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OR逆転裁判 第二話「難航逆転不落」1日目探偵



【???】
「なにがおかしいの?
とられたものを、とりかえすだけじゃない」
【???】
「‥‥アイツがぬすんだものは。
かならず、かえしてもらう」
【???】
「‥‥‥‥いいのよ、手段なんかえらばなくて。
だって‥‥アタリマエでしょ?」
背景3つ
チマミレテーマ
【???】
「‥‥私のもとへは、ダレもたどり着けない。
難攻不落の“城”が、すでに築かれているのだから‥‥」
某年 某月 某日 某時某分
法律相談事務所 室内
【ヒツグリ】
「‥‥あの《マイナスエス》の事件から約9ヶ月。
私たちは、何もない日常を送っていた‥‥」
【???】
「ポスター作りましょうよ、ポスター。
このままだと客がきませんし‥‥」
【ヒツグリ】
「ポスター? 写真をとるなら
わたし今日はちょっと、目が血走ってるから‥‥」
【アワテル】
「たぶん明日も血走ってますよ‥‥。
なんか最近、よけいに“赤み”が増してますし‥‥」
【ヒツグリ】
「そんな天気予報みたいに‥‥。
でもウチの事務所、そんなに苦しいの?」
【???】
「や。今年の帳簿は、
ひつぐりさんの目ほどは赤くないんですが‥‥」
【ヒツグリ】
「はやく黒くなれるといいね‥‥。
わたしの目も、事務所の利益も‥‥」
【???】
「ねえちゃん、事務所にいたんだ!!
今日はアレ、なんにもなかったよ!!」
【ヒツグリ】
「テストが返ってきたハズだよね。
点数はどうだったの? ユーリ」
【ユーリ】
「その、アレ。
名前のヨコに、大きなマルが1ヶ‥‥」
【ヒツグリ】
(つまり、0点か‥‥)
【???】
「ユーリくんの点数は、
ひつぐりさんの目より赤いワケですね」
【ヒツグリ】
「とにかく! 今月は目がまっ赤になるまで、
教科書と“にらめっこ”してもらうよ!」
【ユーリ】
「うう‥‥視力まで“赤点”になりたくないよ‥‥。
せっかく1.5もあるのに‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥テストの点は
”1.5”すら取れてないんだぞ‥‥)
【ヒツグリ】
「‥‥とまあ、こんな感じでわたしたちは、
いつもどおりの日常を過ごしていた」
【ヒツグリ】
「‥‥あの日、
事件の知らせを受けたあの時までは‥‥」
某年 某月 某日 某時某分
火継利家 寝室
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥?
なんだろ、こんな朝早くに‥‥」
【ヒツグリ】
「‥‥うう、ネムい‥‥。
なんか、ソトに歩いていった‥‥?」
【ヒツグリ】
「‥‥う、Zzzzzzzzz‥‥
ユーリ、どこに‥‥‥‥?」
某年 某月 某日 某時某分
法律相談事務所 室内
【アワテル】
「‥‥ひぃ、ふぅ、みぃ‥‥っと。
‥‥アレ、ひつぐりさん。おはようござい
【ヒツグリ】
「あわてるくん!!
弟がこっちに寄らなかった!?」
【アワテル】
「弟? ‥‥こないだフィリピンの女に
借金を背負わされたと言ってましたね」
【ヒツグリ】
「てるくんの弟はどうでもいいよ!!
わたしの弟のハナシ!!」
【アワテル】
「‥‥あ、ユーリくんですか。
見てないですけど‥‥まさか?」
【ヒツグリ】
「朝起きたら、家にいなかったの。
学校に行くには早すぎるし‥‥」
【アワテル】
「イケナイ夜遊びでもおぼえたんでしょうか?」
【ヒツグリ】
「ユーリはまだそんなトシじゃないよ!!」
【アワテル】
「なら、夜遊びもできないボウヤが
行くところは‥‥ヒトツしかない」
【ヒツグリ】
「‥‥学校には電話をかけたんだけど、
まだダレもいないみたい‥‥」
 
《PRRRRRR‥‥‥‥》
【ヒツグリ】
「はい、ヒツグリです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え?」
【ユーリ】
「ね、ねえちゃん!!
き、きて!!!」
【ヒツグリ】
「来てって、どこに!」
【ユーリ】
「‥‥‥‥。
‥‥“留置所”‥‥」
【ヒツグリ】
(な、なんだって!!)
「ユーリ!! くわしいセツメイを‥‥」
《ピッ‥‥》
【アワテル】
「‥‥‥‥。‥‥いきましょうか。
留置所に移動する必要がありますね」
【ヒツグリ】
(そ、そんな‥‥。
いったい、ナニが起きたっていうの‥‥?)
「相談する」
【アワテル】
「‥‥留置所への行きかたがわかりませんか?」
【ヒツグリ】
「し、知ってるよ!!
ヒトを殺せば、ダレだって行けるもん!」
【アワテル】
「‥‥もう少しブッソウじゃない方法で
たどり着いてもらえますか」
【ヒツグリ】
「ええと、“移動する”だけでいいんだよね。
“留置所”に‥‥」
【アワテル】
「道がわからないからって、
殺さないでくださいよ。ヒトを」
【ヒツグリ】
(‥‥ううう‥‥“殺人鬼”みたいに
言われてしまった‥‥)
「気づいたこと」
【アワテル】
「留置所に移動する必要があります。
‥‥いそぎましょうか」
🔴🔴🔴🔴🔴
@1留置所(ユーリ)(何もしてない なぜ屋上に?→無言 少年法)
(ケイとケンカしたことを隠してる)
某年 某月 某日 某時某分
留置所 面会室
【ヒツグリ】
「ユーリ!!!!!!
殺されてなかったら返事をして!!!」
【???】
「‥‥‥‥‥」
【ヒツグリ】
「ユーリ!!!!
‥‥やっぱり、もう‥‥」
【ユーリ】
「‥‥ね、ねえちゃん!!
しんでないよ!!」
【ヒツグリ】
「‥‥よ、よかった‥‥。
生きてた‥‥」
【ユーリ】
「ほとんど死にかけだけどね。
‥‥刑事から、そう言われた」
【アワテル】
「‥‥死にかけ‥‥?
‥‥“刑事”‥‥?」
【ユーリ】
「‥‥捕まったんだよ。
‥‥“犯人”として‥‥‥‥」
1犯人
(1後)2なにもしてない
(2後)3現場
(3後)4なぜ屋上に?(だんまり)
ベンゴ
「犯人」
【ユーリ】
「殺人なんて、やってない!!
信じて!!」
【ヒツグリ】
「‥‥殺人事件なんだ‥‥」
【ユーリ】
「いやいや、でも!!
目撃者のいうことなんて、ウソっぱちで‥‥」
【ヒツグリ】
「目撃者がいるんだ‥‥」
【ユーリ】
「で、でも!! 目撃者が法廷に出るコトは
ないだろうって、ケーサツのヒトが!!」
【ヒツグリ】
「そのくらい証拠がそろってるんだ‥‥」
【ユーリ】
「うあああああ!!!
