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ストーリー漫画全盛時代の裏で・・・

一言で漫画と言っても、この世の中には沢山あります。その中でも主流となっているのがストーリー漫画です。それと比べてギャグ漫画は圧倒的に数が少ない気がします。

何故なのかその理由を考えてみました。

①単純にものすごく大変という点があります。週刊連載の場合、ギャグ漫画は15ページです。

ストーリー漫画は大きな物語に沿って毎週描いていくので、大体流れを決めてしまえば、それほど大変という事はありません。

しかしギャグ漫画はギャグにストーリー性はほとんどありません。1つ1つが独立しています。

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1ページにギャグを1個とする場合、15ページなので15個必要となります。1週間で15個という事は、月にすると×4なので60個のギャグを考えなければなりません。

1年連載が続けばさらにその×12なので720個です。2年なら1440個、3年なら2160個です。

プロの芸人さんでも、年間720個のギャグを考えている人はほとんどいないでしょう。

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それでも若い20代なら何とかなるかもしれません。

しかしこれが5年10年続くとなると、さすがにしんどくなっていきます。

その為ギャグ漫画でデビューした人が、30代、40代になって途中からストーリー漫画にシフトするというケースも多いです。

そう考えると生涯ギャグマンガを描き続けた赤塚不二夫さんは本当に凄いなと思います。

②ストーリー漫画に比べて売れないというのも、ギャグ漫画が少ない理由の1つではないでしょうか。

ここ最近売れている漫画を見てみても、そのほとんどがストーリー漫画です。週刊誌で人気なのもストーリー漫画です。

つまり頭をフル回転して苦労して考えて描き続けても、そんなに売れないとなるとモチベーションも下がってしまいます。

③週刊誌や月刊誌等で枠自体が少ないというのも、ギャグ漫画が増えない理由の1つだと思います。

1冊の週刊誌には大体20作品位掲載されています。その内、ギャグ漫画と呼べる作品は何作品あるでしょうか。

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せいぜい片手で数えられる位です。ひどい場合は1本しかない時もあります。これでは目指す人が少なくなるのは当然です。

これらの理由から、ギャグ漫画家は生まれにくくなっているのではないでしょうか。

かくいう私もストーリー漫画しか描きたくありません。以前何回かギャグマンガは挑戦した事はありますが、非常に難しいです。ネタを考えていると、何が面白いのか分からなくなってきますから。

(ギャグ4コマもたった6ページだけですが1回描いています。noteでアップしているので、良かったら読んでみて下さい。)

とにかくしんどいし、その上儲からないとなれば割に合わなすぎます。

正直、人を感動させる事よりも、笑わせる事の方が何倍も難しいです。

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本当に大変だと思います。ギャグ漫画家さんは。だから頑張って欲しいです。




投げ銭感覚で良いので、少しでも作品に興味を持って頂いたら、皆さんの元気を、ほんのちょっとで良いので私に分けて頂けるとありがたいです。 皆さんのサポートが私の大きな力に、そして支えになります。これからも作品はずっと描き続けていくので、よろしくお願いします。