アシナガバチと暮らした夏

2020年、別の場所に記録したものを転記。

庭に4つも蜂の巣が!

今年は、我が家の庭にアシナガバチの巣が4つ見つかりました。そう、4つも!

アシナガバチは基本的にはおとなしくて、危険を感じないかぎり攻撃してくることはないらしい。
春〜夏にかけて巣を作り、9月には働きバチでいっぱいになり、11月頃に世代交代した新女王だけを残し、他は死んでしまうらしい。

と、いうことだけれど、うちに出来たもののうち2つは、人間の導線と完全にぶつかり、攻撃を呼び起こす可能性があるので、申し訳ないけれど早い時期に撤去させてもらいました。

残り2つはどちらも低木の中。しかも、それらの剪定中に発見。一瞬ヒヤッとしたものの、攻撃してくる様子がないことに、「基本的にはおとなしい」との性質を確認し、共存を試みようと思いました。

それでも1つの巣の女王は、ひと昔前のレディースの頭みたいで、私が朝、庭に出ると「あぁん?オラオラ~」てな感じで飛んできました。まぁ、威嚇はしてきますが、刺すことはありません。
とはいえ、レディースの動きは派手です!刺激しないよう「何もせえへんて〜」と言いながら、そっと水やりをする日々。

そんな感じで何とかやってきたのですが、9月半ばに1つの巣が巨大化。さらに、ヒメスズメバチが1匹、飛んでくるようになりました。
ヒメスズメバチはアシナガバチの巣を乗っ取ることがあるといいます。そうなったらそれこそ危ないし、ご近所に迷惑がかかってはいけないので、撤去を考えましたが、すでに素人の撤去は危険と言われる大きさです。どうしようどうしようと思ううちに何日かが過ぎました。

が、10月に入ると大雨がたくさん降りました。ヒメスズメは来なくなり、急に朝晩が冷え込むようになりました。
巨大化しなかった方は作られた位置が悪くて、大雨の後に落下してしまい、少しずつ少しずつ土に還りました。

巣を失ったハチたちは、それでも低木の枝にしがみついていましたが、11月のある日、魔法のように消え去ってしまいました。死骸が残るかと思っていたのに、消えたんです。
そして、巨大な巣の方も、いつの間にか新女王1匹のほかは、みんないなくなってしまいました。

今は新女王がじっと巣にしがみついて、越冬しています。
巣と女王をこのままにしておくと、来年は新生レディースが活躍するに違いなく、できればお引越ししてもらおうかと、思案中です。

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