ物をしたり、人と話したり、遊んだりしながら一週間を過ごしている。 なお、これは「お金持ちになったら何をしたい?」という問いではなく、「もし予算が潤沢にあったらどんなサービスを世に出したいか?」という問いである。 これがなかなか・・・簡単なようでムズカシイ。 アイデアなんて無数にある。少なくとも、そう思っていた。でも、「じゃあ具体的に自分がどんなサービスを立ち上げたいか一つ選んで、そ

      • 雑談〜Weverseとオレンジ〜

        最近気になったニュース。 世界最強の音楽IP企業が韓国のプラットフォームと提携。 ”ゴールドマンサックスが2030年までに「スーパーファンエコノミー」は年間40億米ドルのビジネスチャンスを生み出すことができると仮定した。”とのこと。既存のFCプラットフォームの利用料だけの試算らしいので、実際にはもっと多いと思うけど・・・ 別の文脈だが、つい最近ユニバーサルはTikTokとも新しくライセンス契約をした。TikTokで正規に使用される楽曲は拡散力が大きいため、IPホルダーか

        • IPとプラットフォーム、そしてn次創作

          SKY-HI氏の主催のライブイベントが、韓国のプラットフォーム「Weverse」でグローバル配信される。なおWeverseで日本のライブイベントがグローバル配信されるのは今回が初となる、とのこと。 SKY-HI氏はavex独立から継続的にエポックメイキングな活動をされているのでずっと追ってはいて、というか自然と耳に入ってきたのだけれど、今回のニュースは個人的にはなんとも言えない違和感を覚えた。 それは「結局、海外のプラットフォームが強いのか?」というものだった。 コンテ

        web3とエンタメとの関係

          エンタメにおける「権利の非対称性」

          僕は起業によってしたいことは、「エンターテイメントにおける非対称性を解消すること」だと第2話に綴った。 で、じゃあ具体的に何すんの?について。 最初は、人材ビジネスをやりたかった。エンタメ業界で就職したい人と、人材を求めている企業の仲介業。イメージ的には、dodaやリクナビ転職の業界特化版。なぜこの領域かというと、参入しやすく、かつ課題が大きいから、である。 第2話に書いた通り、エンタメ業界、特に音楽業界の採用/人材領域には、情報の非対称性、つまり解消すべき負が顕著に存

          エンタメにおける「権利の非対称性」

          起業によって何を解決し、どんな世界にしたいのか

          果たしてエンタメを仕事をすることは幸せなのか。 と、よく考える。 愛知県の片田舎に生まれた僕は、幼少期にアメリカの音楽に夢中になった。HIP HOPだ。生まれて初めて買ったCDはブックオフで300円だった50centの”Get Rich or Dir Tryin'”である。マセガキ! 母親にお古のパソコンを貰ってからはYouTubeを見漁り、アルバイトするようになると小遣いでラッパーのCDを買いまくり、音楽がしたくて東京の大学を受験してなんとか合格し、上京を果たしてから

          起業によって何を解決し、どんな世界にしたいのか

          なぜ起業するのか

          起業準備をする中で、Skyland Venturesの木下代表の「起業するならnoteを書け」という言葉を知った。とりあえず言われるがままにアカウントを作ってみて、「まずは何か書いてみよう」とPCの前で顔をしかめている。 が、書くことがない! キーボードの上で指を持て余したまま、気が付けば小一時間が過ぎようとしている・・・ 何を書けばいいか全く分からないから、ひとまず「なぜ僕は起業するのか」というタイトルを打ち込んで、強引に書き始めてみる。 30歳を迎えた今、起業した

          なぜ起業するのか