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激動の2019ヘアショー#1「レトロフューチャー」前編

2019、振り返ると去年度は美容師歴13年で初めてヘアショーに参加し、4つのショーに関わるというとても貴重な年になった。

どれも思い出深く、学びと感動があったので、せっかく自分の頑張った経験を風化させない為に書いておこうと思った。

1番最初のヘアショーは、入社式。
毎年新人への歓迎企画として行われている、いつもは会社のベテラン勢や社内で名の通った方々がキャスティングされてる印象で、いつも見ている側だった。

ヘアショーといえば、美容師の憧れ的花形イベントの一つであり、
僕自身高校生の時に行った専門学校見学で見た先輩達のショーが初めて見たもので、震えながら目をキラキラさせて感動したのを覚えている。

その後も
卒業制作、憧れだったお店の大きなショーやセミナー、美容師Nightと言ったクラブイベント、などなど、、

毎年数々のショーを見ては刺激を受け、いつか自分も出たいなとイメトレし続けて13年が経っていた。


去年度は会社で初めてクリエイティブチームというものが出来た、クリエイティブ元年。
主に作品作りをチーム分けして行い、高め合って大きなコンテストで結果を出して会社を盛り上げていこうとというチーム。
希望者はウェルカムだったので僕も参加していた。

そしてチームに入社式ヘアショーの依頼が来て参加募集がかかった。

お店の後輩のまさや君が応募したと聞き、この際チャレンジしてみようと僕も応募した。

後日、いつもお世話になっているチーム総括の今井オーナーから電話がきて、
「お前ショーには出んな、プロデューサーやれ!」
「はい!わかりました!ありがとうございます!」


という運びとなった。
どういう経緯かわからないが、プロデューサーという役割を与えて頂いた。
ヘアショーに関わる喜びと、当日まで1ヶ月半と時間もなかった為、すぐに動き始めた。


メンバーは僕入れて10人。技術リーダーに菱田オーナーことヒッシーがつき、
2人でテーマ、構成、音楽を考えた。

入社式のショーなので、歴史と継承を軸に作る必要があった。
当時ヒッシーの作品作りのテーマが「レトロフューチャー」だった事から、
それいいじゃん伝統と革新的で!という事でテーマが決まった。

イメージ画像を集めてメンバーに説明、当日までのスケジュールを共有した。

このスケジューリングが大切。
「テーマ→モデル→衣装→ヘアスタイル→全体練習日」

難易度が高いこの順番で、それぞれの最終決定日を決め、それまでにどう動いて欲しいかまでのスケジューリングをデザインすること。

プロデューサーの役割で得た学びの一つだった。
【演者側がいかにスムーズに行動出来て作品に集中できるか?】

メンバーは3年目からベテランと幅広く、ショー経験なしで技術もバラバラ。
お店も遠い方々も多く、その頃に残り1ヶ月。
僕自身も美容師になって初のヘアショー、プロデューサー。マニュアルもなし。

スケジュールとモチベーションの管理が仕事になった。

メイクスタッフも追加募集をかけ、強力な4人が参加。
この後もたびたび思わされるが、メイクチームは技術面以外でも支えてくれる超重要メンバーである。


今回は映像も楽しめるギミックにしたかったので、事務所の星野さんにも協力頂いた。
今井さん含め16名のチームレトロフューチャーが結成された。

個人的にも3月4月に撮影が3件、もう1つの会社最大のヘアショーに技術者として参加していた為、
有り難い事に、今までの人生で最も忙しいスケジュールの一つだったと思う。

メンバー以上に自分のスケジューリングを緻密にたてた。
ここでも学びが一つ、
【複数案件を抱えた時は1つ1つ意思決定する時間を15分ずつ作る】

あれやこれやどうしようと考えていても、不安が大きくなり時間が過ぎていくだけ。
実際には1つをクリアするのに15分程度集中して意思決定をすれば解決する事が多い。
その間他の事は考えない事。1時間後には最低4つクリアでき、不安もなくなる。

そして寝る前に次の日の自分スケジュールを書き出して、朝からスムーズに取り組んでいく。

長くなったので、後編へ続く。