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2023年5月31日(水) 日記

私事で恐縮だが、昨日20歳の誕生日を迎えた。
「わかものはばかもの」という表現を昔何かの書籍で目にして以来、その言葉が頭から離れない。

すきなひとから、誕生日のお祝いにプレゼントをもらった。素敵な柄の傘だった。
「私が雨女だから?」と聞くと、すきなひとは「焼けてもらったら困ると思って」と、笑いながら言った。彼は私の不健康に白い肌のことを綺麗だと褒めてくれる。
プレゼントを家に持ち帰ると、プレゼントが入っていた紙袋からすきなひとの匂いがした。
胸がぎゅーっとなった。これがきっと恋なんだろう。

今朝朝ごはんを食べるために箸を持ったところ、利き手の中指に鈍い痛みを感じた。身に覚えはある。
冴えない白いシャツに、ネットで購入したチャイナボタンを縫い付けてリメイクでチャイナシャツを作った。分厚いシャツの生地に針を通そうと奮闘していたため、針の尖っていない部分の方(つまり糸を通している方)が中指に刺さっていた。中指の一部分が斑点模様に赤く腫れているので、恐らくその時にできた傷であろう。
出来上がったチャイナシャツは贔屓目に見なくても可愛らしいものになった。(と、思う)
母には宗教服みたいだ、と言われてしまったのだが。

毎日の日課である犬の散歩に出かけた。
いつもの散歩ルートには、「コーポ上中田」という建物がある。逆さから読むと「田中上ポーコ」という意味の分からない単語になるのだが、「コーポ上中田」よりも「田中上ポーコ」の方が可愛らしい響きで好きなので、勝手に「田中上ポーコ」と読むようにしている。

今日は犬の散歩以外に特に外出する予定がなかったので、お洒落とは言い難いグレーのパーカーを着ていた。パーカーの紐が片方迷子になって帰ってこない。きっと宇宙空間にでも飛ばされてしまったのだろう。

夕方になり、おやつとして食べたロールケーキの甘ったるさを口の中で持て余してしまったため、一服しようとベランダに出た。
廃品回収車が家の前を通り過ぎた。
「処分にお困りの物はございませんか?」
廃品回収車よ、私のこの才能に見合わない膨大な承認欲求を回収してはくれまいか。

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