たすけて、ねえちゃん!!」
【ヒツグリ】
「わ、わかったから!
とにかく、ユーリは“なにもしてない”んだね?」
【ユーリ】
「してないよ!!
‥‥あ、でも‥‥呼吸とかは少々‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥どのテイド“なにもしてない”のか、
くわしくハナシを聞く必要があるな‥‥)
「なにもしてない」
【ユーリ】
「呼吸はしたけど、
ほんの少しだから!!」
【ユーリ】
「ケーサツがきてから捕まるまで、息も忘れてたし!
酸欠で死ぬかと思ったよ!!」
【ヒツグリ】
「‥‥死体が増えなくてよかったね‥‥」
【ユーリ】
「うん。‥‥ケーサツも、
“難事件にならなくてよかった”っていってたよ」
【アワテル】
「‥‥この事件は、難事件じゃないのかい?」
【ユーリ】
「‥‥サツジン現場にいたのは、
ボクだけなんだって」
【ヒツグリ】
(‥‥な、なんてこった‥‥)
サツジン現場
【ユーリ】
「‥‥学校の屋上から、クラスメイトを
転落させたのが‥‥ボクの“容疑”みたい」
【アワテル】
「転落死か‥‥。
たしかに、わかりやすい事件に見えるね」
【ユーリ】
「でも、屋上にいただけなのに!!!
いつのまにかアイツ、死んでたんだよ!」
【アワテル】
「‥‥なにかウラがあるということか。
ケーサツは、カンタンな事件と言ってたようだけど」
【ヒツグリ】
「そんなのウソだよ! ゼッタイ、
難事件にしてみせるからね!!」
【アワテル】
「‥‥そう聞くと、ものすごくメイワクな
ハンニンみたいですね‥‥」
【アワテル】
「それで‥‥ユーリくん。
なぜ、屋上なんかに行ったのかな?」
【ユーリ】
「!!!」
【アワテル】
「それに、被害者のことを“アイツ”と呼んだ。
‥‥知り合いだったのかな?」
【ユーリ】
「!!!」
【ヒツグリ】
(‥‥なんというか、わかりやすいな。
反応が‥‥)
なぜ屋上に?
【ユーリ】
「‥‥‥‥その、ちょっと風にあたりたくて、
屋上にいったというか‥‥」
【ヒツグリ】
「‥‥あんな日もでてない早朝に?」
【ユーリ】
「えっ!! いやいや、
早朝なんてメッソウもない!!」
【ヒツグリ】
「朝の5時より前にコッソリ外出したの、
わかってるんだからね」
【ユーリ】
「‥‥‥‥‥‥。ち、チコク対策に、
“3時間前行動”を取り入れたんだ‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥スナオに話す気はないようだ。
ジブンがつかまってるってのに‥‥)
被害者との関係
【ユーリ】
「‥‥被害者とは‥‥なんの接点もないよ。
カンゼンにその、赤の他人だよ‥‥」
【ヒツグリ】
「‥‥そんな、まっ赤なウソをつかなくても‥‥」
【アワテル】
「なにか、ワレワレがまっ青になるような
事情でも‥‥かくしてるんでしょうか?」
【ヒツグリ】
(‥‥少なくとも、被害者と
“色々あった”のはマチガイないな‥‥)
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥‥‥。ユーリ、
これだけはヤクソクして」
【ヒツグリ】
「被害者との関係が、赤かろうと青かろうと。
シロかクロかがハッキリしてれば、それでいいの」
【ヒツグリ】
「‥‥ユーリ自身は、“シロ”なんだよね?」
【ユーリ】
「そりゃそうだよ!!
ホントーに、屋上にいっただけなんだ!!」
【ユーリ】
「その、被害者とはイロイロあったけど。
イロイロといっても、クロではないよ!!」
【ヒツグリ】
(‥‥かくしごとをしてるのは気になるけど。
今はこれで、充分だ‥‥)
【ヒツグリ】
「とにかく、所長にこの事件を
難事件にしてもらうからね!!」
【ユーリ】
「‥‥うん。おねがい‥‥」
【アワテル】
「‥‥では、いきましょうか。
所長には連絡しておきましたから」
【ヒツグリ】
「いつごろ、ジムショにもどれるって?」
【アワテル】
「ちょっと、おそくなるみたいです。
‥‥それまで、調査はワレワレが行いましょう」
【ヒツグリ】
(‥‥調査か‥‥。
現場は、“文式学園”だったな‥‥)
BGMとユーリ立ち絵もとにもどす
@留置所
🔴🔴🔴🔴🔴
@校門前
ミレイとズブヌレ エンカウント(ユーリと会う前ver/会った後verで少し違う?)
@1校門(ミレイとズブヌレ エンカウント)→2(ズブヌレ DL)→〃
【ヒツグリ】
「来てみたはいいけど、
これじゃ中に入れないね‥‥」
【アワテル】
「今日はガッコはおやすみですかね。
‥‥アレ、あそこにだれかいますぜ」
【???】
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
【ヒツグリ】
「この学校のコかな。
てるくん、話しかけてよ」
【アワテル】
「イヤです。不審者とまちがわれたら
心にいやしがたいほどのキズを負うっス」
【ヒツグリ】
「タイヘンだね、現代社会は。
‥‥おーい、そこの女の子!!」
【???】
「‥‥‥‥!!
‥‥‥‥‥‥ふんっ! ‥‥」
【ヒツグリ】
「‥‥ムシされちゃった。
なんでだろ」
【アワテル】
「もしかして、
“女の子”じゃなかったのでは?」
【ヒツグリ】
「そっか、なるほど。
‥‥おーい、そこの男の子!!」
【???】
「ダレがオトコだッ!!
ナメんなコノヤローーーッ!!」
【アワテル】
「あ、返事をくれましたよ。
それはもう、ゲンキな女の子の声っス!」
【ヒツグリ】
(‥‥ゲンキなのはいいけど、
知ってるかな‥‥事件のコト‥‥)
お名前は?
事件について
【ヒツグリ】
「‥‥ええと、この学校のコかな。
ちょっと、教えてほしいことが‥‥」
【???】
「コッチには教えたいコトなんてねぇよ!
需要と供給の不一致さ、出直しな!」
【ヒツグリ】
(おぼえたてのセンモン用語で怒られた‥‥。)
「せめて、お名前だけでも‥‥」
【???】
「図布塗 長月(ずぶぬり なつき)、
10月25日産まれ。これでマンゾクか?」
【アワテル】
「いやいや、聞きたかったのは
この学校のお名前ですよ」
【ズブヌレ】
「‥‥“文式学園”(ぶんしきがくえん)。
わかったらさっさと帰れ」
【ヒツグリ】
(‥‥とりつく島もないな‥‥)
事件について
【ヒツグリ】
「事件について、おしえてくれないかな?」
【ズブヌレ】
「‥‥じけん? なんの?」
【ヒツグリ】
「ほら、この学校で殺されたヒトがいるっていう‥‥」
【ズブヌレ】
「‥‥知らねえよ!!
