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居心地が悪くても我慢を続けますか?
「ここは居心地が悪いな…」
そう感じたら、あなたはいつもどうしていますか? そこから出てきちゃいますか、それとも我慢して留まりますか? あるいは、もっと別の選択をしていますか?
「場づくり」の観点から考える「居心地の良さ」とは?
「場づくり」の観点から言うと、「居心地が悪い」というのは大変大きな問題です。
居心地の悪い場なんてたくさんあるよ、と思われるかもしれませんが、もし生活のなかで身を置いている場の居心地が悪いなら、生活はとてもつらいものになるはず。居心地の悪さは、重要な課題です。
どういう時に人が「居心地が悪い」と感じるのでしょうか。
すごく簡単に言えば、自分が求めているようにふるまえない時です。自分らしくふるまえない、求めている自由が存在しない──そんな時、人は「居心地が悪い」と感じます。
逆に言うと、「居心地の良さ」とは、最適な状態になれるということです。ゆっくり眠る、クリエイティブな場をつくる、集中して話が出来る等々、どんな風にその場で過ごしたいのかによって違ってきます。
逃げる、我慢して合わせる、そして第3の選択肢
さて、居心地が悪い時に、どんな選択肢が存在しているでしょうか。
1.そこから逃げる
まずは「逃げる」ですよね。単純だけど、居心地が悪いと思ったらそこから出てきちゃうというのが、ひとつめの選択肢です。生真面目な人は「逃げる」という生物として当たり前の選択肢がなくなってしまうことも…。
2.我慢して合わせる
次に「合わせる」です。自分らしさを抑圧して、その場で要求されているふるまいやキャラクターに自分の言動を合わせます。「空気が読める」なんて褒められがちだけど、自分を見失いそうになったり、単純に疲れたりします。
3.場に働きかける
最後に、「場に働きかける」という選択肢があります。どういうことなのか、解説します。
自分のままで他者や場とつながる
それは、「本当の自分」のままで、同時に「他者」や「場」とつながるという選択肢です。それが出来れば苦労はないと言われそうですが、合わせることばかりしていると、この選択肢があることを忘れてしまいます。
冷房が効きすぎの喫茶店に入ったら、どうしますか? 多くの人は寒くても我慢します(上記の2の選択ですね)。余程の寒がりならともかく、あなたがすごく寒いなら、他の人も寒いはず。「場に働きかける」とは、
「すみません、寒いので、冷房少し弱く出来ますか?」
と店員にお願いすることです。僕はたまにこれをやりますが、この前これをやったら、明らかに隣のテーブルの女性2人組がほっとしていました。
たかが冷房の話か、と思われるかもしれませんね。でも、たかが冷房でも場に働きかけられないようでは、その先はなかなか難しいと思うのです。
働きかけるとは「全体を調整する」こと
第3の選択肢を思いついてもやらない理由に、「わがままだと思われる」というのがあります。冷房の例で言うなら、僕は寒かったけど、他の人は暑かった場合、「冷房弱めろ」と言い続ければわがままになります。
でも、まずは寒くて困っている人が声を上げるのが、始まりです。何の始まりかって、「その場に居る人たちにとって、最適な全体に調整すること」の始まりです。
こっちは寒いけどこっちが暑いということが分かれば、それぞれのエアコンを異なる設定にすることも出来ます。サーキュレーターを置いたり、席を動かしたり、エアコンの吹き出し口に風の直撃防止のパーツ(Amazonとかでたくさん売っています)をつけたり、やれることは色々あります。
どうでもいい場なら、去ればいいと思います。でも、大事にしたい場なら、場に働きかけることも必要です。そうした調整を「場づくり」と言いますが、それがうまくいけば、多くの人にとって居心地の良い場になります。
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