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BOOK SHOP 無用之用

神田神保町には総合書店や専門に特化した書店が多いですが、
今回紹介する「BOOK SHOP 無用之用」さんは少しスタイルが違うようです。
今回はこの書店の面白い特徴と私個人のちょっとした体験を綴ります。

店内の壁に本棚が並び、奥にはカウンター席が設けられています。
何段も積まれた木箱が本棚として機能しており、木箱の中に新刊と古本が並べられています。書店員の片山さん曰く木箱を使用したのは棚の形を統一したくなかったから、とのこと。内装はユニークで居心地が良いと感じました。

選書は半分が書店員、半分は来客によるものだそうです。黒い札に来客が考えたテーマやイメージが表示してあり、その札の横にそれぞれテーマに合った本が並んでいます。本棚に並んでいる本と黒い札のイメージが合わないと感じたら、来客が勝手に移し替えることが可能です。店の本棚作りに来客が参加できるスタイルです。


ジャンルや著者がバラバラに本が並んでいるので、じっくり探し物をする感覚になります。その中でも私は『ある華僑の戦後の日中関係』を「生き方を学ぶ」という黒い札のコーナーから選びました。

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仮に他の書店でこの本を手にした時、私は日中関係という事実を知りたいと思いこの本を選ぶでしょう。これはこれで良いことです。
しかしこの棚を作った人(書店員と他のお客さん)は『ある華僑の戦後日中関係史 』を「生き方」に触れることが出来るものだと考えたようです。

私は他人の視点から本を選ぶ体験を得ることが出来たわけです。

ちなみに2回目に無用之用さんを訪れた時は、カウンターでお客さん同士がおしゃべりをしていました。かなりアットホームな雰囲気。
私も会話に混ぜてもらいながらこのnoteを編集しました。

[ 基本情報 ]
BOOK SHOP 無用之用
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町
1丁目15-3
サンサイド神保町ビル3F
神保町駅A7出口より徒歩2分
営業時間:12:00〜19:00
定休日:不定休
公式HP https://issueplusdesign.jp/muyonoyo/

「ある華僑の戦後日中関係史」
大類善啓 著
明石書店 出版
公式HP https://www.akashi.co.jp/book/b182615.html

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