あんなしつこいヘンタイヤロウ!」
【ヒツグリ】
「‥‥へえ、被害者は
“ヘンタイやろう”だったの?」
【ズブヌレ】
「うっ!!」
【アワテル】
「しかも、“しつこい”と来たか‥‥。
ほかに、知ってる情報はないかな?」
【ズブヌレ】
「ね、ねえよ!!! アイツと
教室で話したこともないんだぞ!」
【ヒツグリ】
「へえ、同じクラスだったんだ」
【ズブヌレ】
「う!!」
【アワテル】
「でも、同じクラスだけど
話したことはなかった‥‥と」
【ズブヌレ】
「うううっ!!!」
【ヒツグリ】
「そして、話したことはないけれど
“ヘンタイやろう”なのは知っている‥‥」
【アワテル】
「しかも、話したことがないのに
ミョーに被害者をテキ視している‥‥」
【ズブヌレ】
「うわあああああああああっ!!
うるさい、うるさい、うるさあああい!!」
【ズブヌレ】
「話しかけるなッ!!
あたしは今、“とじこみちゅう”なんだぞッ!」
【ヒツグリ】
「‥‥とじこみちゅう?」
【アワテル】
「きっと、“取り込み中”を
カノジョの独特な感性で表現‥‥」
【ズブヌレ】
「うるさいうるさい!!
もう、オマエらの話なんか聞いてやるかっ!」
【ヒツグリ】
(‥‥スッカリ自分のカラに
とじこもってしまった‥‥)
【ズブヌレ】
「もう、ゼッタイなにも
しゃべらないからなっ!!」
「お名前は?」
【ズブヌレ】
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
【ヒツグリ】
(うう‥‥わたしじゃ
このコの心を開けそうにないや‥‥)
【アワテル】
「いいや。ひつぐりさんなら、似た者どうし
通じるモノがあると思います!」
【ヒツグリ】
「‥‥“似た者”って、どのへんが?」
【アワテル】
「‥‥身長とか‥‥」
【ヒツグリ】
「‥‥聞くんじゃなかった」
「事件について」
【ズブヌレ】
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
【ヒツグリ】
(うう‥‥わたしじゃ
このコの心を開けそうにないや‥‥)
【アワテル】
「ダメっスよ、ひつぐりさん。
コドモのあつかいが分かってませんね」
【ヒツグリ】
「てるくん、いけそう?」
【アワテル】
「まかせてください。コドモの心は、
このアワテルのみぞ知る‥‥」
【ズブヌレ】
「コドモじゃないやいッ!!」
【アワテル】
「‥‥まあまあ、おじょうちゃん。
ここはヒトツ、ユカイなおしゃべりを‥‥」
【ズブヌレ】
「コドモじゃないやいッ!!」
【アワテル】
「うぐっ‥‥!」
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥。‥‥“コドモ”のあつかいには
自信があるんじゃなかったの?」
【アワテル】
「どうやら、カノジョは“コドモ”ではなく
一人前の“レディ”だったようです」
【ヒツグリ】
(‥‥うまく逃げたな‥‥)
↑2つを聞いたら
【ヒツグリ】
「どうするの? “レディ”のゴキゲンは
だいぶナナメにかたむいてるけど」
【アワテル】
「‥‥ワレワレも対抗して、
もっとナナメにかたむきましょう!」
【ヒツグリ】
(‥‥カラダを前衛的な角度に
ネジ曲げはじめた‥‥)
【ヒツグリ】
(‥‥。‥‥こっちはヘソを曲げてるし‥‥)
【ヒツグリ】
「こんなとき、法廷みたいに
《尋問》できたらなぁ‥‥」
【アワテル】
「‥‥じゃあ、《尋問》すればいいんですよ」
【ヒツグリ】
「‥‥ここは法廷じゃないよ?」
【アワテル】
「でも、ロンリは通じます」
【アワテル】
「ロンリ的に考え、ロンリ的にウソをあばき、
ロンリ的に《真実》を見つけだす‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥そう、うまく行くかなぁ‥‥)
【ヒツグリ】
‥‥まあでも、ためしに
“事件のこと”について、“話す”とするか‥‥)
🔴🔴🔴🔴🔴失敗パターン
【ヒツグリ】
「ただいまの発言は、
ムジュンしてることを願うばかりです!!」
【ズブヌレ】
「‥‥そんなことより、
ジブンのアタマが良くなることを願ったら‥‥?」
【ヒツグリ】
「ぐ‥‥!!」
(‥‥遠回しに“バカ”といわれてしまった‥‥)
🔴🔴🔴🔴🔴
D&L1【ズブヌレ】
「お名前は?」→「文武学園」→生徒が来てるのフツウ→「黄色テープ」
「事件について」→「目撃者であること」(ダレが容疑者か知ってる)
【ズブヌレ】
「‥‥学校の名前は“文式学園”(ぶんしきがくえん)。
わかったらさっさと帰れ」
事件について
【ズブヌレ】
「‥‥被害者なんて知らねえよ!!
あんなしつこいヘンタイヤロウ!」
【アワテル】
「‥‥とりつく島もないですね。
でも、ワレワレには“武器”がある」
【ヒツグリ】
「ブキ‥‥。もちろん“証拠品”だよね」
【アワテル】
「‥‥弁護士バッジひとつで、
どうやって戦うんですかね‥‥」
【ヒツグリ】
「じゃあ、“証拠品”以外のブキで
戦うってこと?」
【アワテル】
「‥‥ええ‥‥たとえば。身のまわりを
“調べる”コトもできますからね‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥ムジュンを指摘する“選択肢”は、
“つきつける”以外にもあるってコトか‥‥)
「お名前は?」vs
調べる
【アワテル】
「‥‥“文武学園”(ぶんぶがくえん)‥‥。
だいたい名前の由来はスイソクできますね」
【ヒツグリ】
「‥‥“文武両道”だろうね。
すくなくとも、“文”と“式”ではない」
【ズブヌレ】
「ハッ!! それはな、
“文式学園”が正しい名前なんだよ!!」
【ヒツグリ】
「‥‥文武(ぶんぶ)ならわかりますけど‥‥。
文式(ぶんしき)じゃあ、両立できてないのでは?」
【ズブヌレ】
「そんなコトはない。校長が役所に提出した書類で、
“武”と“式”をまちがえて書いただけさ!」
【ヒツグリ】
(‥‥ヤッパリ、両立できてないじゃない‥‥)
【ズブヌレ】
「とにかく、アタシはまちがってない。
学校の正しい名前は、“文式学園”なんだから」
【ヒツグリ】
「‥‥でも、どうしてそれを
あなたが知ってるんですか?」
【ズブヌレ】
「‥‥‥‥‥‥‥‥。あ‥‥‥‥‥‥」
【ヒツグリ】
「ここの生徒でない限り、そんな情報は知りえない。
‥‥あなたは、事件のあった学校の生徒なのです!!」
【ズブヌレ】
「‥‥いや、それはさっき言ったじゃないか!!
