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西宮ストークス観戦記#66 between the lines 3

オフシーズンもしっかり楽しむ西宮ストークス観戦記。観戦してない? いやいや、してますよ。「オフシーズン」というシーズンを。というわけで、恒例の(?)ストークス関連ニュースの行間を読む企画その3。

◉ストークストリオは来シーズンも

西宮ストークスは、松崎賢人・道原紀晃・谷直樹の3選手との再契約を発表しました。

ストークスを支えるベテラン3人が来シーズンも揃ってプレーすることに。ホッと胸をなでおろしたブースターも多かったのでは。

ただ、彼らに移籍する要素や強いインセンティブがあったようには思えず(個人の感想です)、ひと安心とは言うものの、どことなく「既定路線」感も漂います。もちろんブースターの期待に応えてチームの顔と契約に漕ぎ着けることが、それほどたやすい仕事だとも思わないわけですが。

だから、サラリと流そうかなとも思ったのですが、改めてリリース時のコメントを見直してみると、3人が3人とも口を揃えて「B1へ行く」と言っているんですね。これは何かあるね、きっと。

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道原選手とかあんまりそういうはっきりしたことは言わないタイプだし、ずいぶん強気だなと思って今シーズンの開幕前、すなわち昨シーズンオフの再契約コメントをさかのぼってみました(暇か)。すると、案の定、「B1」に言及しているのは松崎選手だけ。これを深読みすれば、選手にはB1を目標に掲げることが現実的であると思わせるチームのプランが明かされているということではないでしょうか。いや、知らんけど。

◉特別指定の須藤選手は横浜へ

一方でストークス的には残念なニュースも。昨シーズン、特別指定選手としてシーズン終盤に加わった須藤昴矢選手がB1の横浜ビー・コルセアーズへ移籍することに。

須藤選手への期待は以前に書いたことがあります。ストークスにはいなかったタイプのバスケエリートと呼んでも差し支えないキャリアで、地域密着・関西風味が売りのストークスではありながら、こういう花のある感じの選手もほしいなあと思っていたのでした。残念。

須藤選手自身にとっては、地元のB1チームでプレーできるのなら間違いなくそちらの環境の方がいい。ウィング陣が手薄で、かつ再建モードな雰囲気の横浜なら、ルーキーとはいえプレータイムももらえる可能性もある。強豪大学とは言えないものの、関東の1部リーグでバリバリやっていた選手が、B1を目指さない理由もありません。須藤選手にはぜひ活躍してもらいたいですね(涙目)。

自由交渉リスト入りのリリースにもあった通り、チーム側には再契約の意思があり、須藤選手とは継続交渉を行っていました。しかし、上記のような理由で、西宮をわざわざ選ぶには、かなり条件面で頑張らないといけない状況だったことは想像に難くありません。でも、西宮が提示できる好条件って何だろう。サラリー? まさかね。住みやすさ? うーん、横浜出身のシティボーイには通じないよね。

ただ、再契約の可能性がゼロならもっと早くリスト入りしてたような気もして、もしかしたら須藤選手にも「その気」はあったのかも…と思ってしまうのは、惚れた弱みというやつなんだろうな。

須藤選手の移籍がこれまでと違うのは、チームのプラン通りに進まなかった点です。ここまでの動きは、放出する選手にしても、再契約する選手にしても、すべてチームの思惑通りに進められていたはずです。つまり、主導権はストークス側にあった。ところが、須藤選手との交渉ではうまくいかず、再契約をすることができなかった。これについて、ストークスは「プランB」を用意する必要があります。

まあ、チーム編成というのは交渉ごとですから、すべてが思い通りに進むわけはなく、フロントは当然プランBやプランCを準備しているはずです(え、してるよね?)。ただ、順番的に考えると、初めに谷口・内藤・土屋の3選手を放出しているわけで、それは須藤選手との再契約を念頭に置いて進められた動きのはずです。そう考えるとけっこう痛いよね。先に3人切ってるわけだから。特に、タイプは違うけどポジションの重なる谷口選手の穴が、より強調される状況になってはいます。

◉大事なのはここから

というわけで、ひとまず昨シーズンの所属選手全員の去就が明らかになりました。整理してみましょう。

西宮ストークスのオフシーズンの動き
【再契約】
岸田、浜高、劉、松崎、道原、谷
【放出】
谷口、内藤、土屋
【自由交渉リスト入り】
バーンズ、ブラッド
【移籍】
須藤

自由交渉リスト入りが発表されたバーンズ&ブラッドの2選手ですが、再契約の可能性の余地がありそうなことは前に書きました。最近流行りの「匂わせ」というやつだね。

それを踏まえて、来シーズンのロスターをポジション別にするとこんな感じになります。

西宮ストークスの来シーズンのロスター(5/27時点)
PG|岸田、松崎
SG|浜高、道原
SF|谷
PF|▲バーンズ
C|劉、▲ブラッド

バーンズ&ブラッドは一応、再契約としてみました。バックコートはなんとなく目星が付いてるけれど、まあまだまだこれからだね。日本人選手の枠が10人とすれば、あと5人は加わるわけで、なかなか大胆な動きのオフシーズンになりそう。要するに、まだ始まったばかり。絶対B1と豪語するベテラントリオの言葉を深読みして、期待して待ちましょう。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。

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