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フィットするマスク
今年からマスクの生活が始まっています。
私の母は私が物心ついた時からマスクをしていました。ガーゼを折りたたんで、紐はガーゼを細くして簡単に作っていました。
「マスクはね、セーター1枚の効果があって、風邪もひきにくくなるんだよ。あなたも付けられたらいいのにね。」と子供の時から言われていました。
日本は昔からマスクをする習慣があったのか高齢者の人たちはこだわりなくマスクをしているように見えます。
顔が歪むコンプレックス
私は脳性麻痺という障害を抱えているので、緊張したり話そうとすると顔が歪みます。これが私の若き日からのコンプレックスでした。
優しい視線を送られても、顔が緊張し怒っているような顔になり誤解されることがあります。片思いの好きな人に見つめられると、もっと激しく顔が歪む時があります。なんと面倒な障害なのでしょう。
同じ脳性麻痺でも全く顔の歪まない人もおり、そのような人に会うと羨ましくて嫉妬してしまいます。
使い捨てのマスクをつけても、話しているとアイマスクになったりすることがあります。これからは障がい者のオーダーメイドの車いすのようにオーダーメイドのマスクを作るメーカーが現れると良いのにな、と考えていました。
ぴしっとしたアメリカ製のマスク
そんなとき、友だちがアメリカ製のマスク(Tom Bihnトム・ビーン)をくださいました。そのマスクは大声で歌ってもずれなくて大きな声を出しやすいマスクです。私はそのマスクを愛用しています。
同じ脳性麻痺者でマスクに困っている人がいます。そういう人にこのマスクをあげたいですね。でも今は施設などに行き、マスクに困っている人はいませんかと聞きに行くことはできません。残念です。
コロナがまだ長く続くと思います。顔が歪んでも、手が使えなくても、安心して付けられるマスクが欲しいですよね。今私のつけているマスクは余裕ができたなら、たくさん出てくると思います。その時を待つしかないのでしょうね。
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