被害者とクラスメイトだったって‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥イキオイではごまかせないか‥‥)
「‥‥でも、どうしてこんなトコロにいるんですか?」
【ズブヌレ】
「‥‥え、どうしてって‥‥ナニが?」
【ヒツグリ】
「事件があったなら、学校は休みでしょう。
こんなところで、ナニをしてるのかなって」
【ズブヌレ】
「い、いや‥‥。
ちょっと、校内に用事が‥‥」
【ヒツグリ】
「‥‥そうでしょうね。入れない校舎の前で、
たむろするリユウは、ないワケですから」
【ヒツグリ】
「捜査中の現場に、用がある。
‥‥事件の関係者でなければ、ありえないハナシです」
【ズブヌレ】
「っ!!」
【ヒツグリ】
「もしかして、目撃したんじゃないかな?
‥‥この学校で起きた、“殺人事件”を‥‥」
【ズブヌレ】
「‥‥‥‥‥‥‥‥。
うおおおおおおおおおお!!!」
パリーン
【ヒツグリ】
(‥‥というか今の。
“調べる”イミはなかったのでは‥‥?)
「事件について」
【ズブヌレ】
「‥‥ケーサツから、ヒミツにしろって
口止めされてたんだ‥‥」
【ヒツグリ】
「‥‥だとすると‥‥。
目撃した内容については‥‥?」
【ズブヌレ】
「いえるワケないだろ!!
いったらアタシもタイホされちゃうよ!」
【ヒツグリ】
(‥‥タイホされるかはともかく、
これは‥‥明日の法廷まで聞けなさそうだな‥‥)
【アワテル】
「‥‥通報したとき、デンパは通じたんですか?
この学校、あまりデンパはよくないようですが」
【ズブヌレ】
「いや、校庭から通報したし。
フツーにケーサツに通じたけど‥‥」
【アワテル】
「なるほど、通報もあなたが行ったんですね」
【ズブヌレ】
「あ“‥‥!」
【アワテル】
「そして、事件を校庭で目撃した‥‥と」
【ズブヌレ】
「いやいやいや!! 今のはほんの
コトバのアヤで‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥明日まで待たなくても、
ゼンブ聞き出せそうな気もしてきた‥‥)
「お名前は?」
【ズブヌレ】
「というか、アタシに名前をきいといて、
なんでジブンは名乗らないんだよ!!」
【ヒツグリ】
「あ、わたしは弁護士の、
火継利 三里(ひつぐり みさと)っていいます」
【ズブヌレ】
「ひ、ひつぐり‥‥?
べんごし‥‥?」
【ヒツグリ】
(‥‥もっとはやく名乗っておけば
よかったかな‥‥)
【ズブヌレ】
「オマエ、ユーリのなんなんだよ!!」
【スブヌレ】
「コイビトか!? イイナズケかっ!?
それともいっそ、“ふぃあんせ”か!?」
【ヒツグリ】
(どれも同じでは‥‥?)
【アワテル】
「おやおや。おじょうさんは事件よりも
ボウヤのほうにお熱のようっス」
【ズブヌレ】
「アタシ知ってるんだぞ!!!
夫婦ベッセーはまだできないって!」
【ズブヌレ】
「つまり、アイツとおなじ名字のオマエは
ユーリの“いいなずけ”ってコトになる!!」
【アワテル】
「‥‥あの、ケッコンできる年齢って、
知ってるかな?」
【ズブヌレ】
「14さい!!」
【ヒツグリ】
「‥‥14才は、少年犯罪のアレじゃないですか?」
【ズブヌレ】
「あっ、それだ!!
ヒトを殺してもつかまらないヤツ!!」
【ヒツグリ】
「‥‥ユーリは、わたしの弟です。
ケッコンしたいなら、わたしを通して下さいね」
【ズブヌレ】
「え‥‥。
‥‥オマエ、何さい‥‥?」
【ヒツグリ】
「ケッコンはできる年齢ですよ」
【ズブヌレ】
「えええええッ!!
年下にしか見えなかった!!」
【ヒツグリ】
(‥‥シツレイな‥‥)
【アワテル】
「まあ、その。
若く見られたんだから、いいじゃないですか」
【ヒツグリ】
「若くみられたというより、
幼くみられたんだと思うけど‥‥」
【ズブヌレ】
「ううう‥‥ユーリの姉ちゃんで、
しかもベンゴシ‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥このコもたいがい、幼いよなぁ‥‥)
会話おわったら
【アワテル】
「‥‥法廷でなくても《尋問》はできる。
いかがでしたか?」
【ヒツグリ】
「‥‥かくしごとをあばけるのは、いいね。
ただ、そのためには‥‥」
【アワテル】
「情報が必要です。ボウヤのヒメゴトを知るには
現場にいく必要がある」

【ヒツグリ】
「‥‥‥‥。入っちゃおっか。今のうちに」
【アワテル】
「‥‥え。捕まっちゃいますよ。
もしかしたら」
【ヒツグリ】
「だいじょうぶだよ。
わたしはホラ、そこそこ“関係者”だし」
【アワテル】
「‥‥そこそこ‥‥?」
【ヒツグリ】
「ユーリはこの事件の関係者。
わたしは、ユーリの関係者」
【ヒツグリ】
「関係者の関係者は、
ヤッパリ関係者だと思うの」
【アワテル】
「その理屈でいくと、地球に住む人類は
だいたい“関係者”になりますね」
【ヒツグリ】
「いいじゃない。そのほうが
きっとセカイはヘイワだよ」
【アワテル】
「急にヘンな思想に目覚めないでください‥‥」
🔴🔴🔴🔴🔴
@2裏口(ユカイ)→〃解剖記録 通報記録 学校(ウラ門 屋上5m 制服) 遺体を埋めた穴 モニター パスワード
(最速の死亡時刻)
@校舎入口
【ヒツグリ】
(‥‥あれ、なんだか
見たコトのある悪人ヅラだ‥‥)
【ユカイ】
「‥‥む!! なんだか
見たコトのある病人ヅラですな」
【ヒツグリ】
「ええと‥‥たしか。
“強盗”で、“ユーカイ犯”の‥‥」
【ユカイ】
「“ごとう”で、“ゆかい”です!
