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図書館へ行った。せっかくなのでじぶんでは買わない本を借りてみた。たとえばハードカバーの本。高くてデカくて重いから買わない。しかし、この春から無職になったあたしは日がな一日自宅に幽閉の日々のため重たいハードカバーを膝にどっかり乗せて優雅な猫背で読み耽ることができる。たとえばライトノベル。図書館では一銭も払っていないので期待せず読める。たとえば児童書。小学校の図書館では人目が気になり近寄ることさえできなかった、恋やおしゃれの本、装丁がぷりぷりキュートのピンクでリボンな本が借りたい放題!これらも意外と少し高価でデカいし、すぐ読み終わってしまうのでなかなか自腹を切るハードルが高いもの。
ポップでキュートでちょっとブラックな作風がホットな山本ルンルン先生が挿絵をかかれている「ヒカリとヒカル ふたごの初恋相談室」。2006年発行。当時まいにち通っていた学校図書館にコイツがあらわれたときの衝撃、今でも思い出せる。大好きなチョコミミの園田小波先生の画風に似ている……!(ガキだったのでマジであまり見分けがつかんかった) あたしは「ふたごの魔法使い」シリーズに夢中で「ちゃおみたいな女が表紙じゃないと小説読めないやつはアホ。児童向け恋愛小説なんてクラスメイトの話聞くのとたいして変わらないし読むのは無駄。みんながバカやってるうちにあたしは魔法の修行をさせていただきます。ふたごの魔法使いシリーズこそ至高」と幼い頃からトガる意思があったため、題に「初恋」と入っている時点でアウトオブ眼中……惹かれる気持ちを抑え込んでいたのでしょうね。
これ、すごくおもしろいですよ。登場人物は基本みんな小学生だけど、ちゃんとじぶんの感情を分析してるので。小学生ってリアルに割とこうなんだよね。たぶん今の子はあたしの頃よりさらにずっとじぶんの感情に自覚的で、相手のアプローチ次第でなんでも表現できる。子どもと大人を切り離して考えるひとなんてもうだいぶ淘汰されたんだろうね。なんか、15年前の作品とは思えないくらい性別や個人の主義に関する考え方が平らかで魅力的。児童書、これからの日本を押し付けられる子どもたちの読む本だもんね。ちょっとでも多くの種類の文章を読んで、じぶんで情報を選ぶ力を身につけたいね。その土台さえつくれば何を読んでもブレないので。あ〜子どもに本やおもちゃを選んであげたりしたいなあ。そんな仕事をしたり辞めたりしてみようかな。無職無責任。最高〜‎。

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