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西宮ストークス観戦記#14 @東京Z

今シーズン初となる平日開催、そして9試合目にして初めて同じ中地区のチームとの対戦です。対戦相手はアースフレンズ東京Z。同地区対決は負けたくない。

◉「いつものシュート」が決まらない

今節も引き続き俊野選手がコンディション不良で帯同せず。ちょっと心配。コンディション不良ってどういう状況なんだろう。週末には再びコートに立ってくれることを願います。

立ち上がりから西宮はエンジンがかかりません。ブラッドさんのポストプレーを強調するのですが、これが決まらない。普段なら入るはずのシュートを落とし、オフェンスリバウンドのフォローも決まらず。それが焦りとなったのか、オープンスリーもまったく決まりません(1Qは1/7)。これまで試合を楽に進めることができていたのは、ブラッドさんが着実にシュートを決めてくれていたからなんだと思い知る展開です。

とはいえ、東京もそれほどシュートの確率はよくない。しかも両チーム共にターンオーバーが5ずつとミスの応酬で、流れがどっちに転ぶのか読めません。ただ、なんとなくアスフレの方が持ち味の思い切りのいいバスケットをしている感じ。アスフレの2点リードで1Qを終えます。

◉集散の速いアスフレのディフェンス

2Qに入っても西宮のオフェンスは重苦しいまま。対するアスフレもやっぱり確率はそんなによくないのですが、ビッグマンのポストアップに引っ張られてできたスペースに走り込んだり、ハンドオフからのスリーを打ったりと、気っ風のいいオフェンスが続きます。こちとら江戸っ子だい、てやんでぃ(適当ですみません)。

なんで西宮のオフェンスはこんなに重いのか? 重いというか狭い。よく観てみると、守備でもアスフレはかなり思い切ったシフトを敷いています。

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これは松崎選手のドライブですが、逆サイドの選手がゴール下まで寄っています。わお、後ろにいるの谷さんなんですけど。

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これもボールとは逆サイドのディフェンスがかなり中央に寄っている。まあ、西宮の形も悪くて、バーンズ先生がドライブしようとしているのに、ブラッドさんがディフェンスを連れてインサイドへ入ってしまい、ぐちゃぐちゃになってしまった。意思疎通の悪さも目立つ試合。

相手がこういう守備をしてくるなら、当然西宮はぽっかり空いた裏のスペースを使いたいわけですが、この試合のアスフレは集散が速く、逆サイドへ振られてもしっかり追い付いてきます。外国籍選手2人の機動力が高いのも大きい。PNRやピックから始まる西宮のアタックを封じつつ、アウトサイドからのシュートもケア、ディンフェンスの運動量によってアスフレが2Q開始から7-0のランを見せます。

西宮のタイムアウト明け、東京はゾーンに変更。これがむしろ西宮にとっては好都合。ゾーン崩しには決まったパターンがあるため、やることが絞られて明確になり、かえってオフェンスに迷いがなくなります。すぐさま追い付き、スリーも当たり始めた西宮。道原選手の4点プレーも飛び出し、西宮が2点リードで前半を終えます。

◉ちぐはぐなオフェンスは続く

しかし、3Qに入っても西宮のオフェンスは眠ったまま。後半開始から6分経ってもわずか4得点とひたすら攻めあぐねます。西宮はやっぱりブラッドさんのところを使いたいみたいなんだけど、どうしてなんだろう。そこはアスフレがしっかり守っていて、マークマンがポジション争いのところで頑張ってるし、たとえ前を向けても先述のアグレッシブな守備ですぐにダブルチームが来る。(たぶん)後半からバーンズ先生を高山選手や紺野選手など日本人選手がマークするようになり、外国籍選手が1人「余る」ような感じになってるのも効いている。リムプロテクトできるし、リバウンドとれるし。

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これはタイムアウトを取る前の24秒バイオレーションになったオフェンスですが、松崎師匠とバーンズ先生のドライブの方向が違う気がするんだ。なんでそんな狭い方へ行こうとするんだ。寂しいのか? バーンズなんてあからさまに重なってるし。焦ってたのかもしれないけれど、そもそもセットに入るまでに10秒使ってるし。というか、道原選手がコーナーまで下りると少しは広がるんだけど。というわけで、とにかくちぐはぐな西宮のオフェンス。アスフレの高山選手や久岡選手がよく守ってるというのもあるけど。

東京もそこまでシュートが決まらないのは前半と同じで、一気に離されることはないものの、それでもこれだけシュートが決まらなければ点差は離れます。3Q残り4分でタイムアウトをコールした時には、西宮のビハインドは9点差まで広がっていました。

さて、タイムアウト明け。こんな時はディフェンスで頑張るしかないということなのか、スティールを連発。なんだかよくわからないうちに点差を詰めます。このへんはアスフレもまだまだ粗い感じ。今日は調子の良さそうな岸田選手の2本目のスリーが決まり、結局は2点差で4Qを迎えます。どちらも締まらないと言えばそうだし、お互い必死とも言える。

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◉突然のスリーポイントショー

勝負の4Q、なんの前触れもなく谷選手の3Pショーが始まります。タッチは良さそうだったし、その中でオープンを何度も外していた悔しさを一気に晴らすようにswish連発。あっという間に西宮が逆転します。これには岸田選手のボールプッシュも関係あったはず。明らかにこの時間帯はリズムが良かったもん。コートをワイドに使って、テンポよくパスが回っていました。やればできるストークス。

オフィシャルタイムアウトの時点で5点差。しかし、この日のオフェンスの出来で持ち堪えるには5分は長すぎました。試合終盤に久岡選手に2本のスリーを決められて敗戦。うーん。でも、負けても仕方がないパフォーマンスの試合ではありました。勝負どころでディフェンスの連係ミスが出たね。

個人的に一番痛かったと思うのはオフィシャルTO明けにケイシー選手に決められたスリー。5点差であと1〜2ポゼッションでも我慢できていれば、また違った結果になっていたはず。それもそうだし、最後に久岡選手にスリーを決められたシーンも共通するのはマークの受け渡しでのミス。前者はブラッドさんがスクリーンへの対応が遅れてフリーで打たせてしまい、後者はバーンズ先生がもっと追いこまないといけなかったはず。フィッシャーHCが試合後の記者会見で言ってたのはこのあたりかな。

ディフェンスでは頑張っていただけに、最後にそのミスで負けるのはある意味残酷ですが、足を使って終始プレッシャーをかけてきたアスフレの守りに対してなかなかアジャストできなかったことの方が気になる。速攻を3本くらいブロックされたのも、判断が悪いと言えば悪いわけで、そこのところをリセットして、週末の試合に臨めるでしょうか。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。



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