‥‥何度言ったら覚えてくれるのか‥‥」
【ヒツグリ】
「うう‥‥スミマセン。
べつに何度も会ってないから、覚えられなくて‥‥」
【ユカイ】
「‥‥ここに来たということは‥‥。
“ヒツグリ”というのは、弁護士どのの‥‥?」
【ヒツグリ】
「弟です。‥‥要件はわかりますね?」
【ユカイ】
「‥‥このまえの法廷とは、ワケがちがう。
弁護士どのの相手は、あの《魔術師》なのです」
【ヒツグリ】
「ま、《魔術師》‥‥?」
【ユカイ】
「‥‥われわれは、“タネ”はかくさない。
むしろ‥‥かくす必要がないのですよ」
《捜査の状況について》
《魔術師》
《調査について》
解剖記録 通報記録 学校(ウラ門 屋上5m 制服) 遺体を埋めた穴 モニター パスワード
【ヒツグリ】
「‥‥弟がつかまりました。
それも、“殺人容疑”で‥‥」
【ユカイ】
「‥‥ジョーダンでタイホ状はもらえません。
死因は、“転落死”です」
【ヒツグリ】
「てんらく‥‥?」
【ユカイ】
「ここの屋上から落ちたのです。
高さ5メートル‥‥アタマからいったようです」
──《解剖記録》のデータを
  証拠品ファイルに記録した──
【ヒツグリ】
「‥‥それで、目撃者がいると
聞いたのですが‥‥」
【ユカイ】
「被告人が、被害者を屋上から転落させた。
そのシュンカンを、見たようですな」
──《通報記録》のデータを
  証拠品ファイルに記録した──
【ヒツグリ】
「‥‥“通報記録”‥‥?」
【ユカイ】
「目撃者が通報したのですよ。
犯行のシュンカンを見られてますな」
【ヒツグリ】
「犯行のシュンカン‥‥。
明日の法廷まで、内容はおあずけですか」
【ユカイ】
「いいや、目撃者が出るまでもない。
明日は‥‥《魔術師》の法廷なのだから‥‥」
「魔術師」
【ユカイ】
「水冬 涼(みとう りょう)。
“法廷の魔術師”と呼ばれ、9ヶ月と15日!」
【ヒツグリ】
「‥‥意外と歴史が浅いですね」
【ユカイ】
「しかし、残してきた爪跡は浅くない。
‥‥坊っちゃんは、“天才”なのですよ」
【アワテル】
「《天才》で《魔術師》‥‥。
法廷で、ハトでも出してみせるんですか?」
【ユカイ】
「もっとスゴいですぞ。なんと‥‥
証拠品をもとに、ロンリを組み立てるのです!」
【ヒツグリ】
「‥‥フツウですね」
【アワテル】
「そんなの、アタマにミソがつまったニンゲンなら
ダレだってできると思いますけど‥‥」
【ユカイ】
「その“ダレだってできる”戦法で、
“天才”と呼ばれている。そのイミがわかりますか」
【ヒツグリ】
(‥‥ようするに、《魔術師》のミソは
アマくないということか‥‥)
「調査について」
【ユカイ】
「いいですぞ。ココと屋上が
サツジン現場ですからな」
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥‥‥。
‥‥あの、それだけですか?」
【ユカイ】
「フクザツな情報戦などいらないのです。
ワレワレはすでに、勝っているのだから」
【ヒツグリ】
(‥‥ブキミなほどにすんなり、
調査の許可をもらってしまった‥‥)
【アワテル】
「まずはココから“調べる”必要がありますね。
‥‥ナニが出てくるのか、コワイですけど‥‥」
調べる「モニター」
【アワテル】
「‥‥これは‥‥。
ステンレスの板ですかね?」
【ユカイ】
「軽くてガンジョーなので、
落ちてきても、モンダイないヤツですな」
【ヒツグリ】
「“落ちてきても”‥‥?
もとは、カベにでも貼られてたんですか?」
【ユカイ】
「“ケイジ板”だそうです。
“モニター”ともいいますが」
【ヒツグリ】
「‥‥“今日の天気”とかを、
校舎の入口で表示してたワケですか」
【アワテル】
「‥‥じゃあなぜ、そんなものが
地面に落ちてるんだ‥‥?」
──《モニター》のデータを
  証拠品ファイルに記録した──
調べる「警察」(+α)
【ヒツグリ】
「ケーサツのヒトだ。
ユカイ刑事の仲間にはとても見えない」
【ユカイ】
「‥‥だからこそ、犯罪者にケイカイされず
近づけるのでは? とたまに思うのです」
【ヒツグリ】
「‥‥オトリ捜査でもやってみたらどうですか?」
【ユカイ】
「‥‥ダメです。近づいた犯罪者に
逆に通報されてしまうので‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥ホンモノよりも
はるかにアヤシイもんな‥‥)
調べる「校舎」「更地」
【ヒツグリ】
「校舎は2階だてで、屋上がある。
‥‥ここは校舎の入口みたいだけど‥‥」
【ユカイ】
「入口は入口でも、ウラ口ですな。
ふだんは、ヒトの出入りは少ないようです」
【ヒツグリ】
「‥‥じゃあ、ふだんじゃない時は
ヒトの出入りがあるんですか?」
【ユカイ】
「ありますぞ。早朝や深夜は、
このウラ口にパスワードを入力して、入るのです」
【ヒツグリ】
「‥‥早朝というと、今回の事件も‥‥?」
【ユカイ】
「被告人は、このウラ口から
パスワードを入力し、校舎に入ってます」
【ヒツグリ】
(パスワードなんて、ユーリに
知ることができるモノなのかな‥‥?)
【ユカイ】
「とりあえず、コチラのパンフレットを。
学校の案内が書いてありますからな」
──《文式学園》のデータを
  証拠品ファイルに記録した──
調べる「入口(遺体穴)」
【ヒツグリ】
「ここ、ちょっと地面が荒れてますね」
【ユカイ】
「ユカイのおハダは、こんなに荒れてませんぞ」
【ヒツグリ】
「地面を掘り起こしたアトというか‥‥。
ひょっとして、遺体でも埋まってました?」
【ユカイ】
「‥‥オソロシイことに、そのとおりです。
1メートルと少しの深さに‥‥ホトケさんが‥‥」
【ヒツグリ】
(遺体が埋まってたのは、ウラ口の真ん前。
手近なところに埋めたってコトなのかな‥‥)
──《遺体遺棄現場》のデータを
  証拠品ファイルに記録した──
調べる「パスワード」
【ヒツグリ】
「‥‥ここって、校舎の出入り口なんですよね?」
【ユカイ】
「出入り口とはいっても、ウラ口ですぞ。
早朝や深夜の出入りに使うようです」
【ヒツグリ】
「入りホーダイってワケじゃないですよね。
これ‥‥パスワードですか?」
【ユカイ】
「ええ。早朝や深夜のウラ口への出入りには、
毎日変わるパスワードの入力が必要です」
【アワテル】
「毎日変わる‥‥。それは
メンドクサイですね‥‥」
【ユカイ】
「くわしくは、学校のヒトに聞くといいでしょう。
‥‥というか、ユカイにはムズかしくて‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥そのムズかしいパスワードを、
なぜ‥‥ユーリが入力できたんだろう‥‥?)
