エンジニアなんて名乗るのもおこがましい量産型エンジニアですけどね


#エンジニアでよかった


というハッシュタグで記事を募集してるらしいです。
A○Sとか、Goog○eとか、IB○とか、NT○Dとか、そんな超スペシャリストがいるような会社じゃない。だけどそこそこ大きめなSIerの片隅で、とうとう社歴が15年に達しようとしてるので、備忘的に書いてみようと思います。


武勇伝みたいに言われて若い人に嫌われたくないからね、話さないけど。これがフツーだった。なんだろうな若さで乗り切ってたのかな。今これやれって言われても無理だな。集団幻覚でも見てたのかな?
超大型リリースの時なんて、お客さんの偉い人は一週間家に帰れないし、もちろんSIerの私たちも何かあったら家に帰れない。
もちろんできる限りのテストはやり尽くしてる。リリースのリハも何度もやってる。それでも絶対どっかしくるのがリリース。そして、アプリがこけて飛び火するのが基盤屋さん。エラー特定まで45時間帰れなかったとかあったな。
もちろん災対対応もやったよ。あの地震の時も。
あんなでっかい地震が来たからってATMは落とせないし、お客さんの支局同士はちゃんとつながらなきゃいけない。それが「ふつう」だから。そのためにお客さんは何百億って額をかけてIT投資してるから。私たちはそれを担保する責任がある。運用保守って目立たないし人気ないけどね。

まぁそれは鉛筆舐めてる営業と、お客さんの偉い人だけの話。

今でこそなんか変なハンドルサインしながらメディアに露出してるスーパーエンジニアとかいるけどさ、あの人たちはガンダムの搭乗者。選ばれたもの。もう社会インフラって言っても過言じゃないITを支えてるのは量産型ザクなんですよ。ITドカタなんて言葉もあるけど、なんでこの仕事ずっと続けてるんだろうね。って言われたら「面倒なことが嫌いだから」と答えるIT屋さんは多いんじゃないかな。IT屋ってさ人間が苦手なんだよ。入力に対して出力がまちまちだし。予想以上のエラーを返してくるし。でもね、「面倒なことが嫌いだから、みんなのめんどくさいことを楽にできたらいいね」ってモチベで働いていると思う。
AIが仕事を奪うって言われてさ、まぁ、その通りなんだけど、その分人間楽できるじゃん。て、お子様の発想で目を輝かせて、新しいもの研究して、こんなに人間楽できるもんつくったよ!みてみて!ってね。
産業革命でも言われたらしいね、蒸気機関が人間の仕事を奪うって。だからこれはもうお作法として飲み込んで、感謝なんてされなくていいんだよ。自分たちが作ったものが当たり前に日常に溶け込んでる風景が見たい。嫌なこと嫌いなこと面倒なことを人間がやらなくていい。そんな風景を見たいだけなの。
今日は、読みやすいとか考えてないからつらつら書いてるけど、エンジニアになってよかったって。15年間ずっと思い続けてるし、後悔したことは一度もないよ。

あわよくば、これから人生の帰路に立つ若者の目に留まることを願って。さて今日もエクセルマクロで便利ツール作ろうかな。

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