老いる勇気とは
こんにちは。おさくです。
「老いる勇気」
著者 岸見一郎
出版社 PHP社
を読みました。
アドラー心理学を元に「老いる」ということについて考えていく内容でした。
○生きているだけで人の役に立てる
本書では老後の生き方や介護について、幸せとはなにかなどたくさんの事が書かれていました。その中でも私は「生きているだけで人の役に立てる」ということが素敵だと思いました。
社会では「できること」「できないこと」に焦点を当て生産性を求められます。
しかし老いていく中で、「できなくなる」ことは少なからずあります。では「できなくなる」事でその人の生産性が下がり、価値が無くなってしまうのでしょうか?
○そこに存在しているだけで価値がある
「生産性が無くなれば価値が無いのか」という問いには積極的にNOと言えると私は思います。なぜなら人はそこに存在しているだけで価値があると思っているからです。
例えば…赤ちゃんが生まれてきてくれた時、母親や父親は「生きているだけで嬉しい」と感じたり、事故に会って大怪我をした友人や親に病院のベット等で再会したときに「生きていてくれてありがとう」等の言葉を掛けたりします。
この事は「存在しているだけで価値がある」ということが言えるのではないでしょうか?
赤ちゃんも大怪我をした友人や親も生産性はほぼ無いと言えるでしょう。でも「そこにいるだけで…」と価値は感じられるはずです。
○老いていくなかでも…
介護される身になると「迷惑ばかりかけて自分は価値が無いのでは無いか…」と考えてしまうことがあるのではないでしょうか。しかし、先程の内容を心に置いておくと「自分で自分の価値を認める」ということはできるはずです。
自分の価値を自分で認める事でそこから「自分にできることはあるかな」「自分に貢献できることはあるかな」と考えるベースとなるのでは無いでしょうか。