──《パスワード》のデータを
  証拠品ファイルに記録した──
調べる「地面」
【ヒツグリ】
「校舎のウラ口は“半地下”になっている。
なだらかな坂を下ると、」w
【ユカイ】
「‥‥」
🔴🔴🔴🔴🔴
@2屋上(センセイ)パスワード メール 監視カメラ
@玄関前
【アワテル】
「‥‥おや、あそこに人影が。
ものわかりのいいヒトだと助かるんですが‥‥」
【ヒツグリ】
「あの、スミマセン!」
【???】
「‥‥弁護士のカタですね。
調査のために、この《屋上》にやって来た‥‥と」
【ヒツグリ】
「はい。その‥‥」
【???】
「わたくしは一介の教師にすぎませんが、
この学校にかんする質問には答えられます」
【センセイ】
「事件については、《目撃者》の生徒が
校門におりますから、そちらを当たってください」
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥はい。そうします‥‥」
【アワテル】
「‥‥ものわかりがよすぎて、
逆に会話がはずみませんね」
【ヒツグリ】
「う‥‥。まあ‥‥
おしゃべりをしに来たワケじゃないし‥‥」
【アワテル】
「逆に言えば、クチをすべらせるコトがない。
‥‥テキに回らないといいんですが‥‥」
「事件について」
「パスワード」
「ハッキング」
「学校について」
「被告人」
「目撃者」
「事件について」
【ヒツグリ 】
「あの、事‥‥」
【センセイ】
「死因は、《屋上》からのツイラク死です。
屋上の入口には《カメラ》が設置されている」
【シュエイ】
「‥‥事件当日の《カメラ》には、
屋上にむかうユーリくんの姿が映っていた」
❌【ヒツグリ】
「‥‥え。ほかに‥‥」
❌【センセイ】
「ほかにこの《カメラ》に映ったものはいない。
ゆいいつ、現場に出入りしたのがカレなのです」
【センセイ】
「さらに、犯行の《目撃者》もいる。
カレはいま、非常に苦しい立場にいます」
【センセイ】
「以上が、ケーサツの情報。‥‥ここまでは、
弁護士さんがお聞きになったとおりです」
【ヒツグリ】
(‥‥聞いてないんだけど)
【アワテル】
(‥‥ユカイ刑事はウッカリさんですから‥‥)
──《監視カメラ》のデータを
  証拠品ファイルに記録した──
【センセイ】
「‥‥カメラは、日付をまたぐごとに
キロクが消去されます」
【センセイ】
「カンリはジム員がおこなっております。
‥‥校舎の出入り口と、屋上の入口に‥‥計3台」
【ヒツグリ】
「表口と、ウラ口と、屋上の出入り口ですか?」
【センセイ】
「‥‥そのうち2つに、カレの姿が映っていた。
朝の5時、ウラ口と屋上の出入り口で‥‥」
【ヒツグリ】
「う、うぐ!!」
(‥‥監視カメラか‥‥ヤッカイだな‥‥)
「パスワード」
【センセイ】
「‥‥校舎のウラ口のパスワードは、
教員たちがカンリしております」
【ヒツグリ】
「え。あの毎日変わるという‥‥?」
【センセイ】
「ええ、使う機会がほぼないですが。
‥‥カレはどうやって、パスワードを知ったのか‥‥?」
【ヒツグリ】
「‥‥たとえば‥‥」
【センセイ】
「法則性はありません。
ココロあたりは‥‥ヒトツだけ」
【アワテル】
「‥‥ヒトツだけ?」
【センセイ】
「‥‥“ハッキング”‥‥。
コンピューターに、それらしきコンセキがありました」
+「ハッキング」
【センセイ】
「ツイセキはまったくできませんでした。
わかったのは、パスを盗まれた“可能性”のみ」
【ヒツグリ】
「うちの弟は、“ハッキング”どころか
“くっきんぐ”もできませんけど‥‥」
【センセイ】
「そう。家庭科でタマゴをやきつくした
ユーリくんには、ちょっとムズカシイ」
【ヒツグリ】
(‥‥大惨事だな‥‥それは‥‥)
【センセイ】
「カレも未来あるタマゴなのです。
‥‥“火加減”をまちがえるとは、そう思えない」
【センセイ】
「ただ‥‥この学校のセキュリティは
ザルなので。‥‥ぬすめなくはないんです‥‥」
【ヒツグリ】
「‥‥パスワードを、ですか?」
【センセイ】
「教員がよく専用の端末をなくすので。
それでパスワードを受信すれば、入れてしまいます」
【ヒツグリ】
(‥‥ハッキングの必要すらなく、
入れちゃうワケか‥‥)
【センセイ】
「ハッキングをせず、入ることは可能でしたが‥‥。
ジッサイには、ハッキングのコンセキがある」
【ヒツグリ】
(‥‥毎日変わるパスワードって、
あまりイミないんだな‥‥)
「被害者」
【センセイ】
「身長180センチ、やせ型の長身。
両親はおらずひとりぐらし、不規則な生活習慣‥‥」
【ヒツグリ】
「あ、できればそういうデータより、
人間関係のほうのおハナシを‥‥」
【センセイ】
「‥‥トラブルはあったようです。
よくもわるくも、ジブンに正直でしたから」
【ヒツグリ】
「トラブル‥‥?」
【センセイ】
「先日、学園のマドンナにコクハクを。
‥‥学園じゅうの男子をテキに回したようです」
【アワテル】
「おやおや、“青春”ってカンジですねぇ」
【センセイ】
「ケンカを申し込まれたり、イヤがらせされたり。
‥‥本人は意にも介してませんでしたが」
【ヒツグリ】
「“我が道をいく”ってカンジですね。
その、こんなことになって‥‥ご両親などは‥‥?」
【センセイ】
「いません。イナカからひとりで都会に来て、
ヒトリ暮らしをして、ヒトリで生きて‥‥」
【アワテル】
「そして、ヒトリで死んでしまったと‥‥」
【センセイ】
「学校もたまにしか来ないし、生活も荒れていて‥‥。
食事もスイミンも不規則だったようです」
【ヒツグリ】
「食事も、スイミンも‥‥?」
【センセイ】
「ひとつのコトに熱中すると、2日3日と
食事スイミンを忘れるコトはザラでして‥‥」
【センセイ】
「“マドンナ”についても、よく相談を受けました。
‥‥まさか、こんなことになるとは‥‥」
【ヒツグリ】
(恋愛相談か‥‥。センセイにだけは
ココロをひらいてたのかな‥‥)
【センセイ】
「それと、もうひとつ。
‥‥カレに届いた“メール”を見てください」
【ヒツグリ】
「‥‥被害者のデンワにはいっていた、メールですか?」
【センセイ】
「計2通。
どちらも、カレを屋上に呼び出しています」
【ヒツグリ】
(‥‥マドンナへのコクハク。
テキは、少なくなかったみたいだ‥‥)
──《メール》のデータを
  証拠品ファイルに記録した──
🔴🔴🔴🔴🔴
《PRRRRRR‥‥》
【アワテル】
「‥‥はい、アワテルです‥‥」
【ショチョウ】
「‥‥‥‥‥‥ふたりとも。
デートは済んだかしら?」
【ヒツグリ】
「!!
‥‥所長、ジムショにいるんですか!?」
【ショチョウ】
「ハナシはあわてるくんから聞いたわ。
‥‥調査がおわったなら、もどってらっしゃい」
【アワテル】
「‥‥。もどりましょうか。
上司を待たせるモンじゃないですからね」
【ヒツグリ】
(‥‥今までの調査で得られた情報‥‥。
所長なら、どう考えるんだろう‥‥)
🔴🔴🔴🔴🔴
@3事務所(所長)(弁護を引き受けるか?)
【ショチョウ】
「‥‥来たわね。
手短に情報のやり取りをしましょうか」
【ヒツグリ】
(‥‥調査で得られた情報‥‥。
所長は、どう判断するんだ‥‥?)
