散歩記録 東京国際クルーズターミナル
良いです。
本編
今回紹介するのは 「東京国際クルーズターミナル」
東京都江東区の青海二丁目の先にある客船ターミナルで
オープンは2020年9月10日と比較的新しい施設です。
東京湾では元々晴海客船ターミナルが国際線に対応していましたが
船舶の大型化や、東京オリンピック開催に向けて新たなターミナルが必要になりできたのがこの「東京国際クルーズターミナル」。
※2022年8月現在晴海客船ターミナルは閉業済み。
しかし、この2020年9月開業の日付を見て多くの人が
「コロナ騒動で海外からの大型客船の入港は無くなっているのでは?」
と思ったに違いありません。
現にオリンピックも基本的に無観客での開催となり、コロナ前は増加すると想定されていた外国人観光客の数は信じられないほど減少しています。
海外からのクルーズ客船での観光に至っては 2020年の開業から2022年8月まででなんと0件。
こちらのページから分かる限りだと2023年の3月まで海外からクルーズ船の入港は予定がないそう。
そんな、期待されていた役割を今もなお果たすことが出来ていない
悲しき施設ですが、今だからこそ訪れておくべき理由があります。
それは「空いている」から。
クルーズ船は来航せず、立地的にもお台場の主要エリアからはやや外れているせいか、ガラガラ、スカスカ、閑散としているetc…ありとあらゆる人のいない様を表す言葉が似合う状態になっているのです。
それでは、8月に訪れた現地の写真を掲載していきます。
入口~1階
まず、歩行者がターミナルに入場する際には必ず東八潮緑道公園からアクセスすることになります。
公園の入り口付近にはゆりかもめの東京国際クルーズターミナル駅や
同名のバス停もあるためアクセスは思いの外良好。
写真右奥には現在休館中の船の科学館本館も見える。
そのままスロープを下り
対岸に見える大井コンテナ埠頭のクレーン、通称キリンの非日常感に心を躍らせながらターミナルへ向かいます。
公園内は東京の湾岸エリアによくある、人工物と自然が融合した空間になっていてなかなか面白い雰囲気。
公園の先端まで歩いて行くとターミナルの入り口が見えてきて様相が変わります。
見事に人が居ない上、国際クルーズターミナルなだけあり何となく物々しい感じがしてかなり入りにくい。
本当に入って良いのか心配になりたまたま通りかかった警備の方に質問をすると「9~17時でどなたでも入場できます」との事。
意を決して入場していきます。
入口で機械による検温と手指の消毒を済ませいざ館内へ。
ちなみに警備の方に質問してから先は人っ子一人見てません。
取り合えず1階は無人。
そもそも1階は自動販売機とスタンプラリー台、受付窓口くらいしか
無いので、船が来てなければこんな感じなのかもしれない。
2階へ上がるエスカレーターは人が近づくと動き始めるタイプで、人が居ない今は節電もばっちり。
2階
エスカレーターで2階へ上がるとやや開けた空間に出ます。
フリーペーパーの設置してあるラックには外国人観光客に向けた英語のパンフレットがいくつも見られました。
トイレ案内などはピクトグラム的な記号と英語でなされているため
言語を問わず視覚的に分かりやすそう。
2階は全体的に船の乗降時に使うスペースのようで、船の入港が殆どない今は全く使われていませんでした。
そんな調子で人とすれ違うことなく2階の探索が終了。
チラチラと見えていた吹き抜けの空間へ上がっていきます。
3階
広~~~い
椅子多い~~
モニターでけ~~~
2階は閉まっている設備があったりで開放感が無かったのですが、3階に上がると急に空間が開けて別世界。
試しに椅子に座ってみると
ふっっっっかふか
外周がガラス張りなので眺めも良く、一休憩にちょうどいいです。
また、外通路を歩くこともでき
ガラスに写り込む青海コンテナ埠頭や
青海のビル群と巨大モニター映像のコラボが見られたりしました。
ほぼ無人の綺麗で広大な空間を堪能した後はいよいよ最上階の4階です。
4階
エスカレーターで4階に上がると真っ先に出迎えてくれるのが五輪のモニュメント。
台に乗って撮影ができるようですが、そもそも施設内に人がほぼ居ないので撮影をしている人は勿論0。
オープンから今日まで何人くらいがここで写真撮影をしたのか、あまりに使用感が見られず逆に想像ができません。
少し進んだところにはパラリンピックのモニュメントも。
五輪の方と違って背景が真っ白じゃないのが、いざ撮影をする時に少し気になりそう。
4階は主に会議室や送迎デッキに続く通路等で構成されていて用途が限られるので、東京国際クルーズターミナルが賑わいを見せてもゆっくり落ち着けるスペースになってくれるかもしれません。
また、写真は撮っていませんがトイレはかなり綺麗で、手拭きペーパーも設置されていたのでハンカチを忘れても安心。
4階の探索が大方終わり、いよいよ屋外の送迎デッキへ向かいます。
送迎デッキ
4階から送迎デッキへと向かう通路には現代の東京を浮世絵風に描いた絵画や、クルーズ船と外国海軍の記念楯のようなものも飾られていました。
これまでどことなくカジュアルな印象の館内もこの一角だけは厳かな雰囲気に包まれていました。
逆サイドの壁にはお台場の街並みと波のイラスト。
そのまま進むと
見渡す限りの海と東京。
屋内ですら閑散としているおかげで開放感モリモリだったのに
外に出れたらそりゃあ気持ちいいに決まってます。
8月だというのに、屋根で出来た日陰とここに住みたいと思うほど心地い海風で微塵も暑さを感じさせません。
本当に最高です。
デッキで建物側を見ると姿を現す白い外壁すら絵になりそう。
柵に囲まれてこそいますが、この喫煙所は東京で一番気持ちよく喫煙が出来る場所なのでは?
送迎デッキからの景色を堪能した後はもう一度館内を軽く探索。
潮風公園
トンネル入り口・道路を挟んで南北に分かれている珍しい公園。
潮風公園もクルーズターミナル程ではないですが
お台場エリアにしては人が少なめ。
公園南側のメインストリート付近は様々なロケ地に使われている名所。
個人的には KANA-BOON 『ないものねだり』のMVの印象が強いです。
いかにも南国感ある公園側と対岸のコンテナ埠頭の物々しさの組み合わせは
まさに「お台場エリア」って感じです(厳密には品川区東八潮ですが)
少し北側に進むとセブンティーンアイスの自販機が。
この自販機を見ると未だに心躍ります。
最高の夏。
まとめ
開業から2年が経過しようとしている「東京国際クルーズターミナル」
パンデミックの影響で真価を発揮するのはまだしばらく先になりそうですが
世界基準で作られた最新施設を、合法かつ無料で独り占めできるチャンスは今だけかもしれません。
お台場エリアの中でも比較的奥まった場所にある施設ですが、近くにはバス停やゆりかもめの駅もありアクセスは思いの外良好。
夏の暑さも少しずつ収まってくる季節なので、レインボーブリッジ等と合わせてのお台場散歩にいかがでしょうか。
おまけ
1~4各階の自販機ラインナップや掲載しきれていない写真を少しだけ。
1階
2階
3階
写真の撮り忘れ。
開放感に驚いて自販機の存在すら忘れてました。
4階
おわり
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