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デンマーク留学5ヶ月目の報告書

高校留学をしたのは約今から5年前ですが、文章を読み返すとかなり自分のことを鼓舞して頑張っていたのかなと思います。言語を一から学ぶと言うことは一筋縄ではいきませんね 💦

≪生活面≫
5ヶ月が経った。今年中に日本に戻ることに、驚きと同時に少し物寂しさを感じる。ホストファミリーとは、さらに仲が深まり、本当の家族みたいに過ごしている。日本にいた時は兄と喧嘩したり、両親に反抗したり、自分は“する側”だったが、ここでは“見る側”で、客観的に物事を見ることが多かった。そのお陰か、今まで主観的で自分のことばかり考えていたが、客観的に考えるようになった。まだ人として、未熟なところも多いが、前よりは成長しているのかもしれない。
≪学習面≫
5ヶ月は長いようで短い。半年以内に今のレベルまで真新しい言語ができるようになったことは、すごいこと。自分自身すごいと認めるべきこと。そう思う自分とは裏腹に、自分はなぜこんなに話せないのかと、なぜできないのかと思う自分がいる。理解したいのに、理解できない。今は“なんとなくわかる”が多い、ストンと理解できない。話したいのに、発音を忘れてしまう。そんな事ばかりだ。だからといって、逃げたいわけではない。最近は家で、デンマーク語で話すことや、家族がデンマーク語で話しかけてくることが多い。2019になってからは、デンマーク語の絵本を毎日読むように心がけている。まだまだ頑張れる。何もしなくても出来ないのは当たり前。だから頑張る。

〔メッセージ〕 ”hygge”
どの言語にも、翻訳するのが難しい独自の言葉があると思う。私の好きな言葉の中で、日本語や英語ではうまく言い表せない、“hygge”という言葉がある。”hygge“は動詞なのだが、Google先生に訳してもらうと、”居心地の良さ“と言う意味だ。動詞なのに、日本語では動詞ではない。果たして”hygge”という動詞はどういう場面で使うのか。何も考えず、一番楽に翻訳すると、“楽しむ”という意味に近い。しかし、“楽しむ”という意味で使うには、“hygge”
の持つ言葉の重みが削ぎ落とされる気がする。それならば、“hygge”とは結局どういう意味なのか。“hygge”とは、例えば家族全員で映画をみたり、兄弟で遊んだり、友達と遊んだり、話したりと、心のほっこりする落ち着いた空間を楽しむ、その雰囲気自体を楽しむことだと自分は解釈している。簡単にいうと、“幸せな空間を楽しむ”ということだ。家族や親しい友人で過ごす時間を大切にするデンマークだからこそ、出来た言葉なのかもしれない。日本語に“hygge”と同じ意味の動詞はないから、伝わったかはわからないが、”hygge“という言葉の大切さと素晴らしさを、少しでも感じ取ってもらえることを願う。ここ、デンマークで過ごす残りの時間も、日本に帰ってからの時間も、たくさんの”hygge”の場面をひとつひとつ大切にしていきたい。


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