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「いい塩梅」と「ヤな塩梅」

 九月いっぱい、体調不良で休んでおりました。メンタルが、どーんとやられまして。一ヵ月、一文字も書かなかったなあ。なんとか復調し、今は通常運転しております。いい塩梅です。休養中は、いろいろと周りのかたに助けていただきました。ありがとうございました。復帰できてよかったと、今、しみじみ思います。感覚的にはトラックにはねられて大ケガしたところから、なんとか復活できた、という感じです。メンタルの落ち込みは、それくらい深刻なものだということを、身をもって知りました。この辺りのこと、いつかまた書いてみたいと思ってます。

 近況など。
 告知するタイミングを逸してしまいましたが、チャットノベルアプリTаnZakで、『オカルトーク!』第8章が公開されています。お時間あるかたは、チェックしてみてください。ひっそりと連載しておりますこの作品ですが、若干名、ご熱心なファンの方がおられることを、私、ネットなどで確認しておりますよ。ありがとうございます。今、せっせと第9章を書いております。少々お待ちください。

 第22回東京03単独公演「ヤな塩梅」
 観てまいりました。内容には触れませんが、安心と信頼の東京03印のコント、堪能しました。全部で7本のコント。最後のネタは、いつものごとく長尺ネタ。今回は一本だけ漫才やってみました、というトリッキーなこともなく、珠玉の、円熟の、まさしくキングのコント集でございました。私は昼の部を観て、新喜劇のレイチェル君は同じ日の夜の部を観たそうで。「感動して、ちょっと泣いちゃいました」って電話くれました。まあ、わからんでもない。
 会場は、梅田のシアタードラマシティ。座席は一席ずつ空けてあって、最前列のかたはフェイスシールドをお召しでした。物販はオンライン販売のみで、会場では商品の展示のみ。終演後の退場も、一斉にではなく、後方のお客様から順次、というやり方。ちなみにチケットも、スマチケっていうんですか、スマホにダウンロードして、それを入場時に見せるシステム。ご時世ですね。でも、本当に幸せな時間でした。ライブに行くって、ライブの本番の間だけ楽しいんじゃなくて、その前後の時間も素敵なんだよな、ということを再確認できました。
 開場時間の三十分くらい前に梅田に着いて、うどんを食う。食いながら、今頃、03のお三方は何してんだろ、スタッフさんと談笑してんのかな、弁当でも食べてんのかな、それとも台本見てんのかな、いやさすがにもう頭に入ってるか、なんてことをあれこれ想像すんのも楽しい時間。本番が始まれば、当然幸せはマックス。で、終わって、帰り道。おもろかったなー、今回も、と、ホクホクした気持ちで駅に向かう。

 新喜劇に関わっているときは、お客様を劇場でお迎えする立場ですが、そのお客様が、どういう気持ちでその日、その会場に向かっているのかを改めて体感できたのは良かった。楽しみに来ているお客様を楽しませる。やることはそれだけ……っつーか、それだけは絶対にやんなくちゃいけないことなんだなと、エンタメ業界の末席を汚す者として、背筋も伸びた次第。
「こんな中、来てくださいまして、ありがとうございました」と、カーテンコールのとき、飯塚さんも仰っておられました。
「こんな中」、なんだよなあ、今、本当に。11月24日からと、12月15日からの、なんばグランド花月での新喜劇を担当しております。是非お越しください、と、ちょっと言いづらくなってきた、ここ数日の感染者数であることよ。ヤな塩梅。


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