「NEJM論文によればワクチン接種を受けた妊婦の流産率が82%」は誤り。Simon Thornley氏がNEJM論文の数値を誤用して82%とでっち上げた論文を発表したもの。引用元のNEJM論文の流産率は12.6%で通常の流産率と変わらない。その後所属大学から強制撤回された。
【解説】
以下に図示して解説する。
①妊娠完了時の自然流産率=A/B≒12.6%
②妊娠第20週以下で接種した妊娠者の自然流産率=A/C≒8.5%
このように図示すれば、分母を127(=827-700)という謎の数値にして104/127=82%とするのは誤りだとわかる。その127には、まだ妊娠を完了していない(後に無事出産する)多くの妊婦が含まれていない。その82%という値は、早めに妊娠が終わったケースの大半が流産だったというだけのこと。
その後、この誤った論文は、著者の所属大学によって強制撤回された。
以下でも詳しく解説されている。
【追記】
ワクチンの有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。