『場づくりの教科書』の電子書籍版が出ました
2016年に書いた『場づくりの教科書』の電子書籍版が出ました。ずっと紙でしか読めなかったのですが、やっと電子書籍化されたというわけです。どんな本なのか、なぜ書いたのか、お話させてください。
場づくりをみんなの手に
場づくりについての研修やセミナーを全国各地でするようになって、ちょっとしたフラストレーションを感じてしました。
ひとつには、単発のセミナーや、2〜3回の連続講座では、「場づくり」を体系的に人に伝えられないということがありました。
体系を理解出来ないと、人は言われたままになぞるか、見当はずれの我流になるか、どちらかです。せっかく意欲を持って学んでくれた人たちがいても、部分的にしか伝えられず、「後は自分で好きにやってみてください」と言えない辛さがありました。
基礎がなくてコケる場が多過ぎる…
もうひとつは、基礎が出来ていないために、運営に失敗している場が余りにも多いという現実でした。
意欲をもって、努力も重ねていて、この人たちだからこそという特別な力や適性を持っていても、それらを活かす土台がないために、基礎的なところでつまずいている──プロの目から見ると、そうした場が非常に多いのです。
高度な知識は持っていても基本は知らないと言うアンバランスを解消するためには、「場づくり」のベーシックな考え方とやり方をまとめた「教科書」が必要だと感じました。
自分らしく場をつくるために
そんなわけで、『場づくりの教科書』という本は、場づくりの基礎を、考え方とやり方をセットで学べるようになっています。
端的な「正解」のない場づくりにおいては、自分らしく、自分なりのやり方でやるということが非常に大切です。やり方だけを学ぶと、人は手法の奴隷になりがちですが、考え方も合わせて学べると、それを自分なりのやり方に進化させることが出来ます。
今回の電子書籍化にあたって、マーカーを引いたりメモを書き込んだり出来る、電子書籍ならではのメリットを活かした書式にこだわりました。また、特典の動画で「場づくりの基礎」を学べるようにもしました。
紙の本が苦手な人にも、さらにとっつきやすいものになっているはずです。場づくりは、人生の転機にいる人にもおすすめの視点です。ピンときたら、ぜひ、チェックしてみてください。
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