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映画『ミスト』を見たよという話

- 前置き
こんにちわ。
社畜なシャチ系お姉さん、Vクリエイターの音駒サリナです。


突如始まったnoteですが、ここではサが触れてきたコンテンツに対する感想などをなるべく整理してつづってみようかなと考えています。
(感想言いたい感情の時に長文ツイートを連発してしまう悪癖があるため)(すみません)

さて、記念すべき初回の題材は映画『ミスト』です。
最初に取り扱うものとしては最悪の部類じゃないですか?大丈夫ですか?
この『ミスト』という映画、タイトルは知ってはいたのですが、恥ずかしながら今まで観た事がありませんでした。
サリナの好きな映画を以下に列挙しますが
『インデペンデンス・デイ(旧)』
『ワイルドワイルドウエスト』
『バトルシップ』
『スターシップ・トゥルーパーズ』

と、まぁなんかそういうカテゴリに偏っているので、琴線に全く触れなかった為です。
この辺の映画の話もおいおいするかもしれませんが、とにかく今回は『ミスト』を観ちゃいましたよ、という話。

- なんかえらい胸糞な映画らしい
くらいの事前情報で観たのですが、これがまー想像以上に地獄。
ただ、もちろんそれだけじゃなく、悲惨なラストであるからこそ、そこに込められたメッセージが逆に強調されていたり、シンプルなストーリーの中にも様々なメタファーやテーマを内包していたりする(主観)んですが、その辺は割愛します。
観終わった時にまず思ったのは「これは凄い脚本だな」という事でした。

- 伏線・示唆とその回収っぷりがえぐい
本作は大雑把に言うとスーパーに閉じ込められた人々が極限状態において一致団結せずに派閥に分かれて争いカオスwという内容です。
主人公はいわゆる敵対派閥の人々を指し、その思想や行動の危険性を散々ディスり散らかしますが、物語の終盤になるとその言葉の通りに行動しているのはむしろ主人公の方であり、完全にブーメランです。

それ以外だと映画の最初の方に道路で軍用車両とすれ違うカットがありますが、そこでの会話から軍事基地が近隣にある事が推測出来るので、有事の際には彼等が出動するのだろうという隠れたストーリー前提があります。
その前提の下で主人公が取る行動は確かにややおかしいのですが、次から次へとトラブルが起こるので観ている分には気づきません。

また、序盤で1人外に飛び出した女性、スーパーの外は濃い霧に囲まれ危険なモンスターがうようよ。
当然モンスターの餌食になっているかと思いきや、なんとラストで子供と共に生存して登場。
この映画の1番の勝利者であり、主人公との対比がまたラストの悲惨さに拍車をかけます。
これもまた、生存の伏線はストーリー各所に散りばめられていました。
(モンスターは音を立てなければ襲ってこないという間接的な描写)

- 構成がすごい
という感想に尽きます。
このように、ちょっと注意して見れば生存に繋がる重要な情報がいろいろ転がっているにも関わらず、主人公は尽く見落とした状態でその場その場で判断を下していき、それらが必然として悲惨な結末に収束しています。

なぜ長時間放置されていた男性の下半身(夜には食べられた)を見て「おや?」と思わないのか?
なぜガソリンも限られていた状況でどう考えても一番生存の可能性が高いすぐそこの軍事基地を目指さずに闇雲に「南へ逃げよう!」などと思ってしまったのか?
なぜあの時あんな事を?なぜこれをしない?
映画を観終わった後ならいくらでも疑問が沸いてきます。

しかし、観劇中は主人公頑張ってるじゃんって見えてしまうんですよね。
視聴者(わたし)も主人公と一緒に極限状態を経験し冷静な判断力を失っているからで、そのように脚本が構成されているのが本当に凄いなと思いました。で…

- あっ胸糞悪っ!
という感情が一息ついてから襲ってきました。胸糞悪いです、マジで。
ただ、この胸糞悪さは納得感がある、という言い方は変かもしれませんが、恐らく製作者の意図する通りに感情がコントロールされたのだろうな、と思います。

- おすすめはできません、でも面白かったです。
AmazonPrime 『ミスト』
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