助産師が活躍できる世の中は女性が女性性で生きていける社会だと思います
妊娠出産は誰にとっても「女の人生の大転換」
病院で産んだ時も転換はした。家族が増えて母になる…という転換。
でも、自宅出産はそんなものじゃなかった。
"本来のお産" "母性愛" "女性性" "生きることの根源"に目覚めさせてくれたのです。
(広島県 武田 美咲)
ウソみたいに本当な自宅出産後の体感
その気付きは押し付けられるものでなくて、助産師さんがサポートしてくれる妊娠~お産~産後へと、じわ~じわ~と浮かび上がってきたものでした。
「これは体験した人にしかわからないや」と、産後すぐに思ってしまった私。
お産の前から、自宅出産の経験者にいろいろ聞いてはいました。
・良く寝る子になるよ
・おっぱいトラブルが少ないよ
・上の子の「赤ちゃん返り」が穏やかになるよ
・リラックスできるからお産の進みが早いよ
・会陰が避けることはめったにないよ
・身体の戻りが早いよ
・子育てが楽になるよ
・産後がすっごい幸せだよ
これがウソみたいに本当でした。でも私の体感はそれ以上のもので、
「何で!!こんな育てやすいことってある?!奇跡の子!?」と旦那さんと驚いたものでした。笑
産まれ方でこうも違うのかと驚いたのと同時に、「これは体験した私が伝えていかなくてわ」と使命のように感じてしまいました。
「何でこの子こんなにいい子なの?!」って言われる度に「それが自宅出産のお陰様なのよ~」と至る所で"自宅出産"と"助産師さん愛"を語り出すようになってしまいました。(自宅出産ママあるあるですよね笑)
人間性が置いてけぼりになっていないか
病院の出産と自宅出産(家庭出産)は、産まれる場所が違うだけじゃない。上の子を病院、下の子を自宅出産をした二児の母の私は「育児を難しく大変にしているのは病院」と残念ながら思いました。
必要以上のリスク回避のため、合理性のために、母子の絆や精神的なもの、人間性が置いてけぼりになっている。
そうすると本来自然と湧き出るはずの「産み出す力」「母性愛」「ホルモン」が作動しない。
機械に囲まれ、人が出たり入ったりの分娩室で、安心感に包まれて、深く自分自身に集中するのは難しいでしょう。
私は病院で産んだ時、その時は深呼吸してリラックスしてたつもりだったけど、「安産にしなきゃ、いい妊婦でいなきゃ、声だすの恥ずかしい、早く産まなきゃ、」って考えがあったなぁ~と今は思います。
病院が悪い訳ではもちろんないです。現代医療のお陰で助かった赤ちゃんもたくさんおられます。
それに、私が病院で産んだ時も、病院の助産師さんにかなり助けられて「助産師さんていーなー」と思ってました。
ただ、病院の助産師さんと、開業してフリーで活動している助産師(産婆)さんは全然違います。申し訳ないですが次元が違います。
技はもちろん視野の広さや責任やお産に対しての想いや覚悟が違います。
自宅出産をして「助産師さんの偉大さ」を体感しました。
つきっきりのサポートがお産へ心身を導く
自宅出産は妊娠~出産~産後まで一人の助産師さんがずっとサポートしてくれます。この安心感がなんと有難いことか。なんと贅沢なことか。
スムーズなお産になるように、身体はもちろん、お産に向けての大切なマインドも導いてくれるのです。
妊婦検診や助産師さんとの楽しい妊婦生活の中で、信頼関係も築かれ、お産は本当に待ちに待ったスペシャルイベント!! 一生語り続けてしまうくらい人生最大の変革になりました。
実は、産まれた瞬間から母子肌身はなずくっついていれば、赤ちゃん泣かないのですよ!お腹の上に乗せて穏やかに安心してスヤスヤなのです。
そして血もついていなくて温かツルツルで気持ちいい…。
病院の手順では産まれた瞬間から母子を離して何か作業されてからママのところに来ますよね。さらにそこから母子別室になってしまって一晩中泣いている。「元気に泣いてましたよ~」と翌朝言われるでしょう。
赤ちゃんはママとくっついていたくて一生懸命泣いていたのです…
考えたら自然な当たり前のことだった。
上の子も産まれた瞬間から肌身離さす抱きしめ離さず、安心させてあげたかった…と思い、いつも涙ウルウルしてしまいます。
でも一人目の時の様々な経験があったので、
「産むのは私、育てるのは私。
家で大好きな人とだけで産みたい、
自分の身体の能力を最大限に発揮したい。
もっと幸福感を育児で味わえるはず。」
と、両親に心配され、反対されながらも、自分の決断に確信と覚悟ができました。
多くの人は産院をホテルを選ぶような感覚で選んでしまうのですが、実は自宅出産という選択肢もあります。
そしてそれは特別なことでなく、本来、誰もが持っている「産む力」「産まれる力」「母性愛」を発揮できるように、助産師さんに寄り添ってもらうお産なのです。
命の誕生の神秘を伝え続けてくれる大切な助産師さんたち。
「助産師(ミッドワイフ=女性の人生に寄り添う人)が活躍できる世の中」
それは「女性が女性性で生きていける社会」だと思います。
忙しすぎる現代女性ですが、本来、誰もが持っている女性性の神秘の力で輝いていくことで、世界中の子どもたちにあたたかな愛が届くと信じています。
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