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【感想】Life is Strange2【ネタバレ】

どうも、社畜なシャチ系お姉さん、音駒サリナです。
めちゃくちゃに久しぶりのnoteなのですが、今回はゲーム『Life is Strange2』をクリアしたので、その感想を書いてみたいと思います。
普段、こういった感想は何だかんだTwitterで連投してしまいがちなのですが、このゲームに関しては思う事が多かったので、それらの整理も含めて。

前作『Life is Strange』の感想もこちらで書いています。
https://note.com/osari/n/n8d19479d70ec

前作との違い
前作LIS1はアルカディア・ベイという架空の街を舞台としており、物語はその中で完結します。
メインヒロイン(?)となるクロエに関わるシナリオが進行しながらも、各登場人物にまつわるエピソードが主人公マックスに関わってくるというストーリー構造です。
それに対し、LIS2はロードムービーとなっている為、登場人物が章ごとに変わります。
個々の人物に深くスポットを当てるというよりは、所属するコミュニティで起こる事件を描いていくといった形です。
また、本作では超能力を使えるのは主人公ショーンではなく、その弟ダニエルの方です。
能力を使用するかどうかは、プレイヤーとしての自分の基準だけでなく、ダニエルの感情にも左右され、常にそれを考慮した行動をしなければならないという点で、プレイヤーに求める選択の質がLIS1とは大きく異なります。

しんどいとこ 選択肢がめちゃくちゃ重い…
これはLife is Strangeというゲームの特徴と言えるかもしれません。
本作はゲームとしてやる事は非常にシンプルで、選択肢を選び物語を鑑賞していけばエンディングまで辿り着けます。
しかし逃亡劇という物語の都合上、ストーリー展開には常に緊張感や不穏さがつきまとい、選択した先でどうなるか?というのをどうしても考えてしまうので、選択に時間がかかる場面がかなりありました。
また、「選択していく」というゲームのコンセプト上そうのかもしれませんが、このゲームは登場人物の言動・心情描写・抱える背景などがどれも丁寧で実在感が高く、言ってしまうと生々しささえあります。
彼らの価値観に触れてきた主人公ショーンがどう変化していき、どういう選択をするか?というロールプレイ的な部分も、選択の重さを上げている要素だと思います。

良かったとこ① ショーンとダニエルの関係性の変化
主人公となる兄ショーンは歳の離れた弟を鬱陶しく思うどこにでもいる少年でしたが、父親の死をきっかけに「いい兄貴」という役割を全うする事に囚われてしまいます。
ダニエルはショーンにとって「守る対象」ですが、一方でダニエルの方は超能力の存在によって兄への承認欲求が高まっていくので、共依存のような関係になってしまいます。
実際の所は力関係は弟のが強く、それが徐々に明らかになるにつれ2人の関係性は変わっていきますが、その変化に感情も動かされ、良くも悪くもラストに密接に関わってくるので、大きな見どころかなと思います。

良かったとこ②  ドラマが凄い
面白いか面白くないかで言ってしまうと個人の主観の話になってしまうので避けますが、とにかく先が気になって仕方ないので、最後まで一気にやってしまいました。
ショーン達と関わる人々は、どちらかと言えばいい人達が多いのですが、彼らがショーンたちを匿ったり逃がしたりする事で結果的に罪が積み上がっていくような、善意が全て裏目に出る展開が映画『ミスト』のようで引き込まれます。
ストーリー全体の起承転結もハッキリしており、1章あたりは2~3時間で区切られているので特に最後までストレスなくプレイ出来ました。
ただし、登場人物については先述の通り、非常にリアリティのあるキャラクターになっているので、その分人の好き嫌いはハッキリ分かれそう。
特にショーンとダニエルを中心に話が進むので、この2人を好きになれないとそもそもストーリー自体が苦痛になるかもしれません。

良かったとこ③ ローカライズの質が高い
これに関しては前作もそうではありますが、プレイする上では重要なポイントだと思います。
字幕・吹替の演技ともにとても良かったです。

気になったとこ① 物語の始まり方がちょっと雑…
これはプレイ中ずっと気になっていた部分で、そもそもの兄弟が警察に追われる原因になる事件がやや描写が雑である為に、「ダニエルの力の暴走はぶっちゃけ不可抗力では?」「謎の爆発(による警官の死亡)を兄弟の犯行と結びつけるのは普通に捜査したら不可能では?」と思ってしまい、ショーンがパニックから現場を逃亡する心理は理解できるものの、警察が執拗に追って来る事や、ショーンが頑なに逃亡を図る事の説得力がちょっと弱いかな、と感じました。
まぁ、行く先々で器物損壊や窃盗してるので、そこは仕方ないかなとは思いますが、プレイの仕方によっては死傷者を出さずにエンディングする事もできますし…
旅の大前提である重要な起点なので、特に気になりました。

気になったとこ② 母親の鞄の中のコ〇ドームは見たくなかった
いくらリアルな人間描写だとしても、ショーン目線になってるこちらからするとそれはさすがに嫌。
でもこれも似たような描写はLIS1でもありましたね…

という訳で、個人的にはとてもいいゲームだなと思いました。
クリア後にタイトル画面に戻ると、元々無人だった庭先に父親とショーン&ダニエルがくつろぐ姿が追加されてるのに泣かされます。
ダニエルの能力がマックスのように時を戻す能力だったら…

余談ですが、アルカディア・ベイが崩壊してもデイビッドは生き残っていて、ちゃんとクロエと和解もしてて、かつクロエとマックスはどうも今も一緒にいるっていう情報がちゃんと提示されたのめちゃくちゃ良かったですね。

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