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アイコンタクトしてますか?〜目は心の扉

目と目で通じ合う〜という工藤静香の歌がありましたが、アイコンタクトには言葉以上に「伝わる」という生々しい感覚があります。あの感覚をベースにすると、言葉だけのコミュニケーションが味気なく感じられてきます。

目が合わない人、目が合わない場

僕は、普段から「ちゃんとアイコンタクトしよう」と心がけています。もちろん、話したくない相手や関わりたくない相手は別ですが、原則としてコミュニケーションに目を使います。

「目は口ほどにものを言う」と言われるように、多くのことが伝わると思いますし、逆に目の前に人がいるのに目を合わせないという行為には、「目を合わせません」という意図のようなものを感じます。

近頃増えたオンラインの場は、目が合いません。たまに、すご〜く目が合う人がいますが、相手はいかにもあなたを見ていますという感じで、画面上の僕ではなくカメラを見ているわけです。正直、気持ちの悪いテクニックだと思います。

目と目で通じ合う──そういう感覚の世界は減退していると感じます。

どんな目で暮らしているのか?

舞踏家の大野一雄さんが、こんな言葉を残しています。

目がこうあるでしょう。そうするとあなたの魂が目を通してすうっと外側のほうに出かけていく。すると外側のほうから、何か鳥のようなものが飛んできてて、魂の鳥のようなものが飛んでくる。そして魂のなかにすっと入ってきますか。そのために目が通りやすい目でやっていますか。

『大野一雄 稽古の言葉』フィルムアート社

僕はアイコンタクトのことを思い出すと、大野さんのこの言葉を思い出します。舞踏家の言葉ですが、日々のあり方にそのまま通ずる言葉です。

「通りやすい目」であるためには、自意識に絡め取られていたり、内にこもっていたりしてはダメなのです。一度、他者のいない自分だけの世界に戻って、一息ついて落ち着いて、その上で自分を開いていく──そうした自分を持った上で自分を開くという態度が必要です。

内にこもってしまって、うまく出来ない日もあるけれど、そんな目で生きていきたいです。

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