感じたことを活用してもっと自分らしく生きる
自分らしく生きたいけれど、どうすれば自分らしいのか分からない──そんな風に思う人がいるとしたら、もしかすると考え過ぎが原因かもしれません。考え過ぎる人は、考えれば答えが出ると思っている人が多いのですが、そもそもそこから間違えているのです。
考えて解決出来る範囲はとても限られている
問題や悩みは、考えることで解決方法が見つかる──そう考えている人って、すごく多いと思うんです。
でも、例えばどこかに旅行をしようという時に、どうすれば早く目的に着けるのかは、調べたり考えたりすれば答えが出せますが、どこに行きたいかは考えても分かりません。
それどころか、多くの旅行先を比較検討しても、答えは見つかるどころかどんどん分からなくなるはずです。より詳細な項目が追加され、リスクなども考慮されるようになり、比較表はどんどん長大になります。
「で、あなたが心から行きたいのはどこなの?」
と問われても、手元には分析結果があるだけ。結局のところ、どうしたいのかは考えても分からないのです。
感じることを活用すると冒険が始まる
それじゃあ、どうしたら行きたい先(あるいは歩き出したい方角)が見つかるのか。それは「考えるモード」から「感じるモード」にシフトすることで可能になります。
ブルースリーが映画作品のなかで、武術を学ぶ自分の弟子に向かって、
「Don't think. Feel!」
(考えて身につくものじゃない、感じるんだ!)
とアドバイスする場面があります。
ちょっとした台詞ですが、とても有名です。
これが答えではあるのですが、「感じろ!」と言われても、具体的にどうすればいいのか分からない人もいるでしょう。
身体感覚・イメージをキャッチして肯定する
人は「感じろ!」と言われなくても、ノンストップで感じている生き物です。考えに耽っている最中でさえ、色々と感じています。だから厳密に言うと、「いま自分が何を感じているのか、感じ取れ」ということになります。
感じていることは、言葉にならない場合も多々あります。
なんとなく気持ちが上がって元気が出て来る、胸や腹が熱くなる、楽しい感じや軽やかな感じがする──そんなポジティヴなフィーリングがあることに気付くかもしれません。
または、気持ちが下がる、呼吸が浅くなる、重苦しい感じがするなど、ネガティヴなフィーリングが見つかるかもしれません。
それらを尊重し、感覚がGO!と言うなら、とりあえず肯定してやってみる。やってみて嫌なら引き返すし、良い感じならさらに進む。こうしたドラマのの部分部分で「考える力」も役立ちます。
感じたことを意志決定に反映させる連続性のなかに、自分らしさは自然と立ち現れてきます。つまらない毎日が、冒険に変わります。
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