「事件の流れ」
「事件の流れ」
【ヒツグリ】
「被告人は、被害者を屋上から転落させたあと、
遺体を校舎のウラ口に埋めたとされています」
【ショチョウ】
「‥‥“転落させて”、“埋めた”。
それが被告人の“容疑”なのね?」
【アワテル】
「さらに、監視カメラに
現場への出入りが映ってるようです」
【ショチョウ】
「‥‥なるほど‥‥」
【ヒツグリ】
「ただ、校舎の出入りには
毎日変わるパスワードが必要でした」
【ショチョウ】
「‥‥“転落させて”、“埋めた”。
パスワードと監視カメラが、出入りの“障壁”だった」
【ショチョウ】
「‥‥だいたいわかったわ。
ケーサツの考えていることは」
【ヒツグリ】
「‥‥じゃあ、所長。
弟のベンゴを‥‥」
【ショチョウ】
「‥‥ダメよ。だってあたしの他に、
もっと適任がいるもの」
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥え。
‥‥て、てきにん‥‥?」
「弁護」
【ショチョウ】
「そもそも、ジブンで現場にいかずに
殺人事件のベンゴなんて‥‥ムチャでしょう」
【ヒツグリ】
「いやいやいや!!
そこをなんとか‥‥」
【ショチョウ】
「ムリよ。だってあたしは、
その弟くんのムジツを‥‥信じきれないもの」
【ヒツグリ】
「ナニいってるんですか!!
ユーリが、サツジンなんかするワケが‥‥」
【ショチョウ】
「そう思うのなら、
あなたがベンゴすればいいじゃない」
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥‥‥。‥‥いや、
さすがにそれはないでしょう‥‥?」
「適任」
【ヒツグリ】
「‥‥きょう、ユーリのデンワを受けてから。
何度も何度も、考えたんです」
【ヒツグリ】
「でも‥‥ムザイの可能性が見えない。
わたしのアタマでは、どうしても‥‥」
【ショチョウ】
「‥‥あたしだって見えないわよ。
そんなもの」
【ヒツグリ】
「‥‥え」
【ショチョウ】
「あたしのコトスーパー美人の
スーパー頭脳のスーパー弁護士とでも思ってない?」
【ヒツグリ】
「‥‥スーパー前向きだとは思ってます」
【ショチョウ】
「脳ミソのデキなんて、キホン的に大差ないわ。
‥‥差がつくのは、“視野”よ」
【ヒツグリ】
「‥‥しや‥‥?」
【ショチョウ】
「アタマの容量が同じなら、余計な思考を
いかに“視野”から消せるかが、“差”になるわ」
【ショチョウ】
「‥‥信じて、信じて、信じぬく。
それが‥‥弁護士の“強さ”なのよ」
【ヒツグリ】
「わたしにはムリですよ!!
何度も、ムジツなのか悩んでしまって‥‥」
【ショチョウ】
「それでいいの。信じるためには、
まず‥‥依頼人をうたがう必要があるんだから」
【ヒツグリ】
「‥‥依頼人を‥‥うたがうんですか?」
【ショチョウ】
「‥‥調査で依頼人をうたがいきれない弁護士は、
法廷で依頼人を信じきれない」
【ショチョウ】
「悩みなさい。そのなやんだ時間が、
法廷で‥‥あなたの“強さ”になる」
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥‥‥」
【ショチョウ】
「“信じる”ってコトバは、こわれたラジオみたいに
連呼するモノじゃないのよ」
【ショチョウ】
「悩んで、うたがって、考えたその先で、
はじめて‥‥しぼりだされるの」
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥留置所に、いってきます」
【ショチョウ】
「いってらっしゃい。
姉と弟で、しっかりケンカしてくるのよ」
ここでもういちど核心をながす
【アワテル】
「‥‥ユーリくんの“かくしごと”。
すでに情報は、そろっているハズです」
【ヒツグリ】
(‥‥ダレよりもまず、わたしが。
ユーリをうたがって、ぶつかる必要があった)
【ヒツグリ】
(‥‥ナニが出てくるのか‥‥コワイけど。
ユーリなら、大丈夫なハズだ‥‥!)
@4留置所(ミレイとユーリ エンカウント)→4ユーリDL(ケンカ メール 呼び出された)
@留置所2(ユーリの視力1.5)
【???】
「ふふ‥‥ザンネンです。
いい結果になるといいですね‥‥」
【ユーリ】
「も、モチロン!!
明日のサイバンなんて、軽いモンだよ!!」
【???】
「それじゃあ、がんばってくださいね。
この千間 美鈴(ちま みれい)が、ついてますから‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥‥‥。なんだ? いまのコ‥‥)
【アワテル】
「‥‥“おいらん”ってカンジでしたね。
それはそうと、ユーリくんは‥‥」
【ユーリ】
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥ボーっとしてるな、なんだか。)
「ユーリ、きこえてる?」
【ユーリ】
「‥‥あ、ねえちゃん!
所長さんはベンゴ、引き受けてくれた?」
【ヒツグリ】
「‥‥。かくしごとをする
悪いコのベンゴなんて、引き受けないってさ」
【ユーリ】
「え。かかかかかくしごとだなんて、
めっそうもないッ!!」
【ヒツグリ】
(‥‥ユーリのかくしごとは、ふたつ。
“屋上に行った理由”と“被害者との関係”)
【アワテル】
「今回はシンプルに証拠品での勝負ですね。
‥‥弟とのケンカ、見させてもらいますよ」
【ヒツグリ】
(‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
さあ、“尋問”とシャレこむとしようか‥‥)
「屋上に行った理由」
「被害者との関係」
「屋上に行った理由」
【ヒツグリ】
「‥‥屋上にいった理由。
そろそろ聞かせてくれないかな?」
【ユーリ】
「いや、だから“3時間前行動”を‥‥」
【ヒツグリ】
「3時間も前に行動するのは、オカシイ」
【ヒツグリ】
「なら‥‥朝5時に屋上に行ったのは、
“時間どおり”だったんじゃないかな?」
【ユーリ】
「そそ、そんなバカな!!
学校は朝の8時から開くんだよ!?」
【ヒツグリ】
「そう。つまりその3時間前に、
別のダレかが‥‥ユーリを呼び出したことになる」
【ユーリ】
「‥‥し、知らない!!
あの日‥‥“呼び出し”なんてなかったよ!!」
【ヒツグリ】
(‥‥これ以上、ハナシを引き出すには
《尋問》が必要かな‥‥)
【ユーリ】
「‥‥し、知らない!!
あの日‥‥“呼び出し”なんてなかったよ!!」
「メール」
【ヒツグリ】
「‥‥事件のとき、朝5時。
被害者は屋上に呼び出されているね」
【ユーリ】
「!! ‥‥アイツが、呼び出しを‥‥?」
【ヒツグリ】
「被害者とマッタクおなじタイミングで、
きみは屋上に向かっている」
【ヒツグリ】
「さあユーリ!!
