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西宮ストークス観戦記#23 vs福岡1

今節は初めての対戦となるライジングゼファー福岡をホームに迎えます。B2降格後、ディフェンスが安定せず、苦戦を強いられている福岡を相手に、積極的なオフェンスでしっかり勝ちたいところ。ストークスは前節に引き続き、バーンズ先生がお休み。脚のケガが思いのほか悪いということでしょうか。マーシャルは誰が守るんだろう。

◉やっぱりインサイド

谷口選手のきれいなスリーで先制した西宮。いつもの通り今シーズン多用しているセットプレーを中心に攻めていきます。無難な立ち上がり。対する福岡は基本的には両外国籍選手の個人のテクニックに頼った戦い方。その中で、ミスマッチとなるマーシャル選手をアクセントにしようというプラン。序盤はこの個人技が決まって、福岡が少しリードします。とはいえ、ミスが多くリズムには乗れない。このあたりが今季の苦戦の遠因でしょうか。

5分を過ぎ、いつものローテーションがスタート。劉選手と岸田選手が出てきます。ツインタワーになって安定したのはディフェンス。というかリバウンドかな。今日はマーシャルは谷さんが担当するみたいで、1on1ではやられながらも上手く周囲からは孤立させて、福岡のペースを落とすことには成功しています。なので、劉選手がわりと余るのですが、中へ外へ、しっかりチェイスしてシュートを防いでくれます。リバウンドもしっかりキープ。福岡はプレーメーカーというか、クリエイトする選手が少ないので、攻撃が単発に終わりがち。ディフェンスはわりと思い切って動けます。

オフェンスでは劉選手がインサイドでのターゲットとなって、マーシャルをいじめます。守りづらそう。そのポストアップが効いてきて、追い上げ、徐々にリードする西宮。ベンチには下げられないまでも、ブラッド一辺倒にならないのは大助かり。押し込めるから外れても速攻を出されないしね。案外これがディフェンスが安定した要因かも。

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フリースローも西宮で初披露。打点は画面から見切れるほど高く美しいけど、入りませんでした。19-13と6点リードで1Qを終えます。

◉ツインタワーで押す、押忍

2Qはバックコートが岸田・内藤・谷口というトリオでスタート。不安は的中。マーシャルのお世話を代わった谷口選手が立て続けにファウルして福岡が迫ってきます。その後もオフェンスが不発なのですが、福岡がスリーを外し続けてくれて命拾い。そうこうしている間に谷さんも松崎&道原も戻ってきます。今日はちょっと谷さんはお休み少なそう。

とはいえ、西宮のオフェンスは相変わらずインサイド偏重。劉たんがマーシャルの頭の上からフェイダウェイバンクショットまで決めて、おいおいどこのノビツキーだよ。

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コンディションがとか、どれだけ動けるかと言われていたけど、こんなにできるとは正直思わなかった。特にディフェンスでしっかり外まで追いかけるのが素晴らしい。

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ブラッドさんも貫禄のエンドワン。これがそのエンドワンの時のエントリー。劉たんが向こうにいるから、この位置だとマーシャルが間に合わない。

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それを見越して、松崎選手とパス交換をしてさらにいいポジションを取ったブラッドさんもお見事でした。インサイドにもこうやってだんだんバリエーションが出てくるといいのだけど。

それとトレードオフのところもあるけど、西宮のペースもそんなに上がらない。ミスなども出て、結局は6点差のまま。もうちょっと離したかった。このあたりは普段のメンバーと違うから仕方がないところもある。福岡のマーシャルがアウトサイド専門になってくれてるのも助かった。劉選手とのマッチアップで疲れたのかな。

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余談だけど、最後の谷さんのハーフコートショット。土屋選手を走らせてアリウープ狙えたかも。

◉点差のある時間帯の過ごし方

3Qはまず福岡がマーシャルのアイソレーションを効果的に使いながら、差を縮めにかかります。谷さんのグッドディフェンスもダブルチームもなんのその。対して西宮は、谷口選手が潤滑油に。ウィング陣の運動量がどうも不足していてオフェンスが停滞気味だったのを、自分が動くことで打開していきます。ミスもあるけど、ここは成長の証。ブラッドさんのびっくりスリーに加えて、その谷口選手のアシストから松崎選手のコーナースリーも決まり、福岡にタイムアウトを取らせます。

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こういうプレーは好き。ブラッドさんが攻められなくて、谷・道原も空いていなくて(もうちょい動けよとは思う)、自分でドライブして潰れてオープンショットを演出。素晴らしいデコイ(犠牲)。前半はこういう時も外にボールを振るだけだったけど、そっちに逃しても相手に寄せてくれって言ってるようなもん。

その後、離せないながらも6〜8点差を行ったり来たりする展開。福岡はほんとにマーシャルとピンキニーでしか点を取れないのが辛い。これだと守ってる方もやられても納得感があるんだよね。西宮も道原選手が負傷退場して嫌な空気になりますが、その後戻ってきて一安心。気持ちよくシュートを決めさせてもらえないものの、粘り強く全員で得点していきます。こういうの地味だけど大切。岸田選手がフリースローで繋いだのとか隠れた好プレー。点差のある時にいかに時間を使って、試合の流れを壊さずに進めていけるか。

終盤、福岡のスリーが決まり、少し詰められて7点差で4Qへ。上回っているとは思わないけれど、外国籍選手に得点されているだけで、チームとしてやられている感じもしない。

◉シェフ・ザ・リュウジン

スティールから内藤選手のエンドワンという最高の滑り出しをした西宮。福岡もしぶとくシュートを決めてきますが、劉選手の「そんなんできるんですか!?」ムーブ連発で差を広げます。右と左、両方やってるんだぜ。身体能力抜群の相手をクッキングする202cm。

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福岡はどうもオフェンスの仕掛けが遅い印象。マーシャルもピンキニーも石谷も、フィニッシュはみんな上手いんだけど、クロックを使い切る形が多いので、畳み掛ける展開にならない。追いかける立場でこれだとね。ディフェンスの工夫もあまり見られなかったけど、今日の西宮というか劉選手の出来だとなかなか対応しづらいのは確か。

さて残り7分で西宮が12点のリード。嫌な感じもしたけれど、今日は危なげなかった。15点差にした岸田選手のスリーが大きかったね。谷さんも、なんか急に最後の方でアグレッシブになったりして。勝ち試合をすっきりと勝つというのは、明日のことを考えても大事です。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。






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