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何も考えず「同意します」を選ぶしかないのか

先日、母から「iPhoneが壊れたから機種変更したい」と連絡がありました。

家族契約になっているし、本体故障だとネットで手続きが出来ないので、僕が手続きをしました。機種変更なんて慣れているわけですが、家族の代行であることと、不明なパスワードがあることで、手続きのプロセスは何倍も複雑になりました。

機種変更の繁雑さ

僕は某大手キャリアをずっと使っていて、自分の機種変更の際にはオンラインショップから送られてきた本体をアクティベートして使っています。でも、今回は母のiPhoneだったことと、本体が壊れていたり不明なパスがあること、僕が代行して手続きをすることで、何倍も大変でした。

大部分が電話対応になったのですが、電話口の担当者は、なかなか有能でした。ちょっと丁寧すぎたけど、雑すぎるよりずっといいし、ちゃんと色々と理解した上で進めている感じで、安心感がありました。

でも、電話でのやりとりになったため、とても繁雑でした。こちらも慣れていたので“最速”で進められたの思うのですが、それでもメモを取らされたり、待たされたり、同意しますと言わされたりで、すごく時間がかかります。

内容は不明だけど「同意します」

それで、全部終わりかと思うと、違うんです。今度はメールが送られてきて、そのメールからWEBサイトにアクセスして、確認手続きをすることになりました。そこには電話でやりとりした内容と、その背景にある規約などが細かにかかれていて、

スクロールして、「同意します」にチェックを入れて、「次へ」…というのを、延々と繰り返していきます。よくあるやつです。もはや、自分が何に同意しているのかさえ分かりません。いや、細則を読めばある程度は理解出来るはずですが、それが非現実的だということは多くの方が同意してくれるでしょう。

契約作業を終えて、改めて思いました。なぜ、こんなにたくさんの事柄に「同意」しなければならないのかと。

巨大企業の都合で話が進むということ

iPhoneの機種変更は、大手キャリアと個人の契約でした。僕は別に、キャリアに対して「同意します」と念書を取ったりしていません。同意させているのは彼らで、同意しているのは僕なのです。

要するに、あのたくさんの「同意します」は、キャリアである巨大企業が必要としていることなのです。

ネットでちょっと何かを買うだけでも、「同意します」が出てきますよね。訴訟になった場合、不利にならないように手が打たれていたり、法律上必要なことだったり、色々あるわけですが、「読まずに同意する」がデフォルトです。

すっかり慣れていましたが、「やっぱり気持ち悪いな…」と感じました。よく「契約をするときは慎重に」と言われますが、こうした状況にはそれ以上の意味があると思います。

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