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西宮ストークス観戦記#19 vs山形1

西地区首位の競合・広島ドラゴンフライズと敵地で1勝1敗と、上々の首尾でホームへと帰ってきた西宮ストークス。今節の相手は山形ワイヴァンズです。11月から12月にかけてはアウェー戦が多くなるため、下位相手のホーム戦を落とすわけにはいきません。

◉落ち着いた横綱相撲?

ランをしたりされたり、意外と安定しない立ち上がりの多いここ最近のストークスですが、今日はかなり楽に得点していきます。山形のミスにも付け込んだ形。松崎選手がいい速攻を連発します。一方の山形は新外国籍選手のトリアン・グラムを中心に、アイソレーションぽいオフェンスを多用するのですが、これが案外決まって、それほど点差は開かず。点の取り合いのまま、西宮の4点リードくらいで1Qは進んでいきます。

速攻が多かっただけで、西宮はそれほど特別なことはしていません。マドゥアバム…と思ったら違った。スティーブン・ハートだった。守備範囲が狭いのを突いて、谷さんや岸田選手がミドルショットを次々に成功。PNRを眺めてるだけだから、ほぼフリーで打てる。ブラッドさんのポストプレーはやはり狙われているのでかなり苦しいけど、無理やりパスを通している感じでもなく、淡々と時間が過ぎていきます。20-17で1Qは終了。これを横綱相撲と思っていいのか。

◉離せないけど追い付かれない

2Qは岸田選手のきれいなスリーで始まります。このQも特に大きな波もなく、西宮はきちんと用意してきた、というか今シーズンのバスケットを繰り返します。中へ外へ、右から左へ、今日はボールがよく回ります。かと言ってボール回しが目的になるのではなく、きちんと仕掛けるべき選手が仕掛けられている。岸田選手はこの部分のセレクションがいい。

3分くらい経ったところで俊野選手が登場。なかなかシュートは決まらないけど、俊野選手が出てくると、みんなで彼にシュートを打たせようとするのがいいね。

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これは別にどうということもないのですが、たぶん新しいセット。ブラッドさんからハンドオフでもらってスリーを打つだけなんだけど、谷さんがHornsの一角に入るように見せてから動くのがちょっと面白かった。

これが決まれば一気に流れに乗れるというシュートが決まらないけれど、徐々に点差を広げていく西宮。谷さんも今日はタッチが良さそうなんだけど、ゴール下をポロポロと落とすお茶目ぶり。今シーズンはあまり見せなかった、ゴールバーをポカポカと叩いて悔しがるシーンも飛び出します。

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こんな画像貼ってごめんなさい。それだけ今季は調子がいいということだよね。ベンチスタートの役割を引き受けて、プレーで示してくれています。いつも思うけど、ここに席つくったらめちゃくちゃ人気出そう。

さて、試合はというと、相変わらず山形は個人を強調したオフェンスなんだけど、意外に決まるから離せない。オフェンスのプロセスでのミスは減ったから、余計な失点も減った。とはいえ単発だから、観ていてそれほど怖さは感じない。西宮もきちっとセットを組めているし、オフェンスリバウンドをしぶとく得点に繋げたりしている。道原選手のシュートタッチが悪くて、そこが決まればもっと離せたはず。フリースローが1/4って信じられない。

そんなわけで39-35で前半終了。失点が多いけど、崩された感じはしない。離せないけど、追い上げられるわけでもない。実力差を発揮しながら、落ち着いた試合運びでもある。…退屈といえば怒られるけれど。

◉中盤からギアチェンジ

お互いシュートの外し合い。西宮はやはりきちんとセット組んで打ちたいシュートを打っていますが決まりません。かと言って山形も入らないよ。いっそ追い付かれた方が面白いのに、なんて思ってしまう(すみません)。

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そんな中でもこのプレーは良かった。松崎選手がナイスなカットを見せて、ブラッドさんへお洒落パス。いつもだと松崎選手は外に開いて、コーナーにいるバーンズ先生へ落とすんだけど、上手く裏を突いていた。だんだん相手もセットに慣れてくるわけで、そういうタイミングでの臨機応変なプレーでした。

そんなこんながありながらも、道原選手が速攻からコーナースリーをヒットし、西宮が点差を広げにかかります。ちょっとギアを上げたかな。バーンズ先生に早めにボールを渡してプッシュさせるのが「よーいドン」の合図。バーンズ先生のドライブからブラッドさんへの丸投げアシストも決まり、12点差。最終的には9点のリードをつくり、3Qを終えます。自分たちで流れを動かし、リードできたのはナイス。

◉安心して観られる4Q

4Q、岸田選手の素晴らしいアシストで、谷さんのコーナースリー。おお、なんだか安心して観ていられる。久しぶりな気がするぞ。内藤選手も活躍。タイトなディフェンスがファウルになることが多かったけど、スティールからのワンマン速攻など、結果に結びついてきた。スリーも入ったし。残り6分で20点差、今日はもう大丈夫そう。

土屋選手は今日も積極的にドライブしてていいんだけど、なかなかゴールまで体勢を維持したまま踏み込めない。まだ体幹がしっかりしてないんだろうな。バランスを崩さずシュートまで行ければ、少なくともファウルはもらえるようになる。ダンクもカッコよかったです。

最後はまあグダグダでしたが、点差のあるゲームの最後って、得てしてこういう感じになること多いよね。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。



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