![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50609777/rectangle_large_type_2_501792f6742ebd38d82936e7e31e94ba.jpg?width=800)
『闇夜の冬に走り出せ』
闇夜で木々が、狂った女たちのように踊る。僕は裸になった樹木を見るたびにそう思う。永い永い旅路の果てに辿り着くのはいつも冬。
樹木がカサカサと音をたてることを辞める。
季節は冬には死なない。
躍動しそうだ、走り出しそうだ、裸のまんまで。
永い冬をくぐり抜ける。
もう暴発しそうだよ。僕はこんなことの繰り返しだ。
永い冬をくぐり抜けると、北国ではいつでも爆ぜるような春が訪れる。
写真 小幡マキ 文 大崎航
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
闇夜で木々が、狂った女たちのように踊る。僕は裸になった樹木を見るたびにそう思う。永い永い旅路の果てに辿り着くのはいつも冬。
樹木がカサカサと音をたてることを辞める。
季節は冬には死なない。
躍動しそうだ、走り出しそうだ、裸のまんまで。
永い冬をくぐり抜ける。
もう暴発しそうだよ。僕はこんなことの繰り返しだ。
永い冬をくぐり抜けると、北国ではいつでも爆ぜるような春が訪れる。
写真 小幡マキ 文 大崎航
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?