きみのデンワを見せてもらおうか!!」
【ユーリ】
「うわあああああああッ!!」
【ヒツグリ】
「‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥あれ、メールは届いてないな‥‥」
【ユーリ】
「!!」
【ヒツグリ】
(ユーリの反応からすると、
“呼び出し”はあったハズ。なら‥‥)
【ヒツグリ】
「もしかして、デンワで呼び出されたの?
0時すぎに、ナゾの番号から着信があるんだけど」
【ユーリ】
「!!!!!!!!!」
──《呼び出し状》のデータを
  証拠品ファイル上で更新した──
「被害者との関係」
【ヒツグリ】
「それで、ケッキョクどうなの?
被害者との“接点”は‥‥」
【ユーリ】
「被害者とはなんの関係もなかったよ!!
アイツ、学校のダレとも関わりなかったし‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥これ以上、ハナシを引き出すには
《尋問》が必要かな‥‥)
【ユーリ】
「被害者とはなんの関係もなかったよ!!
アイツ、学校のダレとも関わりなかったし‥‥」
「メール」
【ヒツグリ】
「‥‥ダレとも関わりのないヒトは、
こんな“呼び出し状”はもらわないよ」
【ユーリ】
「‥‥!!!!」
【ヒツグリ】
「‥‥事件の前の日にも、メールで
被害者は屋上に呼び出されてる」
【ユーリ】
「で、でも!! そんな送信者も
書かれてないメール、なんの証拠にも‥‥」
【ヒツグリ】
「ちょっと待って。どうして、このメールに
送信者が書かれてないコトを知ってるの?」
【ユーリ】
「う、うぐ!!!」
【ヒツグリ】
「‥‥この果たし状のメール。
送ったのはユーリだったって言うの!?」

【ユーリ】
「わあああああああ!!
ごめんなさいいいいいいい!!!!」
【ヒツグリ】
(‥‥被害者に果たし状メールをおくった。
だとすると、その“続き”がモンダイになる!)
【ユーリ】
「ね、ねえちゃん。
その、もう終わりに‥‥」
【ヒツグリ】
「事件の前日に、被害者を屋上に呼びだした。
‥‥その“続き”は、“ケンカ”しかあり得ない」
【ユーリ】
「け、ケンカはしたけど‥‥でも!!
被害者にはケガひとつおわせてないよ!!」
【ユーリ】
「け、ケンカはしたけど‥‥でも!!
被害者にはケガひとつおわせてないよ!!」
「解剖記録」
【ヒツグリ】
「‥‥“その他、後頭部に打撃痕あり”。
いったい、ナニをふりまわしたの!!」
【ユーリ】
「いやいやいや!!
それは被害者が死んだときのケガでしょ!!」
【ヒツグリ】
「被害者の死因は“前頭部への衝撃”。
“前”と“後ろ”じゃ、ベツモノじゃない!!」
【ユーリ】
「で、でも!!!
ぼくはホラ、正々堂々とケンカを‥‥」
【ヒツグリ】
「してないよね。 
それなら、‥‥“後頭部”にケガはしない」
【ユーリ】
「そ、それは! テキの背後にイッシュンで
まわりこむ、トクシュな戦闘技術を‥‥」
【ヒツグリ】
「ふつう、ケンカの最中に背は向けない。
きみは、逃げる相手のアタマをねらったんだ!」
【ユーリ】
「うぐッ!!!」
【ユーリ】
「でも、その‥‥。
ドーキがないじゃないか、ドーキが!!」
【ヒツグリ】
「‥‥ケンカのドーキ?
そんなの、だいたい想像つくけどな」
【ユーリ】
「じゃあ教えてよ。
ボクがアイツとケンカした、その動機は!」
【ユーリ】
「じゃあ教えてよ。
ボクがアイツとケンカした、その動機は!!」
「チマミレ」
【ユーリ】
「ッ!!!!!!!!」
【ヒツグリ】
「‥‥学園の“マドンナ”なんでしょ?
表現がちょっと古いけど」
【ユーリ】
「“マドンナ”なんかじゃないッ!!
“天使”だよッ!!」
【ユーリ】
「あのコを追いかけ回すだなんて‥‥。
アイツ、ゆるせなかったんだ‥‥!!」
【ヒツグリ】
(‥‥なんていうか、
殺人の自白にしか聞こえないぞ‥‥)
「ケンカ」
【ユーリ】
「‥‥ちょっと、スコップで
なぐりたおしただけなんだ‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥“ちょっと”のハンイを
飛び越えすぎでは‥‥?)
【アワテル】
「‥‥犯罪だからね。
ダメだよ‥‥そういうのは弁護士を通さないと」
【ヒツグリ】
(弁護士をとおしてもダメだと思う‥‥)
【ユーリ】
「‥‥学校のパソコンにゲストで入って、
テキトーにつくったアドレスで、送信したんだ」
【ヒツグリ】
「‥‥“マドンナ”をめぐって、屋上の決闘‥‥。
そういうワケだね?」
【ユーリ】
「まあ、相手にされず背を向けられたけど。
それでカッとなって、つい‥‥」
【ヒツグリ】
(‥‥“カッとなる”の領域を
ちょっと飛びこえすぎでは‥‥)
【ユーリ】
「‥‥だからトーゼン。事件の前に
デンワがきたときは、“リベンジ”だと思った」
【ヒツグリ】
「‥‥リベンジ?
一方的に殴られた借りを返そうと?」
【ユーリ】
「アイツが朝の5時に、屋上を指定して。
スコップで殴られた“借り”を返しにきたと‥‥」
【ヒツグリ】
「‥‥でも、ジッサイには被害者も、
ユーリも、ダレかに呼び出されていた‥‥」
【ユーリ】
「うん。“もし屋上にダレもいなかったら、
いったん入口まで降りてきて”って」
【ユーリ】
「‥‥ウラ口のパスワードのことも、
このデンワで知ったんだ」
【ヒツグリ】
(パスワードをハッキングで得て、
被害者と、被告人を現場に呼び出した)
【ヒツグリ】
(‥‥その呼び出し状の“発信者”‥‥。
きわめてアヤシイ‥‥)
【ユーリ】
「‥‥ケンカのことは、ダマっててゴメン。
でも‥‥殺してなんかない!!」
【ヒツグリ】
「そもそも、アヤシイ電話に出ちゃダメだよ。
何回かかかってきたの?」
【ユーリ】
「うん、さいしょは公衆電話から何回も。
ムシしてたら、フツウの番号から来たんだ」
【アワテル】
「ケッキョク、ひつぐりさんもマッサオな
関係をかくして、デンワを受け取ってましたね」

【ヒツグリ】
「でも、マックロではない。
‥‥そこがわかれば、戦えるよ」
【ヒツグリ】
「‥‥センセイは、ハッキングがあったと
カクシンしていた」
【ヒツグリ】
「ハッキングがなくても犯行はできるけど、
ジッサイには‥‥ハッキングが使われた」
【ヒツグリ】
「ユーリにハッキングはできない。
‥‥この呼び出し状の発信者が、やったんだ」
【ヒツグリ】
「明日の法廷‥‥。
ゼッタイに、有罪になんかさせるもんか!」


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