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新聞社に隠蔽を依頼した宮崎県知事に思う

新型コロナへの感染が判明する前日に初詣に出かけていた宮崎県知事が、知事の毎日の行動を掲載している宮崎日日新聞社に対して、「公舎などで過ごす」と事実と異なる内容の掲載を依頼して拒否され、その事実が報道されました。みなさんはこのニュースから、何を考えましたか?

気軽に隠蔽依頼しちゃったのはなぜ?

知事の感染が判明したのが1月2日。その前日にあたる元日に、喉に違和感を覚えつつ初詣に出かけていた事実を隠蔽するため、宮崎日日新聞社に対して「宮崎市の宮崎神宮、県護国神社に初詣」という記載を「終日、公舎などで過ごす」に修正するよう依頼しました。宮崎日日新聞社はそれを拒否し、その事実をそのまま報道しました。

報道機関に対して、政治家が自身の行動に対し虚偽の報道をするよう要請した事実に、すごく驚きました。そんなことあってはならないし、そんなことを依頼する県庁や知事もどうかしているし、なぜそんな隠蔽が可能だと考えたのか、まったく理解が出来ないからです。

「県民の不安を煽らない」と意味不明な釈明

知事は「県民の不安を煽らないためだった」と釈明していますが、それが報道機関への隠蔽依頼の理由にならないことは明らかです。

地方の新聞社くらい言うことをきくだろうと考えたのか、風邪っぽいのに初詣に行ったことをdisられるのが嫌だったのか、いずれにしても、なぜ知事や知事の周辺までがそのような判断をするに至ったのかを、明らかにしなければなりません。「コロナっぽいのに出かけたのかよ!」みたいな批判より、ずっとずっと重要です。プロセスの解明が必要です。

いずれにしても、この程度のことでも隠蔽しようとする政治家は、これよりも大きな事柄はすべて隠蔽するのではないでしょうか。


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