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僕だけが一億光年分の価値のある宝物を探しに行く。それは荒野を一人で歩く事と同じ位孤独な行為だ。 誰も僕の背中を押してはくれなかった。 誰もが一億光年分の価値のある宝物の存在を認めてくれなかった。 だから僕は、言葉で言葉で殴り付けてやることにした。 生かすか殺すか。生きるか死ぬか。 殴り付けても、殴り付けても、殴り付けても、誰も宝物の存在を信じてはくれなかった。 もう我慢の限界だ。 いつでも男は、荒野を一人で進む。 ヒタヒタと音を立てる。 足音が、僕の意識を軽
もし北国の祭りに行く事があるのなら、伝えて欲しい。国境に強い風が吹き付ける所だけれど。僕の事を覚えている人たちに伝えて欲しい。僕が彼女を愛していた事を。 雪の礫が渦巻いて、夏が終り、川は凍りつき、吠えるような風が吹き付けているだろうけど。彼女が暖かいコートを身に纏っているか確かめて欲しい。彼女が長い髪を垂らしているか確かめて欲しい。僕は確かに、そんな彼女の姿を覚えているのだから。 彼女は何度も僕の事を考えてくれただろうか。僕は何度も祈りを捧げた。闇夜の中で。光輝く日溜まり
母さんへ。 他人が僕に貼り付けたレッテルを外して欲しい。 もう使い物にならないから。 何もかも暗すぎて見えないから。 僕は天国のドアをノックした。 天国のドアをノックした。 天国のドアをノックした。 母さんへ。 僕が手にした銃を地面に転がしてくれ。 僕はもう、撃つことはないから。 空が雲に覆われたから。 僕は天国のドアをノックした。 天国のドアをノックした。 天国のドアをノックした。 『Knockin ' On The Heaven's Door』
昔は綺麗ななりをして。大判振る舞いして、そのうち落ち目に合うって噂され。あんたは嘲りだって突き放し、笑ったよな。ブラついて、職にあぶれた奴らに今はデカイ事も言えないよな。プライドも無くして、飯にありつく事しか考えられなくなって。 どんな気分だよ。帰る家もなくしてさ、思いも至らぬ方に、転がって、転がって、転がる石のように転がって。 偽政者にアーティストだとかおだてられたよな。だけど体を張って生きていく術なんて知らないよな。体を張って生きていく術を覚えようともしないよな。体を