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一億光年の宝

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北海道別海町中春別の小幡牧場の日常をモデルとした考察の中から産まれたポエム、エッセイの数々。酪農と宇宙を探偵作家土木警備員の著者がコラボさせるなど、好き放題やっている。創作なので…
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2021年5月の記事一覧

『冒険しよ❗』

あったけえー! 超気持ちーよ! 太陽光はやっぱり最高だよ。 皮膚に刺さるじわじわっとした日射しの感触がたまらねーよ! 北海道の乾いた春の空気がオレみたいな甲羅属にはしっくり来るんだよ。 ズイズイ進む。 デケデケと行く。 ワシャワシャと掻き分ける。 オレは植物が好きだ。 食べるのもそうだけど、植物の生き方そのものが。 平和主義が一番だから。 オレは、ドジでノロマな亀かもしれないけれど、タンポポを連れて旅をするくらいの優しさは持ち合わせている。 タンポポが言った。 私たち

『思いのままに書いてみる』

良く知っている、あの牧場の牛舎裏かな? 赤い屋根の牛舎の脇にはまだ若い山桜の木が根付いている。その横には恐らくエゾマツとミズナラの混成した原生林。別海町では平野部の原生林からは泉が涌き出て、夏になると平野部の青々と生い茂った樹木の間を縫ってアマゾン川の支流のように摩周湖の伏流水が流れていたのを思い出す。樹木の間を走るたった横幅30センチくらいの細い流れの中にも、アメマスやヤマベが生息していた。今もあの川は汚染されず清らかに流れているのだろうか?今頃、大地のシバレが溶け、青く

『大きくなあれ‼️』

オイラの名前はコゴミという。 春になると芽生える山菜の一つだ。 オイラは煮ても焼いても食える奴だから、人に食われる事も多々ある。  そんなオイラだけど、やるときはやる! グッと握りしめたこぶしを、バッと開いて、ガンと真っ直ぐに伸びていく。 オイラは難しいことも曲がった事も大嫌いだ。 他のやつらみたいに、太陽に媚びる事をしない。 デカくなったらクサソテツと言う。 オイラは恐竜とともに白亜紀の地球を経験した。 ドーンと隕石が落っこちて、ガーンと火山が噴火して、色々あったけど何て

顔は男の履歴書 小幡牧場 じゅうばんばん

コノハズク 写真 小幡マキ 文 大崎航

宝石のように輝く数々の写真をどうもありがとう。俺の探偵のルーツ、別海町中春別へ。大崎探偵事務所より。

『力いっぱい❗』

思いっきりね。ぎゅうっとぎゅうっと力んでみる。 力を抜いて、楽にして、深呼吸して、考えすぎず、くよくよしないで、落ちついて、自然体になんて、なれないよ。 一生懸命、夢中なんだけど、頭の中はこんがらがって、どうすれば良いかが解ってなくて、僕の気持ちが一杯詰まって、形とは裏腹に、もう爆発しそうだよ。 やり場のない僕の気持ちを、僕はグッと内に秘め、今か、今かとぎゅうっとしている。 僕は敢えて、言う。陳腐で使い古され、今時流行らない言葉をあなたに。 頑張れー! 写真 小幡

『大崎探偵牧場のガメラ』

亀といったら、不老不死!ビッグバン、宇宙誕生の秘密を知る叡智の力! この屈強な、鋼のような鎧!いつでも身を守れるジャックナイフのような首構造! 永い永い進化の過程で、オイラは無敵の連合艦隊ばりの警備力を手に入れた。 スマホとマッスルドッキングをしたオイラ。さらに無敵の探偵力をも手に入れた。 さあ、ちびっこのみんな、笑おう。 オイラの笑いで無敵の免疫力を手に入れよう! 新型パックマンなど、どいつもこいつも殴り倒したる! では、みんな、オイラに元気の気を別けてくれ!

¥10,000

僕はお母さんのミルクを貰っている。人と牛と植物が手分けをして、太陽のエネルギーがミルクになる。そのお裾分けを貰っている。けれどこれから、草も食べてみる。少しずつ繊維質に慣れて、丈夫なお腹を作っていく。 『小幡牧場』

頑張れない時ってある。出産後?ちょっと上手く立てない。低カルシウム血症かな?無理しないで。脱水状況から回復したら、きっとまた立てる。 『小幡牧場』

搾乳が終わった。私たちは一休み。私たちは私たちの子供たちに与える量より、はるかに沢山の牛乳を出す。だから搾乳後はへとへとになる。 『小幡牧場』

私たちは、とにかく食べて、食べて、たべまくるの。胃が四つあって、微生物を胃の中に沢山飼っていて、草をタンパク質に変える、そんな生態系を体の中に飼っていると言うわけ 『牛の中の生態系』

牛の出産後の胎盤を食べているのだろうか?鎖から解き放たれている小幡牧場の動物たちは、闇夜で野生に返る。 『小幡牧場』

おんな版、木枯し紋次郎❗ 『小幡牧場』